六 戦士の最後
水が威圧をし、歩きながら敵陣に向かって行く、、
すると、「鬼邪王」と名乗るものはかつての魔族軍の生き残りであった、、
名は「アマルド」、、
そして、アマルドと水は戦い、そして、、、
水とリティアは、歩きながら敵陣に入っていった、、
すると、水が声を出す、、
「ねぇ、あんたが「鬼邪王」?」
水がそう問うと、一人の魔族が声を出す、、
「あぁ、、お、、俺こそ「鬼邪王」、、いかなる敗北もなく、いかなる弱者を淘汰してきたものだ、、」
「違う、、」
「え、、?」
「だから、違うと言っているんだ、、「鬼邪王」は、最強の名を我が物としていたが、それは、味方を恐怖へと貶め、本当の強さも知らなかった愚か者だ、、」
「な、、!?そ、、そんなわけが!!」
魔族が何かを言おうとした瞬間、水が声を張る、、
「何も違わない!!これが私の言葉だ!!「鬼邪王」の言葉だ!!お前に何がわかる!!お前にその名の重さがわかるか!!」
水が言ったその言葉は、かつての「鬼邪王」として、生きてきたもののみが発することができる言葉の重さであった、、
「な、、なにいって、、この名は、、この名は!!俺たちが最も尊敬するお方の名だ!!その方を忘れないために!!我々はこうして名を名乗っているのだ!!」
「ならばなぜ!!そのものが戦っている時に加勢に来なかった!!なぜ誰も近くにいなかった!!」
「な、、なにいって、、」
「はぁ、、水様にここまで言わせて、何もわからないのですか?「アマルド」、、、」
「はぁ?ど、、どうして、、俺の名を、、」
「ここまで近づいてもわかりませんか、、あなたの愚かさは変わりませんね、、」
「な、、どういうことだ!!小娘が!!」
すると、リティアが認識阻害魔術を解く、、
「な、、そ、、その顔、、この魔力、、おまえ、、マリスティアか、、?」
「えぇ、では問題です、貴方でもわかるでしょ?私が唯一忠誠を誓った方は?」
「はぁ?何言ってんだ、それは「鬼邪王」、、白水様だろ?」
「えぇ、では、どうして私はこの方に着いていってると思う?」
「それは、、ま、、まさか、、」
「えぇ、この方こそかつての「鬼邪王」、私たちの唯一の主にして、私の最愛の方です。」
マリスティアが白水に向かって手を向け、そういうとアマルドが水の正体に気づく、、
「ま、、、まさか、、は、、白水様なのですか、、?」
「そうだよ、、アマルド、、」
「よ、、よくご無事で、、」
「負けちゃったけどね、、でも、アマルド、、残念だよ、、」
「え、、?」
「君は、「鬼邪王」の名をかたるだけではなく、人間に対し恐怖を与えた、、そのようなものを生かしては置けない、、」
「そ、、そんな、、ご、、ご勘弁を、、ど、、どうか、、」
「いいや、、だめだ、さぁ、立て、、「鬼邪王」を一度でも名乗ったのならば負けは許されない、勝負から引くことはできない、、さぁ、アマルド、、やるぞ、、」
水がアマルドに対し、向けた眼は敵を見る冷たい目であった、、
それの眼を見た、アマルドは覚悟を決める、、
「そうですか、、では、、白水様、、いや、、水、、俺を倒しに来たものよ、、この名をもってお前を倒す!!」
「あぁ、こい、アマルド、、愚かなものよ、、」
先に動いたのは、アマルドであった、、
アマルドは、「鬼邪王」の名を名乗るにふさわしい強さを持っていた、、
アマルドの攻撃は双剣による無数の斬撃による攻撃であった、、
しかし、相手は水、、力の半分かつ防御魔術に意識を向けながらも勇者と戦い、互角であった正真正銘の怪物であった、、
「、、アマルド、、私が寝てる間に強くなったね、、だから、、悲しいよ、、」
水がそう言った次の瞬間、アマルドの胸を手刀で貫く、、
「、、っ!!ぐふぅ!!が、、がはぁ!!」
「、、、、、」
「や、、やはり、、強いですね、、強すぎますよ、、」
「すまないね、、本当なら「鬼邪王」の時にもこうして手合わせをしたかった、、でも、、」
「大丈夫ですよ、、、あなたは強すぎた、、それ故、私たちもあなたを恐れてしまいました、、それが悪かった、、」
「そ、、そんなわけ、、」
「いいえ、、もっとあなたが弱ければ、、もっと私たちがあなたと交流していれば、、、あはは、、ないものねだりですね、、申し訳ありません、、」
「謝るな、、我が悪かっただけなのだから、、」
「そう、、ですか、、あぁ、、マリスティア、、白水様を、、頼んだぞ、、」
「えぇ、任せなさい、、、」
「あはは、、白水様、、あなたはこれからもっと優しく、、強くなる、、あぁ、、私ももっと近くで、、」
アマルドはそう言いながら、体が灰となり、風に乗り飛んでいった、、
「さらば、、アマルド、、強き戦士よ、、、」
水はそう言いながら、少しの間悲しみを感じていた、、
それを感じ取り、リティアも周りも魔獣も誰も動かなかった、、
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