実験室の大食い大会
「私、どうしても許せないものがあるんだよ」
テスト明けたて、部活の日でもないのに騒がしいなーと思って実験室覗いてみたら、案の定、いつもの連中が実験室にたむろしてた。
「何?自分の知識の無さとか?」
「うん、それはもうね、羽ヶ崎君相手に知識で勝てるとは思ってないからもう私は自分で自分の弱さを許してる」
「舞戸さんの知識が少ないとは思いませんが」
「うん、社長にそれを言われるとね、ちょっと自分が許せなくなりそうだからやめてね」
早速と言うかよくわからん会話してるなー、と思って覗いてたら。
「で、何なんだ。言ってみろ」
「やたらとお高いパンケーキが許せないんだよ」
舞戸がそう言いだした。
「あー……うん。それはちょっと分かる。あれでしょ?なんかおしゃれなお店の1皿2000円とかする奴でしょ?」
「うん。あれが許せんのだ私は」
あー、うん。まあ、気持ちは分からんでもない。
あーいうお店のパンケーキって、要は光熱費材料費人件費だけじゃなくて、技術料とか場所代とか、何なら客の回転効率の悪さとかそういうの全部ひっくるめてあの値段なんだろうけどねー、でもまあ、舞戸は自炊できる子だから、そういうの気になるんだろうなー、ってのは分かる。
あと、単純に流行を『しゃらくせえ』って言っちゃうタイプの子だからそこも分かる。
「んー、まあ、食べてみたい気はするけどなー。ほんとに2000円の価値があるパンケーキかもしれないじゃん?」
「しかしてパンケーキよ。だったら私は2000円でどこまでハイレベルなパンケーキを作れるか挑戦した方が有意義だと思う訳です」
鳥海は割と視点がリッチで余裕があるんだけど、舞戸にはそれが無い。まーしょうがないね。生まれ育った環境ってのはしゃーない。
「ということで思うんだけど」
「うん」
「やってみたくない?ホットケーキへの挑戦」
……んでもって、まあ、チャレンジ精神があるのはいいことだしね。うん。ぼかぁいいと思うよ。そういう探求心と好奇心に満ちてるのは。
「まず財源なんだけど、とりあえず来年度の部費がビタ1文貰えなくても文化祭ができる額を差っ引いても、部費が2000円ぐらい余ってます」
「え?部費ってパンケーキ焼く用途で使えるん?」
「過去の帳簿見てたら『炭酸水素ナトリウムの加水分解』っていう実験で5000円も使ってる」
……あー。うん。まあ、うん。よーやる手段ではある。
ほら、炭酸水素ナトリウムって要は重曹。ベーキングパウダー。だから中学校の理科とかではホットケーキ焼くことで化学式の授業の導入とかやったりするんだよね。
そんでもって、まあ、年度末って部費が余ってたら使い切ろう、って意図で色々買ったりするから、こういうことやろうと思えばまあ、できちゃうっていう。
「更に1人1口200円の募金があれば合計4000円。十分いける。戦える」
「俺達を巻き込む気か」
舞戸が早速、黒板に何か書き始めた。
小麦粉1袋200円、牛乳3L500円、卵1パック150円……。どうやら本気らしいね。まあいいんじゃない?
けど僕が気になるのはそこじゃないんだよなー。
「ん?1人1口200円だと1800円なんじゃないですか?……あっ、もしかして先生も勘定に入れていますか?」
「勿論です!先生!先生もパンケーキ食べたいですよね!食べましょう!出資をお待ちしております!」
舞戸が潔く僕の方見て満面の笑み。こいつはー。
「先生すみません!この子悪い子じゃないんです!」
「うん知ってる」
鳥海が絶対フォローする気ないフォロー入れてきたけどまあ、僕は別にいいよ。ちゃんと許可取ってから始めるなら。
「僕は出資してもいいからまあ、何かやるんなら頑張れ。で、成果はちゃんと持ってくるように」
「わーい先生流石!ありがとうございます!よかったこれでクリームに手が届く!」
で、舞戸がまた、黒板に書いていく。
砂糖1kg200円、重曹プライスレス。
……うん?重曹プライスレス?
「……舞戸」
「はい!」
「もしかして試薬庫、勘定に入れてる?」
「食べる気です!そこに!重曹が!あるなら!食べれば良かろうなのだ!」
「先生すみません!この子悪い子じゃないんです!ただちょっと食い意地が張ってるだけなんです!」
「知ってる知ってる」
試薬庫の重曹なー。多分、過去の先生の誰かがやっぱり授業の導入とかの為に買ってきて放置してあるやつだと思うんだよ。試薬庫の試薬棚とは別のところの放置されてる奴だから。あ、ちゃんと食用の奴ね。
うーん、まあ、あれもほっといてもしゃーないし、使えるなら使ってもいいか。しゃーないなー。
「問題は調理器具だと思いますが。ガスコンロですか?」
「いや、ホットプレートがある。いける。しかもうちには冷凍庫まである!アイスとかまでいける!」
「おい、試薬入れとく冷凍庫を数えるな」
「違いまーす!私が狙っているのは化学研究室の先生達の冷凍庫でーす!」
「先生本当にすみません!この子悪い子じゃないんです!ただ本当に食い意地が張ってるだけなんです!」
「うんうん知ってる知ってる」
まあ、人が居ない時期にやれば問題ないでしょ。ここの先生達は結構緩いし。
「ではトッピングについてですが!意見がある人は残り2500円内で自由に意見を述べたまえ!」
「おかしいなあ、550円分消えてるんだよなあ……」
「それは業務用アイス2Lを買うのにもう消した!」
……まあ、こんなかんじで連中、何だかんだ楽しそーに始まったんだよね。
うん。まあ、年度末のお楽しみ会ぐらいあってもいいでしょ。ここは生徒の自主性に任せておこうかな。
で、それから2週間ぐらいして春休み直前の土曜日。
「人は揃った!材料は揃った!時間は十分!もう何も怖くない!舞戸、行きます!」
「火傷とかには気を付けなさいねー」
「あ、はーい」
午前中まであった授業を終わらせて、連中は楽しくパンケーキパーティなんぞ始めた訳だ。
「とりあえず今回買ったものはこんなかんじです」
舞戸がレシートとか見せてくれたから見てみる。
ふーん、小麦粉と卵と牛乳と砂糖はまあ分かるわ。でもなんか卵の割合多くない?粉に対して矢鱈多い気がするんだけど。
「今回は卵白泡立ててスフレパンケーキにする予定です」
あー、そういうことかー。それで卵率が高い、と。ほー。
「ついでに卵黄の方はこちらも多めに買った牛乳と、砂糖と小麦粉とでカスタードクリームにしました。出来上がったものがこちらです。カスタードクリームは前日に作っておいて、卵白は冷凍しました。冷凍からの半解凍させると泡立てやすいんです!」
しかもこっちも有効活用、と。ほほー。
……ん?
「ちょい待ち。舞戸。カスタードクリームはどうやって作ったん?」
化学実験室にある加熱できるものって、ホットプレートとガスバーナーとアルコールランプぐらいしかない気がするんだけど。先生達の部屋使えばレンジもあるけど、舞戸がそこに行ったとは思えないんだよなー。
「あ、それならあれです」
舞戸が指さしたのは……ウォーターバス。
うん。はい。
要は、湯浴用の実験器具ね。それで湯煎して作ったってことかー。成程なー。ここまでくるともうあっぱれってかんじだわ。
「それから、トッピング材料として業務スーパーの冷凍ベリーミックスを購入。これは要冷蔵でもないんで、私が自宅でレンチン加熱してごろっとしたタイプのベリーソースにしてきちゃいました。それから牛乳と砂糖からキャラメルソースを錬金しています。あとはココアパウダーと砂糖と水からチョコレートソースを錬成!水と砂糖でカラメルソース錬成!そして水と砂糖とインスタントコーヒーちょこっとでコーヒーシロップも錬成!アイスと合わせてアフォガード風パンケーキにできます!」
「待て待て待て。レシートにインスタントコーヒー無いんだけど」
「インスタントコーヒーはそんなに分量要らないので、化学研究室の先生にインスタントコーヒー粉末を頂いてきました!その代わりパンケーキをお供えします!」
そういや今朝の時点で他の先生が「化学部、パンケーキ作るんですってね?いやー楽しみです」とか言ってたわ。うん、それか……。
「更にトッピングとしてバナナを一房召喚!バナナはチョコ系とシナジー生みます!バナナチョコ同盟に更にナッツ類欲しかったのでおつまみ用の奴を入手!砕いてぶっかけます!コーンフレークは予算の都合で諦めました!それから当然ですが生クリームですね!業務用1Lいってます!今回これが一番高かった!更にベリー類とカスタードもいいですが、折角なのでヨーグルト!がっつり水切り済ませてありますので、あとで泡立てた生クリームと合わせてヨーグルトクリームにします!レアチーズ風です!あ、水切りヨーグルトでできたホエーは他の牛乳と合わせてリコッタチーズにします!これでスフレパンケーキだけでなくリコッタチーズのふわふわ系にも対応!我が知略に敗北無し!」
「待てい。リコッタチーズ作るには酢が」
「冷蔵庫に入ってたの貰いました!」
……。
「……それから、もしかして、最近恒温機使ってたのって」
「ヨーグルト増やしてました!いいですね!恒温機!ヨーグルトメーカー要らず!」
……。
とりあえず、舞戸が滅茶苦茶楽しそうにパンケーキ焼き始めた中、野郎どもは大富豪やってた。
「お前ら手伝わないの?」
「あれを手伝えると思いますか?」
羽ヶ崎がめっちゃ冷めた目で舞戸見てるけど、確かにあの動きについていける気はしないなー。
うーん、舞戸はこう、自分がどう動けば最適なのかは分かってる子なんだけど、人を使うってのはあんまりうまくないんだよね。完璧に舞戸と思考を共有できてるような人が居ればオペレーターもいけそうなんだけど、舞戸っていうかこの化学部全体がなー、周囲の人間がandroid端末だとすると、こいつらのOSはIOSとか通り越して全員Linux。うん。そんなかんじ。多分androidな他の生徒からするとこいつら意味不明だと思う。
「でもそう言う割にはここに来てるし出資してるんでしょ?お前らも」
「……まあ、はい」
「そりゃあまあ……はい」
「俺は舞戸さんの限界を見届けたくなりましたので」
「昼飯持ってくるの面倒だったから……」
「まあ付き合いってことで!」
「甘いの無限に食べられそうな気配がしたので」
「折角なので!」
「お腹いっぱい食べられそうだったので!」
……しっかし、こいつら同士もかなりマチマチなはずなんだけど、不思議と、こいつら同士は互換性高いのよねー。なんだろね。まあ、類が友を呼んだってことなんだろうけどね。
「よし第一陣焼けました!さあ盛れ!食え!私はまだまだ行くぞ!」
僕も一緒になって大富豪やってたら、いつの間にか舞戸がパンケーキ焼き上げてた。
スフレの、ふわっふわの奴。わーおいしそー。
「先生優先で!どうぞ!」
「お。それじゃあ遠慮なく」
「トッピングも好きなようにどうぞ!」
おおー。なんか色々用意してあると楽しいね。
とりあえずアイスクリームにカスタードクリームにベリーソース、っていうトッピングでいこ。
スフレパンケーキって初めて食べたけど、これ、冷めるとしぼむのかな。焼き立てのふわふわとろとろってかんじの奴にアイスが溶けて絡んでまた美味いね。
「あ、誰かセンスが良い人、適当にトッピングして化学研究室の先生方にお供えしてきてくださーい」
「それを俺達に求めるのか……?」
「あー、じゃあ俺作って持っていきますわー」
「じゃあ俺も手伝いますよー」
鳥海と刈谷がそれぞれバナナでチョコで生クリーム、ってかんじの奴と、ベリーソースでヨーグルトクリーム、ってかんじの奴と、アイスクリームにコーヒーシロップ、ってかんじの奴作って運んでいった。研究室の方で歓声上がってるところみると、好評っぽいね。まあ、賄賂ってことでいいんでないの。
それからまあ、舞戸がひたすらパンケーキ焼いて、他の連中が焼けたのにトッピングして持ってって食べて……っていうのが続いた。
スフレパンケーキが一段落したらリコッタチーズ入れたまた別の生地で焼き始めて、そっちはシンプルにバターとキャラメルソースで食べてみた。これはこれで美味い。
次は生地にココアパウダー入れて焼いたみたい。チョコ系でいくかー、と思ってバナナとナッツとチョコソースで食べてみた。うん、やっぱチョコとバナナの組み合わせは鉄板だよねー。
水切りヨーグルトで生地作ったっていうのやってたから、今度はヨーグルトクリーム合わせてみた。あとベリーソース。
風味はリコッタチーズの生地とちょっと似てるけど、食感が全然違うねー。あとヨーグルトクリームが地味にいける。うん、いいねー。
コーヒーシロップが気になったから、次の一枚はアイスにコーヒーシロップでいってみた。
苦味が適当に加わるとくどくなくていいね。アフォガード風って舞戸が言ってたけど、コーヒーシロップ自体は常温でも、焼き立てパンケーキの熱でアイスが溶けていくってのが面白いかも。
コーヒーシロップ気に入ったから、次もコーヒーシロップで。
そこに生クリームとキャラメルソース足したらキャラメルマキアート風になってこれもいけるいける。ナッツ類、ここにも合うねー。
果物恋しくなってきたからバナナとベリーソース両方いってみた。うん、フルーツ系ってこれはこれで美味い。
クリームって美味しいんだけど、やっぱり大量には食べられないよねー。間にフルーツ系挟むことでまた次いける。
スフレパンケーキの表面に砂糖かけてからガスバーナーで表面だけ焼く、っていう面白いのを舞戸がやってたから、そこにカスタードとカラメルソースも足してみた。
想像通り、クリームブリュレ風。スフレパンケーキのふわふわとろとろ感に砂糖の焦げたパリッとした食感が合わさっていいかんじ。カスタードとカラメルソースでプリンっぽくもなるからこの組み合わせ結構いいねー。
……ってことで、延々とパンケーキ食べ続けてたんだけど。
「先生……すごいですね」
羽ヶ崎が滅茶苦茶げんなりした顔してた。
「ん?どったん」
「よく、これだけ甘いものをこれだけの量食えますね」
あー、そういや羽ヶ崎は甘いの、嫌いじゃなくても好きじゃない、っていう位置だったっけ。
割かし甘いの好きっぽい加鳥と針生は結構食べてるけどね。うん、確かに男子にはちときついのかもねえ。
「……というかそもそも胃の容量、どんだけあるんですか」
「胃?さー、どうだろ。量ったこと無いわ」
まあ、そこそこ食べる自負はあるけどね。逆に羽ヶ崎はもうちょい食べた方がいいんでないの、とも思うけどそこはまあ、本人が気にしそうだから言わない。
「先生が滅茶苦茶食べてくださるんで焼き甲斐があります!」
「舞戸はほんと今回ハイテンションねー」
まあ、うん。実際トッピング沢山あって楽しいし、組み合わせ探すのも楽しいし。美味いし。
そんでもって、生徒が楽しそうで何より。
「まあ男子高校生8人にパンケーキ奉行1匹、そこに先生1人でここまで消費したのは大したもんだよね……」
結局、終わってみたらほとんどきれいさっぱり用意してたものなくなった。
アイスとかクリームとか業務用だったわけだけど、まあ、これだけ人数いれば無くなるよね。
「っていうか先生が大分すごかった!」
「私は余ることを危惧してたんですけど、先生の食べっぷりを見てたら全てが杞憂だったと気づきました」
「先生!もしかして胃袋にブラックホール飼ってるんですか!?」
まあよく言われるけども。
そんなに僕、食ったかしらと思って考えてみたら、うん、割と食べたね。
うん。食べた。生徒以上に食べたような気もするけど、まあ、いいか。
「ところで今日、10人掛かりで消費したパンケーキは4000円だったわけなのですが」
「うーん、今日のみたいなのやっちゃうと、2000円のパンケーキは何なんだろうって気持ちになるねえ……」
「大量生産が安く上がる、ということは分かった」
「そもそもわざわざ店入ってまでパンケーキが食べたいっていう心理が理解できないんだけど」
「いや、羽ヶ崎君、食べておいてそれ言うん?ん?」
「普通のご家庭に舞戸さんは置いてありませんからね。しかし、技術がそこまで必要なようにも思えませんでしたから、店舗で食べるパンケーキには場所代と時間代、即ち回転率を考慮した価格設定がされていると考察できますね」
なんか考察始まってるけど、確かになー。うん。原価だけ考えちゃうとやっぱりめっちゃぼったくられてるかんじはあるわな。
ただ、結構手間はかかってるみたいだし、技術も、舞戸は普通にひっくり返してたけど、スフレパンケーキとかはひっくり返すの難しそうな気がするし。そういう技術料とか、あと社長が言及してたけど回転率とか考えると、やっぱり2000円とかそういう価格になっちゃうってことなのかね。
「まあ、俺なら食べるんだったらケーキ食べたいかなー。それは分かる。なんでパン付けるのか分かんない」
「パンケーキって……パン?ケーキ?」
「いや、パンケーキはパンケーキですよ角三君……」
「食べられないパン……ケーキ……」
「それは心の中にあるパンケーキですよ角三君……」
うん。食べられないパンの話は置いておきなさい。
「とりあえず今日のところは私の勝利ということでよろしいか」
「待て。お前は一体何と戦っていたんだ」
「パンケーキ」
流石に後片付けは流石に野郎どもも手伝う気があったらしく、全員で片付けながらパンケーキ大会は終了していった。
うん、立つ鳥跡を濁さずの精神は素晴らしいね。
……しかしだなー。
「とりあえず先生の胃袋には負けたってことでいいと思う」
「そこは勝ち筋が見えないから負けても許されると思う」
「先生は胃もたれとかは大丈夫なんですか?」
「先生は30過ぎてパンケーキを大量に食べて大丈夫なんですか?全部脂肪になりませんか?」
「先生の胃袋ってどうなってるんですか?炉か何かなんですか?」
こいつらはほんっとにもー!失礼な!
「次の大食い大会はローストビーフとかにしますか?ウォーターバス使えば低温調理で美味しいの作れますよ!」
「先生、大食い大会に出てもきっとイイ線行けますよ!」
「頑張ってください!応援してます!」
「あ、俺達食後の運動してきます」
……で、失礼な連中はきっちり実験室片付けて遊びに行きましたとさ。
うーん、失礼な以外はどこも文句の付け所が無いところがまた腹立たしいんだよねー。
窓から眺めてたら、連中が学校の裏側の駐車場らへんで運動部の邪魔にならないように遊んでるのが見えた。若いなー。まあ、楽しそうで何より。
ところでローストビーフ大会はちょっと期待してる。




