三 違いと目的地
「モンスター」と「魔獣」の違い。
これからの行き先である、「聖国」についての説明をしながらが森を歩く二人、、
そして、森の出口に近づく二人は、「聖国」に向かうため、自身の名前を変える、、
白水とマリスティアが一緒に街まで歩いていく、、
そこで、「モンスター」と「魔獣」の違いについて説明をする、、
「さて、マリスティア、まず、「モンスター」はダンジョンの中で生きる生物、「魔獣」はダンジョン以外のところで魔力を帯びて生きる生物を指してるよ。」
「なるほど、、」
「じゃあ、大進行によって出てきた生物は、「モンスター」?「魔獣」?どっちだと思う?」
「、、え?う~ん、、元々はダンジョンの中にいたから、、「モンスター」でしょうか?」
「うん、正解、、でも、大進行で外に出てきたものは「モンスター」、そのまま外で生きる生物は「魔獣」になるよ、まぁ、でも、ほとんど事例はないね、、」
「え?どうして、事例はないのですか?」
「う~ん、基本的にはダンジョンで生まれたものは、ダンジョンで死ぬが世の摂理、でも、例外もある。」
「例外とは何でしょうか?」
「例えば、契約するとか、ダンジョン自体が外に出ることを許すとかね。」
「なるほど、そんなことがあるのですね。」
「うん、まぁ、本当にごく少数の例だけどね、、そういえば、この森を抜けたたら人間の街があるらしいけどどんな街なの?」
「あぁ、この森を抜けて一番近くの街は、人間の間では「聖国」と呼ばれている場所になります。」
「、、「聖国」、、ってことは、マリスティアが言っていた、僧侶ちゃん?」
「はい、そうの通りでございます。」
「やっぱり、それでその「聖国」はどんななの?」
「はい、「聖国」はこの大陸の中で一、二を争う経済国家であり、教皇が建てたということで、教会が中枢機関を担っているようです。」
「なるほどね、教会が権力を握ってるってことか。」
「はい、そうして、唯一、神の声が聞こえるということで、大陸内での発言権もかなり強いようです。」
「はぁ~、それは面倒くさいね、、」
「はい、中々に面倒くさいです。」
「それで、その「聖国」にも「ギルド」はあるの?」
「えぇ、ありますよ、ですが、「聖国」に集まってくる依頼は高難易度のものばかりですので、ランクも実力も中々に高くなっています。」
「そうなんだ、ちなみにSランクに位置する冒険者で、勇者に近しいものはいるの?」
「勇者ほどではないにしても、人間にしては桁外れというほどには強い者たちですよ。」
「名前は分かるの?」
「名前は分かりませんが、通り名ならばわかります、例えば、「竜殺し」、「魔獣狩り」、「不死者」、「銀之戦姫」などがいます。」
「そう、、それは少し会ってみたいね、、」
「貴方ならそう言うと思っておりました。」
白水とマリスティアがそう話していると、森の出口が近くなってくる、、
「そうだ、マリスティア、あなたのことは、「リティア」と呼びます、私もあなたも名前を知っている者は知っているでしょ?」
「えぇ、私はともかく白水様は確実に知られていますね。」
「そうよね、、だから、リティア、あなたは私を「水」と呼びなさい」
「す、、水様ですか、、」
「えぇ、本当は様もやめてほしいんだけどね、、」
「、、っ!!そ、、それは恐れ多いですので!!」
「わかっているわよ、、それじゃ、「聖国」に行こうかリティア。」
「はい、参りましょう、水様、、」
「そうだね、、「聖国」に行ったら僧侶ちゃんに会いに行こうか。」
「そうですね、それでもよろしいと思いますよ。」
白水とマリスティアは自身を「水」と「リティア」に名前を変え、「聖国」へと向かって行った、、
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