一 鬼の最後
世界に一体の鬼がいた、、
しかし、その鬼は飽きていた、、
そして、鬼は勇者と戦い世界を去った、、
この世界は、ある一体の鬼によって支配されていた、、
「はぁ、、つまらないな、、」
「、、そ、、それは、、」
「はぁ、そう怯えるな、、そうだ、、私を倒しに来たものがいるらしいな、、」
「は、、はい!!」
「私が負けると思うか?」
「、、!?い、、いいえ!!け、、決して負けるなど!!」
「私は怖いか、、そうか、、」
「い、いえ!!そんなことは!!」
「お前は、私が考えを読めるということを知らんのか?」
「、、!!も、、申し訳ありません!!」
「ははは!!よいよい、、私は飽きたのだ、、、」
「あ、、飽きたとは、、、」
「私は、支配には飽きたのだ、、お前は何をもって強さという?」
「そ、、それは、、圧倒的武力、、でしょうか、、」
「そうか、、武力か、、確かにその点で言うのであれば、私は最強ではあるな、、だが、、強さとはそれだけではない、、、例えば、知恵、意思、決意、人脈etc、、様々ある、、だが、私の力は武力だけ、、それでいて、何が最強だ、、私は、、人間の力を知りたいのだ、、、」
「そ、、それは、、」
「そろそろだな、、お前はもう行け、、マリスティア、、」
「、、!?わ、、私の名前を、、!?」
「早く行け、、ここで死にたいのか?」
「い、、いいえ、、それでは、、、」
そういうと、マリスティアは走り去った、、
「やっとここまで来たぞ!!「鬼邪王」!!」
「そうか、、やっとここまで来たのか、、はぁ、、」
「ふざけるな!!何をため息をついている!!これまでこと!!さらに倍にして返してやる!!」
そう言った瞬間、その鬼と勇者との戦いが始まった、、
その戦いはまさに至高の戦い、何人たりとも近づくことさえできない戦いであった、、
「、、あ、、あれが、、「鬼邪王」、、勇者様と互角だなんて、、」
「、、強いな、、お前、、」
「それは、、ありがたい、、ですが、貴方、本来の力を使っていませんね、、いや、、使えないのですね、、」
「、、、どうして、そう思う?」
「俺もそれなりの実力があると自負しています、、ですが、あなたは片手で俺の剣をしのいでいるでしょ?本当に、、あなたの本当の実力は恐ろしいですね、、、」
「、、そう、、でも、私はそんなに強くないよ、、」
「、、仲間を逃がすこととこの建物を崩壊させないために防御魔術を使っているのでしょ?」
「、、よくわかりますね、、」
「私も魔術を使えるのでね!!衝撃魔術「見えざる打撃」、、!!」
勇者が唱えた魔術が、鬼の腕を弾いた、、
それは、たったの数秒、、しかし、その数秒がその戦いを終わらした、、
「取ったぞ!!「鬼邪王」!!」
「、、勇者君、、君は強さは何だと思う?」
「、、どういう意図かは知らんが、、強さとは、仲間を信じる意志、仲間を守るという強い決意だと思うぞ、、」
「そうか、、それも強さだな、、私は、これから世界を見渡しに行く、、もし、私が世界の美しさに気づけなかったときは、、また、私を倒してくれよ?」
「あぁ、任せておけ、、」
勇者がそう答えると、鬼はゆっくりと灰になっていた、、
そして、世界から最強の鬼の一生が消えた、、
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