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プロローグ
あなたは幽霊を信じますか?
あなたは怪奇を信じますか?
あなたは、それらと戦う『祓い屋』の存在を信じますか?
――『これは僕の自己満足なんだ』
――『ごめん……僕のことなんか忘れて、どうか幸せに生きて』
――『やだ……やだああああっ!!!』
――『……私が守ってあげるから』
――『なんか、あの子みたいだなあ』
――『僕はもう消えるよ。自分の意志で』
――『逃げられる奴なんかいないんだ』
――『あいつが本当に死んでるのかなんて、実際は誰にも分からないんだよ』
――『俺は……あんたらと一緒に行きたい』
6年前、一人の少年が怪奇に巻き込まれ。
2年前、彼を介して女性と少女が出逢い。
そして今、新たな邂逅が生まれる。
少年たちは未来という名の夢を見る。
これはそんな彼らの物語。