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実験室の新入生歓迎期間

時間軸は本編1話前です。

視点はいつもの化学部顧問です。


新入生を歓迎しているようです。

「新入生が来ない」

 時間が経つのって速いもんで、こいつらももう2年生。3年生はそろそろ引退の準備を始めつつ、2年生は1年生を入れようとがんばる訳だけど。

 ……4月のこの時期の部活としては致命的なほど、新入生が来てないね。




「やっぱあれだ、『実際に燃やしました』のポスターが悪かったんだろ」

「反省しています。後悔はしていません」

「後悔しろ」

 うん。ね。

 なんでか舞戸は化学部のポスターってことで、『実際に半分ぐらい燃やした』奴を用意して廊下とかに貼ってたんだよね。つまり、化学実験のある種の標本みたいなもんを展示したって言えばそうなんだけど、化学的な興味よりも先に殺伐とした印象を与えてしまう結果になってるね。僕自身、新入生が『うわあ』みたいな驚き半分引き半分ぐらいの顔してポスター眺めてるの見てるし。

「あとなんで『王蟲が怒ったぞー』なんだ」

「可愛いじゃない」

「可愛いのに燃やしたの?」

「いや、ほら、腐界は燃やさないと」

 で、その半分燃えたポスター、例の腐った森の某蟲がででーん、と描いてあってね。なのに燃えてるし、その殺伐さ加減と『化学部』の妙にポップな字体のギャップが酷い一枚だった。

「んー、あとさ、新入生の対応を刈谷がやるのは無理があるって」

「なんでコミュ障に新入生の対応させるんですか!訴えますよ!」

 そしてやっぱりなんでか、ここに来た新入生の対応を刈谷がやってた。

 こいつもなー、別に悪い奴じゃないし、話してみると割と面白いんだけど、話すまでのチャージ時間が長すぎるんだよなー。

 業務的な事は普通にできるし、そこまで酷くも無いと思うんだけども……ま、フレンドリーさとか親切さよりも固まってる感とか緊張してる感が伝わってきちゃうんだな、多分。

「じゃあ刈谷、お前は呼び込みできるのか」

「それ言ったら社長なんて裏方じゃないですか!俺と交代してくださいよう」

「俺は別に構いませんよ。呼び込みも新入生の対応もやりますが」

 社長は初日以降、ずっと裏方をやっている。

 つまり、新入生相手にやる化学マジックの下準備とかね。

 ……なぜかっていうとなぁ。

「……初日に社長が新入生の対応したのも原因だと思う……」

「ああ、うん……社長さぁ、マニア仲間を新入生に求めるの、やめなよ」

 初日、社長は新入生相手に化学マジック見せて興味を引く役、やってたんだけどね。

 ちょっと気の合う新入生が居たらしくて、猛烈な勢いで趣味の話、始めちゃったんだわ。

 ……こいつの趣味って趣味だし、こいつの猛烈な勢いって、猛烈なんでね、新入生が逃げた。

「俺は諦めません」

「じゃあ社長は裏方続行だね!表に出しちゃ駄目だね!」

 うん。僕もそれがいいと思うね。


「あと、鈴本で釣るのやめない?」

「なんでだ」

「お前につられた女子がうざい」

 鈴本は客引きが上手い。声も通るし、話すのもそこまで苦手じゃないみたいだし。

 ただ、ま、幸か不幸か、こいつはそういう容姿なんでね。新入部員の勧誘ってことで、優しい物腰で話しかけるわけだし。

 そんで、あろうことか……多分無意識だと思うんだけど、仕草が時々気障なんだなー、こいつ。

 ……それで女子がつれちゃって、その女子に気圧されて本来化学部に入りそうな新入生が来ない、っていう悪循環が一部で起きてると思う。

「それは俺の責任じゃない」

 尤もだ。

「殴るぞ!」

 うん、こっちも尤もだ。いいぞいいぞ、殴っちゃれー。




「……ということで、このままだとまずい」

「でもどうしようもないよね?あははははは」

「笑いごとでもないけどね」

 そうだぞ。お前ら、もうちょっと危機感ってもんを持ってくれ。

「えーと、3人以上、は居ないとヤバいんだっけ?ん?5人?」

「いや、3人ですね。この学校の規定では、部活動の存続の為に必要な部員の数は3名以上です」

 一応、うちの学校にもそういう規定があるからね。部活動や同好会の存続の為に必要な部員の数は3名以上。

 僕としても、この部が潰れたり同好会になっちゃったりするのは避けたいんだけども、こいつらそこんとこ分かってんのかしら。

「うーん……まあ、つまり3人入れれば安泰、ってことでしょ?そんぐらいなら何とかなるんでもないの?俺達だって9人居るんだし」

「それは些か楽観的ですね。俺達は今9人ですが、元はもう少し多かったはずです。そうですね、4分の1の部員が入部1年以内に退部する、と考えると、4、5人は新入部員が欲しいところですが」

 そうね。……こいつらの代は、舞戸以外の女子を初めとして何人か辞めちゃってるからね。

 それ考えると、部の安定した存続のためにもう少し部員は欲しいところか。


「ということで、作戦会議です」

 あ。早速柘植がなんか言い出した。

「ほほう」

「作戦だって!?一体どんな奇策が出てくるんだ!?」

「奇策はやめてくれ。オーソドックスな奴で頼む」

 他の連中も巻き込まれて何故か着席。1つの机をぐるっと囲むみたいに座って、何故か舞戸と鳥海と刈谷は机に肘をついて指を鼻のあたりで組んで待機。うん、そのポーズしたくなる気持ちも分からんでもないけども。

「そもそも、化学部とはどういった人種が入ってくる場所か、ということを考えればいいのです」

 ほほう。

「まあ簡単に言ってしまえば、インドア趣味で内向的な人種が多いですよね」

「全員に見事に刺さるブーメランをありがとう」

「俺からの提案ですが、まず、入部させる新入生をそういった趣味の人間に絞りましょう」

 うーん、多様性は大切だと思うけど、まあそれも戦略かもね。僕は生徒の自主性を重んじてノーコメント。

「始めから、運動部に入りそうな人間、部活動に青春を捧げたい人間、日の当たるところで生きていきたい人間は諦めます」

「待って。社長待って。私、まだお日様に顔向けできる部でありたい」

「諦めてください」

「そこまでアンダーグラウンドにする意味ないだろ」

「俺の趣味です」

「いい加減にしろ」

 頼むからお前ら、真っ当にお天道様に顔向けできる人達で居てね……。


「冗談はさておき」

 冗談だったのか。柘植は真顔とかいつもの柘植スマイルとかで冗談言うからわっかんないんだよなー。冗談よりぶっ飛んだこと本気で言ってることもあるし。

「ということは、競合する部活がいくつかあります」

 社長は席を立って、黒板に何か書いていった。

 天文部、生物部、パソコン同好会、文芸部、図書部……。

 うん。見事にそういう生徒のたまり場になる部活だわ。

「恐らくこの辺りが競合相手になると思われます。つまり、俺達の第一の作戦は、新入生をこれらの部に向かわせないことです」

 ……うん。

 あのね。僕、教員ですから。こういうこと聞いて黙ってるのも何だなーって思うんだけど。

「向かわせない、ってことは、ずばり?」

「各部の活動場所近辺に化学部員が待機し、そちらの部に入りそうな新入生が居たら化学実験室へ誘導します」

 ……いやいやいやいやいや。あのね。あのね……柘植は真剣なんだろうけど。これは流石にちょっとどうかと思うよ、ぼかぁ。

「社長、それはちょっと流石にまずいんじゃないですかね……変に敵を作ったら、その……また面倒なことになりますよ!」

 うんうん、刈谷が一生懸命に伝えてくれているその気持ち、僕にも分かるぞ。

「文化部は今更僕らが変なこと積み上げても態度変わるとは思えないけどね。少なくとも演劇部とか文芸部とかは今更でしょ」

「それでもですよ!それでもです!」

 ……すごく残念なことに、化学部は、ちょっと……まあ、敵っていうか、忌避感持ってる生徒が何人かいるんだわな。うん。

 そんでもって、その害を一番に受けてるのは、多分舞戸。本人は全く気にしてませーん!て顔してるけどね。毎日楽しそうで何より。

 けどもまあ、柘植は……自分自身がどういう評価をされようが全く気にしない奴ではあるんだけど、自分の友達がどういう評価をされるかはちょっと気にする奴だからね。うん。

「しかし他の部が自分達に何の被害も及んでいないのにも関わらずこちらを攻撃してくるであろうことは明白ですからね。ええ。やめましょう」

 ってことで柘植もここはあっさり頷いた。

「他の部に入る新入部員を奪うのはやめましょう。競合して殴り合ってもそこそこの勝率で勝てるであろう俺達ではありますが、敵は増やさないに限ります」

 うん。そうしてくれー。あっさりそうしてくれて良かった良かった。


「あのさ。そもそも社長、帰宅部忘れてる。僕らが狙うのはむしろそっちじゃない?変に競合してカニバっても困るし」

 カニバる……えーと、自社製品同士が競合して互いに売り上げ落としたりする現象のことね。はいはい。そういや羽ヶ崎は生物部と兼部してたっけか。羽ヶ崎としてはそっちにも部員は欲しいだろうしなあ。

「成程な。確かにそうだ。パイを多くの文化部で奪い合うより、そもそものパイの数を増やした方が合理的だな」

「平和に行きましょうよ、平和に」

「刈谷君よ、この部に入部してしまった時点で君の平和は社長基準となってしまったのだよ、諦めたまへ」

「そんな、ひどい……」

 ……まあ、うん。この部って別にそういう奴ばっか集めたはずじゃあなかったはずなのに、どっかこう、常識から微妙にズレた部になっちゃったっていうのは確かだな。

 原因は大体社長。


「そういやうちって兼部は3つまでオッケーって校則だし、下手に競合相手からかっさらおうとしなくてもいいんでない?」

 お。鳥海は流石賢い。

 下手に敵作るより絶対そっちのが良いって僕も思うよ。

「あ、そうですよね!文化部は吹奏楽部以外、結構互いに兼部してますし……」

「だったらさー、黒板に書いてある部に入りそうな新入生を勧誘してみるってのは悪くないんじゃないの?ほら、他の部に入ろうとしてるところを引っ張ってくるんじゃなくて、出てきたところを勧誘するとか!そしたら悪印象にもなんないじゃん!」

 なんかぼかぁ、今頭の中に某ネット通販サイトの『この商品を買った人はこんな商品も買っています』を思い出したぞ。

「……そうですね」

 柘植、何やら考え付いたみたいね。いつもの柘植スマイルになっててなんか心配になってきた。

「分かりました。ならばこれでいきましょう」

 あ。なんか心配になってきた。いや、僕のここで言う心配は半分ぐらい『楽しみ』なんだけども。

「部員シェアリングです」




 僕が大笑いする横で柘植が淡々と説明を続ける。

「兼部、というのは盲点でした。そうですね。必ずしも、我らが化学部単体で入部してもらう必要はありません。興味のある部を幾つか掛け持ちしてもいいわけです。羽ヶ崎さんは生物部とも兼部しているわけですし」

「そっちほとんど幽霊だけどね」

「知ってます。それから、化学部は天文部やパソコン同好会などとの相性も良いでしょう。つまり、俺達が目指すべきは部員の争奪戦ではなく、組織ぐるみでインドア派を囲い込み、帰宅部にさせないことなのです」

 組織ぐるみ。組織ぐるみの犯行。こんなに柘植にぴったりな言葉もそうそう無いよなあ。はははは。

「……つまりそれは、他の部と結託して、互いに互いの部と兼部するように新入生を誘導する、ということか」

「そういうことです。俺達は生物部や天文部も新入生に勧めます。そして生物部や天文部にも化学部を勧めてもらうのです」

 ふむ。まあ悪い話じゃないんじゃないかな。

 実際、今の化学部にも兼部してる奴は何人かいる訳だし。(他の部で幽霊になってる奴も居るけども)

 談合して人員の囲い込みをするってのは悪くない手に思えるなあ。少なくともさっきのよりは。


「ということで早速動きましょう。新入生歓迎期間の内が勝負です。この間に最低4人の部員を確保したいところです」

「分かった。なら俺は天文部の方に呼びかけてくる。羽ヶ崎君は生物部を頼む」

「はいはい。舞戸、お前演劇部とかに伝手無かったっけ」

「あるけどなんで羽ヶ崎君がそれ知ってるのさ……んじゃあ私は演劇部と文芸部図書部らへん行ってくるね。文系多いからちょいと難しいかもだけど。じゃあ鳥海にコン部頼めばいいかな?」

「昆布?」

「パソコン部。略してコン部」

 略すな略すな。そこそう略したらグルタミン酸たっぷりになっちゃうでしょうが。


「では残った部員は皆ここで待機してください。新入生が来たらいつも通りお願いします」

 他の部と談合しに行った連中が戻ってくるまで、残った部員で新入生の相手、って事になるんだけど……。

「柘植。ちょい、柘植。どこ行くのお前は」

「俺は裏方に回ります」

 ……あー、そういやこいつ、表に出ちゃいけないタイプだったわ。あんだけ采配揮えるのになー。面白いもんだわ。




 はい。

 ということで、化学部勧誘ネットワークが出来上がった。

 その内やってきた糸魚川が顔の広さを生かして更に他の部にも話を持ち掛けて、一気に化学部勧誘ネットワークが広がっていった訳なんだけど。

 問題も発生した。

「……そうか。インドア派には週3回活動の部活は厳しかったか……」

「兼部するなら週1活動の部活を2つ、とかになりやすいもんね……」

「まさか談合相手の方にばかり部員が流れるとは予想外でした」

 うん。ね。

 ……非常に残念なことに。

 化学部は協力相手の部活の宣伝もしてあげて、逆に協力相手の部活から宣伝してもらって、中々良好なかんじにやってたんだけどもね……どうも、新入生達は、化学部じゃなくて、協力相手の部の方にばっか流れちゃったらしいんだわ。うん。


「くそ!俺達の何が悪かったって言うんだ!」

「運」

「評判」

「活動日数」

「社長の人相」

「俺はずっと裏に居ましたが」

「じゃあ社長の気配」

「それはどうしようもありませんので諦めてください」

 ……何が悪かったのか、って言ったら、まあ、正直なところこいつらにはどうしようもない箇所だったと思うんだよね。

 いや、燃やしたポスター展示したり、社長を前面に使ってたりっていう前半戦のやらかしが尾を引いたとも思えるけど、逆に言えば、そういうのをむしろ面白がるような奴が居れば、確実にそいつは釣れてた訳だし。

 突き抜けて変な奴を狙い打って釣り上げるマーケティングとしては、間違ってなかったと思うよ。うん。

 ただ、そういう突き抜けて変な奴が今年の新入生に少なかったのか、或いは他の変な部に流れちゃったのか……そういうどうしようもないところで今回は敗北を喫したような気がするんだよなー。

 ほら、変な奴が一定数居ても、そいつら全員文系だったら、普通、化学部には来ないし。舞戸とか鈴本みたいな奴だけだよ、文系なのにこういう部に来る奴は。

「ま、ドンマイドンマイ」

 とりあえず頑張ったのに報われなかった生徒達を励ます。

 こいつらの頑張りはなー、決して無駄じゃなかったと思うんだよね。他の部の生徒と仲良くするきっかけになれば、それはまたこいつらの人間関係を広げるきっかけになるし、それは人間として成長するきっかけになるだろうし。

 ……ただ、まあ。

 頑張りの成果が、狙ったところに出なかった、っていうのは、素直に悔しいだろうからなー。




「……ということで今年の入部者は2名です」

「逆に2名来たのかよ」

「兼部ですけどね」

 はい。そして5月に入って、そろそろ入部も打ち止めだろ、って頃になったらこうなった。

 2名。

 0よりかはよっぽどマシだけど、こいつらが9名、先輩達もそのぐらい居ることを考えると、微妙な人数ではあるなー。

「……まあ、来年また頑張ってね」

「はい……」

「いやでも!ほら!来年2名入れれば4名になりますから!部活の存続には足りますから!ね!」

「来年0人だったりして……」

「1人も辞めなければいいね、今年の1年生……」

 なんか早速全員ブルーなかんじになってるけど、そこは元気出していってもらいたいね。うん。




 そしてこの努力空しく、結局秋前に1年生2人とも辞めちゃうことになるんだけども。

 その頃にはもうこいつら、「今年0人でも来年10人ぐらい入れればよし!」って頑張ってたし。

 何より、こいつら自身が仲良しになっちゃって、他の奴なんざ居なくてもいいや!ってなってたし。

「来年はどういった作戦でいきましょうか」

「いっそのこと部室前にベルトコンベアを設置して部員を物理的に集めまくるとか!」

「他の部のポスターの『部室はこちら』の案内を全部こっそり化学実験室に向けとくとか?」

「う、うーん?普通にやった方がいいんじゃないかなあ?」

「今年よりも若干広めに狙ったマーケティングをするべきだろうな。運動部に直行するような奴は初めから狙わないが、文化部に入ろうとしている奴は吹奏楽部以外なら大体はこっちにも興味が0じゃないだろう」

「ならポスターとビラのデザインをそれっぽくすればいいかな。うん。とりあえず王蟲じゃない奴にしよう、来年は」

「あとは、文化部気質なのに科学にあんまり興味が無い人を連れ込めるといいんですけどね。難しいですかね」

「それなら展示とか実験をもうちょっと視覚的に面白い奴にすればいいんじゃないの」

「……とりあえず来年は社長、最初から奥にしまっておこう」

 ……まあ、なんか早速楽しそうだしね。いいんじゃないですかね。

 ってことで、元気出してまた来年、頑張ってね。期待してます。


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