二 鬼の目覚め
最強の鬼がこの世去り、半世紀が過ぎた、、
すると、森で一体の鬼が目を覚ます、、
そうして、名前を思い出し、慕うものが歩いてくる、、
そして、鬼が慕うものから話を聞き、街まで歩いていく、、
世界から一体の鬼の一生が消え、半世紀が経った、、
すると、ある森に、いったいの鬼が生まれた、、
「、、ここは、、あぁ、私の城があった場所か、、随分と自然に帰ったな、、、」
森で生まれたその鬼は、かつて「鬼邪王」と呼ばれていたものであった、、
名前は「白水」、、
「はぁ、、あれからどれくらい経ったんだろう?」
白水がそうつぶやくと、どこからともなく声が聞こえてくる、、
「お目覚めになりましたか!!白水様!!」
「、、誰、、?どうして私の名前を知っているの?」
「あぁ、、私のことがわかりませんか?」
そこにいたのは、「白水」が顔を上げなければならないほどの高さであった、、、
「うぅ、、この体制きついし、、よく見えない、、」
「あぁ、、申し訳ありません、、」
謝罪をすると、声の主が白水の目の前に屈んだ、、
「これで喋りやすいでしょうか?お顔は見えますか?」
そのように問いかける声に対し、白水は見つめる、、
「、、っ!!あなた!!マリスティア!?」
「、、っ!!はい!!あなたの側近をしておりました!!マリスティアでございます!!」
そう、声の主は、勇者との戦いとの前に逃がした、かつて「鬼邪王」と恐れられていたころの側近、マリスティアであった、、
「あなた、、生きてたの、、」
「えぇ、、白水様に逃がしていただいてからの五年ほどは人間の街で暮らしておりました、ですが、ここ数年で白水様の魔力が濃くなっていることに気づきまして、こちらの森で目覚めるのを待っておりました。」
「そう、、生きていてくれて嬉しい、、この何もない森で一人は寂しいし、あなたのその優しい声をまた聞こえるのは本当にうれしいわ、、」
「、、っ!!は、、白水、、様、、うぅ、、わ、、私如きに、、」
マリスティアは涙を浮かべていた、、
「ふふふ、、ほら、泣いてないであれからどれくらい経ったのか教えて?」
「は、、はい!!」
マリスティアは涙をぬぐい、話を始める、、
「ふぅ、、まず、白水様が倒されてからが半世紀が経っています、ですので、人間であった勇者は老衰でこの世を去り、ほかのメンバーですと、今は僧侶が初めての女性の教皇となっています。」
「そう、、あれから半世紀がたったのね、、」
「はい、ですが、不思議なのが、白水様が亡くなってから上位の魔獣や魔族は一切の行動を停止していましたが、ダンジョンが活発的になってきました。」
「あぁ、、それは、私が上位種たちに、危険なダンジョンを鍛練場として使えって言ってたからかもね、、それで、私が死んじゃったからその命令の効力が無くなったんだろうと思うよ。」
「なるほど、、」
「それで?ダンジョンが活発になって変わったことは?」
「はい、以前より大進行が増えたように感じますが、人間にも様々な力を持つものも生まれているそうです、それを人間は能力と呼んでいるようです。」
「そう、、つまり、人間はあの時代より強くなったのね、、、」
「簡単に言ってしまえばそうです。」
「そう言えば、ダンジョンの攻略とはしているの?」
「はい、行っているようです、それを国益にしている国もございますので、ですので、そのような人間たちを「冒険者」と呼び、その者たちが所属する所を「冒険者ギルド」と呼ばれています、そして、そこには「ランク」というものがございます、簡単に言えばどれだけ強いかを簡易的にわかりやすくしたようなものです。」
「そう、、ねぇ、マリスティアも登録しているの?」
「え、、?えぇ、私も登録していますよ、ですが、怪しまれないようにCランクとなっています、このランクには全部で五つあります。
Sランク:国単位で討伐が必要なモンスターを単独撃破可能
Aランク;連隊で討伐が必要なモンスターを単独撃破可能
Bランク:上級モンスターを単独撃破可能
Cランク:中級モンスターを単独撃破可能
Dランク;下級モンスターの単独撃破可能
というのがランクとなっています。」
「ふ~ん、そう言えば、マリスティアはどうして「モンスター」と「魔獣」と区別しているの?」
「、、え?そ、、それは、、」
「ふふふ、、まだまだ勉強不足だね、、」
「うぅ、、申し訳ありません、、」
「いいや?大丈夫だよ、まぁ、とりあえず、街まで行くまで違いを説明してあげるよ、ほら!!マリスティア!!」
白水がマリスティアに向かって手を伸ばし、マリスティアは白水の手を取り、街まで歩いていく、、
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