凡庸
天才連中め。
衰弱した自尊心を憑代に顕現する
劣等感の塊が翅をはやして月夜を食むよ
賞賛で灼かれたアルバムに幼き僕は
あんな笑顔ができたのかと不気味なくらい
才能のうえに執念を
積み重ね聳える樹海で低く飛べば
ひん曲がった膝はいつのまにかすり切れてた
かんちがいでいいや かつて手にしてた全能感を
再び取り戻したい
うしろ指にさされた背中を振り返らずに
愚者ゆえの強味
僕にいま足りないのはそれだ
膠着した猜疑心を三叉路に誘導しろ
親近感の正体がつらを晒してマウント奪う
硝酸を撒くならカルデラに身を伏せたまま
こんな無様で生きるのかとうんざりした
才能のうえに胡座かき
居眠りをしたって持たざる者に勝る
ふんじばった紐は締め直す気も失せるかい?
総当たりでもって つまり手探りさ 可能性ぐらい
どうにか探しあてたい
毟るように捥がれた背中で負う物はなく
愚者こその強味
僕にまだ残るのならそれだ




