表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

森の少年

作者: ちぃポン!



私は・・・ある日不思議な少年にであった。


それは……私が森の中に迷った時のことです。

「はぁはぁ・・・ここ・・・どこ?」

私は友達と4人で“森の探検”というあそびをしていました。

「ここどこなのー?家に帰りたいよぉーうわーん」

友達の1人、桜咲 萌絵が言った。

萌は妹キャラで泣き虫、そして怖がりの女の子。まぁ、要するにぶりっ子だ。

もえはそうゆうキャラを作り出し男子にベタベタしている。ちょっとうざいところもあるが、美人で可愛いのは本当だ。

「うるさいですわ!そんなことわからないですわよ!泣きたいのはこっちですわ!」

このお嬢様言葉の人は大和 美佳。美佳は気が強くて、すごく頭がいい。そして、大和グループ、大和直人社長の令嬢。つまりお嬢様だ。

「美佳、そんなにおこらないで」

この人は、笹村るい。読書少女と呼ばれ結構モテる。

「もうこんなくらいわよ?お父様が心配するわ⁈」

「美香・・・」

そして私は栗山 哀、

「おちついて?みんな!このままじゃいつまでたっても帰れないよ。だから喧嘩しないで?」

「そうよね。あいの言う通りね」

「でも、どうするんですの?もうまっくらですわよ?」

「うーん。まぁとにかく歩こう!途中で誰かに会うかも」


「………っ!あいっち!あれ!」

「え?なに?萌絵?」

「あそこにくろいかげがみえたんだよ!ほんとだよ?信じて?」

「・・・うん。わかった。いってみよう」

「はぁ?もう無理ですわ?つかれましたわ」

「え・・・美香、もうちょっとよ?」

「萌絵の見間違えかもしれませんわよ?第一こんなところに・・・」

「どうしたの?美佳?………っ⁉︎」

「どうしたの?みかたん、あいっちー?」

「あ・・・あそこ・・・」

「なに?」

「みかも見たのね・・・あそこに男の子がー・・・」

「男の・・・子?そんなのいないよ・・・?」

「みたのですわ!私・・・あそこにオレンジ色のマントを羽織った男の子が・・・いたのですわ!」

「ねぇ、追いかけてみよう」

「もう無理ですわ・・・私疲れましたわ・・・」

「なら、ここに残ってて・・・」

「・・・っ!いやよ!こんな薄気味悪いところに残るなんて・・・いやですわ!」

「なら、歩いて」

「あーぁ、るいたんの冷酷人間スイッチが入っちゃったぁー」

「わ・・・わかったわよ・・・」

「いくわよ」


「ここら辺にいたのね?」

「えぇ・・・そうですわ」

「いないわね・・・」

ところで、冷酷人間スイッチとは、いらっとくると冷酷人間になってしまうことです。るいは二重人格のような性格で、平常は読書が好きで行動力が高い人なのですが、いらっとくると、氷のように冷たい人間になってしまうのです。

「そういえば、男の子は左側に向いていなくなったと思うけど・・・」

「左ね・・・いくわよ・・・」


るいversion

「・・・もう無理よ!本当に疲れましたわ!私ここに・・・の……のこりますわ!」

「それで?」

「え?」

「それであなたに何のメリットがあるの?」

「えっと・・・きっと帰ってない私を心配して探しに来てくれますわ!」

「わたしたちがもりにいるなんてどうやってわかるの?」

「・・・っ!そ・・・それは・・・なんとかなるんですわ!」

「なんとかって?私たちは誰にも言わずに森に来たのよ?それを知ってる人は通りすがりの人くらいね?その人が私たちの名前や、住所、電話番号なんて知ってると思う?」

「・・・でっ、でも!あの男の子を追いかけて、どんどん森の奥に入ってしまったらどうしてくれるんですの?」

「それはその時きめればいいでしょ?もしかしたら」

「うるさいですわ!私はここに残りますのですわ!」

「あっそう、分かったわ。行きましょう」

「でっでも!るいたん!いいの?!」

「本人がここに残りたいと言っているのでしょ?ならいいじゃない。いやならあなたものこっていいのよ」

「うっ・・・・」

「さぁ、行きましょう」


「ここら辺かしら?哀」

「えぇ・・・確か・・・」

たぶん・・・そうだったよね?

『右だよ・・・』

「きゃあああああああ!」

「なに⁈どうしたの?萌絵?」

「き・・・聞こえたの・・・右だよ・・・って」

「右?…………行ってみましょうか・・・」

「え!いくの?るいりん⁈私こわ」

「怖いのなら行かなくていいわよ」

「行く!行くよぉ!置いてかないで!」

「さあ、先に進みま」

「いやぁぁぁぁ!」

「っ!なにかしら?」

「この声⁈みかたん⁈」

「どうしたのかしら?るい!いきましょうよ!」

「そうね・・・行きましょうか」


哀version

タッタッタッタ………

「ハァハァ………ここら辺だよね?みかりーん!どこなのー?……っ!」

「なに?どうしたの⁉︎みかは・・・・・・きゃあああああああ!」

そこには、見たことのないような数のカラスがいた。そしてそこには・・・

「なに?どうしたの・・・っ⁈」

みかの・・・・無惨な姿があった。

「美佳・・・美佳・・・どうして?だれがっ・・・」

「みかたん・・・」

「これは・・・誰がやったのでしょう。ひどいですね・・・。さて、行きましょうか」

るいの冷静さに驚いた。だって、さてって・・・ありえないよ!友達がこんな風になっているのに・・・

「るい!まちなよ!あなた、何にも思わないの?と・・・友達がこんな風になっているのよ⁈」

「だから?私には関係ないわ、友達なんかじゃないもの」

驚いた・・・るいがいくら冷酷人間でも、こんなに冷たい人だったなんて・・・そして、私たちを友達と思っていないことを・・・

「さいってー!そんなひどい人だとは思わなかったよ!もう、どっかいってよ!」

「そう・・・わかったわ」

一瞬、るいが見下すみたいに笑ったように見えた。

「美佳・・・」

全てるいのせいだ!あいつが美佳や私たちのことを考えずに行動するからっ・・・

少しくらい休憩させていたら、美佳はこんなことにはならなかったのにっ…………!

「もう嫌だよぉ・・・萌はこんな風に死にたくないよぉ・・・」

「萌絵・・・大丈夫よ・・・きっと大丈夫・・・」

「誰よ・・・こんな森に行こうなんて言い出したの・・・」

「えっ・・・・」

「そうだ・・・あんたよ・・・!あんたがこんな森に行こうなんて言い出したから・・・!あんたのせいよ!」

確かに・・・私のせいかもしれない・・・

「だって・・・こんなことになるなんて・・・」

「あ・・・あぁ・・・」

「萌絵?どうしたの?」

「も・・・う・・・もういやぁ・・・!」

萌絵が何かに驚いたようにはしりだした。

「まって!萌絵?どうし・・・・たの・・・っ⁉︎」

そこにはオレンジ色のマントを羽織った男の子がいた。

「だれ?」

私は勇気を出してその男の子に話しかけた。

「・・・」

男の子は何も喋らない

「私たち迷っちゃったの!お願い!出口を教えて!」

もう一度話してみた

「・・・・・ろ」

「え?」

「はやく・・・にげろ・・・」

「あなたはだれなの?」

「はやくにげろ・・・!あいつらがすぐそこに・・・!」

「え?あいつらって?」

「いいからはやく!」

「だって出口がわからないもの!」

「くそっ…………こっちだ!」

男の子は私の手をつかんではしりだした。

「あなたは誰なの?」

「僕はアルディック。」

「アルディック?不思議な名前ね?」

「僕は人ではないからね」

「え?」

なぜかその言葉に違和感を覚えた。人ではないというのもあるけど、なぜか昔に聞いたことがあるような感じがするのだ。

「どうゆうこと?」

「僕らは人ではないんだ。人は僕らを鬼と呼ぶがね・・・」

「鬼?角は?」

「あはははは。鬼の角がはえてるのは大人だけさ。僕らはまだ生えてないんだよ。」

「そうなの?」

なんだろう?この違和感は・・・昔もこの森にいて男の子にあったような・・・

「もしかして、美佳を殺したのはあなたたちなの?」

「あぁ・・・でも、僕はそんなことしていないよ・・・僕は人間の血や肉が大嫌いなんだ・・・」

「え?」

「他の鬼はみんな人間の肉や血が大好物だけど、僕は・・・気持ち悪くて仕方ないんだ・・・」

「アルディック・・・どうして私を助けてくれるの?」

「不思議な気持ちになるんだ・・・昔も君にあったような感じがするんだよ・・・」

「……!私も!私もそんな気がするんた!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ