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第37話 カレン 存在

 少女は真っ白な死神でした。

 白くて、夜空に映るその姿は摩天楼の背景に映る月の輝きを思わせるほどに神秘的で、誰も近づけない妖精のような面持ちをした死神でした。


 少女のお役目はみんなの平穏を守ること。

 悪い魂を刈り取って、みんなに幸せを与えること。


 そんな少女は一つのぬいぐるみを持っていました。

 可愛らしい赤いリボンのついたクマの人形。それを友達のように常に抱きかかえて大切に大切にしていたのです。


 このぬいぐるみは大事な友達からもらった物。

 死神になって、初めての役目をした時に譲り受けた大切な唯一無二の物でした。


 ずっと少女はぬいぐるみと一緒にいて悪い魂を刈って、お役目を真っ当していたのです。

 

 世界は少女のおかげで平和。

 誰一人悲しい思いをせずに、平穏が続いていました。


 そんなある日のこと、平和を壊す邪悪な者がやってきたのです。


 黒くて邪悪な何か。

 メラメラとどす黒いく負の力を纏った炎を燃やして、それを街へ放ちました。

 そうして、街はあっという間に負の炎に海へと変わったのです。


 少女は急いでそれをした者のところへ駆けつけました。

 そうして、会ったのです。

 邪悪な者。それは真っ黒な魔女でした。


 この世界に憎しみと恨みをもって、遠い異国から来た魔女は少女の街の美しさに嫉妬をして破壊しようとしたのでした。


 けれども、もちろん死神の少女はそんなこと許すわけにはいかない。

 懸命に応戦する少女。

 ですが、強い負の力を持つ魔女にはかなうことはできませんでした。


 少女は人を幸せにするだけの存在。魂を刈っていたけれども、そこには争いごとなどなかった。

 だから戦い方なんて知らない。

 ましてや、負の力を自分へぶつけられることなどなかったのですから。


 真っ白な少女は負の力に浸食されて次第に少女自身も黒に染まっていきました。

 深い悲しみと、恨みと怒り。

 こみ上げる感情はすべてマイナスなことばかりで、少女の心はそれに押しつぶされてしまいそうになるのです。

 

 最後に残った心でもうだめ、そう思った時でした。


 すうっと、何故だか気持ちが軽くなったのです。

 自分を押しつぶそうとしていた負の感情が抜けていき、また真っ白い姿へ戻っていく。

 そして、そうさせていたのはあのクマぬいぐるみでした。

 いつも大切に抱きかかえていたクマのぬいぐるみ。

 友達から譲り受けた友達の代わり。


 そのぬいぐるみは独りでに少女から自身が黒くなることと引き換えに黒い負の力を吸い取っていきます。


 そうして、聞こえるのでした。


 ■■ちゃん、頑張って――


 その声は間違いなく、そのクマのぬいぐるみを譲ってくれた友達。

 大切な大切な大親友の魂はぬいぐるみに居たのでした。

 

 親友が自分へと力を貸してくれている。

 彼女が居れば何も怖くない、何だってへっちゃら。そう思って。


 再び魔女へと立ち向かいます。


 けれども、魔女の強さは絶対です。

 友達が負の力を払ってくれていても、それだけではかないません。

 

 事態に駆けつけた、死神の仲間たちと力を合わせても倒しきることは到底できずに居ました。

 だから、最後の手段に出るのです。


 倒せないなら、もうこの地に封印するしかない。

 封印すれば、この地は魔女の力を受けて前のような綺麗な街では無くなってしまうかもしれない。

 けれども、全てを破壊されてしまうよりは良かった。


 だから他の死神と協力をし封印を開始しました。

 

 そうして――


 苦戦を強いられ、欠けた仲間もいたけれども、魔女から記憶を奪い封印することが成功したのです。


 それから、少女は役目を終えた後、ぬいぐるみを探しました。

 戦いのさなか、自分へ降りかかる負の力をすべて身代わりになってくれた友達、いつの間にか少女の元から離れて消えて居たのです。


 街中を飛び回り、そうしてようやく見つけました。

 けれども、そのぬいぐるみはもう元のキレなクマのぬいぐるみの容姿を持っていません。

 破け綿は飛び出て煤のようなもので黒ずんでしまっていたのです。

 それでも、確かに友達の魂はまだそこにありました。


 そして、少女は魂へ語りかけました。


 ありがとう、と。

 

 しかし――


 帰ってきたのは、恨みでした。


 なぜ、私を殺したの? 大切だったのに。友達だったのに。

 人を刈ることが、あなたがしてきたことが正しいことなわけないじゃない。


 負を肩代わりしていたぬいぐるみと、友達の魂は魔女の負の力に染まりきっていたのでした。

 友達の魂から語られたことは魔女のものだったのか、自分が刈り取った友達からだったのか分かりません。

 けれど、世界を街を平和にするために、この状態の友達は残していてはいけない。

 だから、もう二度と自分の前に現れないように、誰の手も届かない地獄へ落とすことにしたのです。


 それから少女は魂を刈ることをやめました。

 死神でありながら、魂は刈らない。代わりに封印した魔女を常に見張り、誰とも他の死神とも縁を断ち、その使命を真っ当するのでした。


 めでたしめでたし。



 何がめでたしめでたしだ。

 全然めでたくないじゃないか。

 確かに丸く収まったと言えばそうだけれども、ハッピーエンドとは言い難いビターエンドもいいところだぞ。


 そうやって、後味の悪さに不安を持ちつつも、街の広場に向かいながら読んだ本を閉じると、その本は役目を終えたということなのか、真っ白な光を放ち露となり消失する。


「相変わらず、リアの絵本は突拍子もないんだよね……」


 知らない世界を舞台とした世界観が毎回違う話。ファンタジーとしては確かに極めてすぐれた夢物語といえるだろうけど、こんなまるで別の世界のような世界観の話を作り出せるなんて、創造力が豊かすぎるとは思う。


 だから、正直理解はしがたいが、それゆえに引き込まれてしまうのがリアの絵本だが……。

 まあ今はそんな感想に浸っている場合じゃない。


「あの話がアタシとカレンの関係……でも、一体なにが?」


 話をありのまま捉えるならば、死神の少女というのは恐らくカレンのこと。それは作中で白い死神と表してたから間違いはないだろう。

 けれど、アタシは?

 アタシに該当するような人物など出てこなかった。それどころ、出てきた人物はカレンなる少女と魔女だけである。

 ならば、アタシはその魔女ということか?

 まさか、あたしは嫉妬や怒りなど負の気持ちで相手を傷つけたりなどしない。

 そりゃあまあ、自分の呪いのことでネガティブだといえばそうだけども、他人の不幸を願ったことなんて一度もないんだ。

 だから、魔女だけは絶対にないと、これだけは絶対と断言できる。


 というより、物語の中でまで他人に迷惑を駆ける役回りなんてイヤだった。

 だから、そうでないと希望的感想でもある。けれど、それ以上にハッキリと、どうしてかは分からないけどアタシが惹かれた役は魔女以外にもう一つあったからだ。


 アタシが惹かれた物。それは登場人物として明確には記されていなかったが、話のキーとしてなっていたぬいぐるみだ。

 主人公の死神が持っていたぬいぐるみ。

 たいそう大事にされており、少女の親友だという魂が宿っていたクマのぬいぐるみ。

 残念ながら、最後には魔女の力によって負に染まってしまったが、そのぬいぐるみについてアタシは気になった。


 何故か? 簡単な話だ。アタシの聖器(ロザリオ)はクマのぬいぐるみ(・・・・・・)だからだ。ならば、アタシのロザリオこそが話に出てきたものと同一の物かということになるが、どうだろうか?

 

 分からない。アタシの中に絵本のような記憶もないし、カレンの友達の魂とやらもあること分からない。

 ただ、思い当たることも確かにあるのも事実なのだ。


 カレンを前にすると何故か苛立ちを感じで常に警戒してしまう。アイツのことを考えると、どうしか分からないけど許せないという気もちがこれでもかっていうほどにこみ上げてくる。


 それは、街が壊されたというのも確かにあるだろう。それは今だって許せないし、思い返せばはらわたが煮えくり返ってくる。

 けれどもそことは関係ない部分でどうしてもカレンを許すことができないアタシがいる。

 理由は分からない、理不尽とも言えるレベルで、そこにいるだけで不愉快だと感じる。


「どうしてだろ?」


 それ自体、本当に不思議なことでつい疑問を口にした。


 物語中では、親友の魂が負の力に支配されて居た。それが原因なのだろうか?

 もし仮にそれが原因ならば、アタシの中にカレンの親友の魂と魔女の負の力があるということになる。

 それについて、心当たりが無いわけがない。


 だって、アタシの呪いがまさに負そのものだから。


 人の負を象徴したように、アタシの呪いは不幸として体現する。

 仮に、呪いが魔女の負の力というのならば、確かにそれは合点がいくというものだろう。

 けれど、そんな簡単な話なのか?


 そもそも、リアの聖器(ロザリオ)はあくまでも絵本。

 ないがしろにできないとはいえ、作り話という体をなしている。

 

 現実に起きたこととはいきれないし、現実にあんな長い建物が並ぶ街なんてない。街はここしかないし、外にはギニョールがいる。

 もし仮に他の街があったとしよう、それ自体は別の街から流れ着いたリアという事例があるのだから可能性としては無くはない。

 そうだとして、絵本のような街は明らかにこことは違い過ぎているし、月と並びたてるぐらい高い建物があるのならば、いくら離れていてもここから見えるはず。

 だけど、アタシはもちろん頻繁に街の外に出ていたミカエですら見たことがないのだ。


 だから、ありえない。


 リアの絵本は創作で、あくまでもアタシとカレンの関係を物語的に現しただけ、そうでなければ説明が付かないし、訳が分からない。


 なにより物語が今の現実とズレている、話の中のカレンなる少女は封印した魔女のいわば見張りをし続けることになっている。仮に話が現実のできごとならカレンは魔女の見張りをし続ける必要があり、ここには来れないはずなのだ。

 確かにカレン達のことは不明だけれど、そうでなければつじつまが合わない。


だからリアの絵本はあくまでも比喩。現実の関係性を話にしたに過ぎず、詰まるところフィクションだということだ。


 と、そのフィクション、ここまで色々考えたが、結局のところ何一つ可能性レベルで確信まではいっていない。

 確かにその可能性に対して理由のない自信があるものもあるが、確定まで言っていない。


「なんだかなぁ」


 自分の推理する頭のなさに、嫌気を覚えてついぼやいてしまう。

 それにしても――

 分からない。


 高い建物の並ぶ街での死神の少女。


「あれ?」


 ふと、霧が晴れたように唐突にフッと思い出して、アタシは歩みを止めた。


 前に一度、死神の話を訊いたような? 

 確かカレンが教会に来た時だったか?

 アレは女の子が騙されて死神になる話だったっけ。

 たしか、友達に謝るために死神の仕事をして、閻魔大王に騙されてやられそうになった時に勇者が出てきて……。


 思い返せば今回の話と酷似している。

 なら、あの話もカレンのことについてなのだろうか? 

 でも、あれは別の話として体をなしてたけど……。あの話でも死神の少女とクマのぬいぐるみが出てきている。

 しかも、そのぬいぐみの持ち主である親友も。


 共通点を考えると、間違いは無い。少女はカレンであり、クマぬいぐるみはアタシの聖器(ロザリオ)

 だとするならば、なるほど確かに。その物語が本当にあったことかそうでないかなど関係はない。アタシとカレンはかなり近しい関係だったというメッセージ性は変わらない。

 とはいえ、それが分かったところで、肝心なカレン攻略法は以前として不明のままである。

 

「はあ、仕方ない」


 分からない以上どうしようもない。

 カマをかけたり揺さぶったりする相手としては難しいし、アタシ自身向いてないというのもあるけど、今の話をカレンへ言って反応も伺うことはできるだろう。

 

「それも、カレンがいきなりアタシを殺しに来なければの話だけど」


 今はやるしかない。

 ミカエとリアの為にも。


 アタシは再びカレンが居るであろう広場に向けて走り出す。



 古今東西、姿かたち名が違えど死神というのはいつでも存在して、その役割もまたその土地や風習によって異なることを役目として持っている。


 例えば、人を恨み死へ誘うバケモノだったり。

 死者を管理し転生させたり。

 人の寿命を司り死を告げるなど。


 時と場所でそれはさまざまであるが、そのどれもが名前の通り、人の死にまつわるもの。 そして、彼女もまた人の死を司る役目を受けた死神と呼ばれる者だった。


 人の魂を切り裂いて狩り、そしてそれを保有し、世界のバランスを整えるとでもいうの。

 彼女の役目といえばそういった、ようは世界のバランサーで、それゆえに幾多もの人の魂を断ち切ってきた。


 ただ、役目の為に機械的に、たった一つの目的のために。

 魂を狩り人を殺す。


 バランサーなんて言い方をすれば聞こえが良いが、結局のところただの殺しに過ぎない。

 殺して魂を切り裂いて、そして殺して。それを、殺戮の神とも罵られようとも幾千と繰り返し狩って保有し死者を積み上げる。

 それが、それこそが、彼女であり、彼女の知る死神の役目。


 けれどもその役目に、その行動に、何か思うところがなかったと言えばそうではない。

 もとより死神になる魂を持ち合わせなかった身。未熟ゆえに機械的にはなることができず、中途半端に感性を死神にできなかったが為、平和的な国のごく一般的な価値観の元、普通の人と変わらない心を持って行ってきた所業。

 特に殺しという観点には繊細過ぎるぐらいに敏感で、死神でありながら嫌悪すら抱くほどに。

 それゆえ、人の魂の重みをどの死神よりも重んじて止まない。


 狩った魂は無駄なく保有しより有効的な扱いをして、できる限り無駄な魂は狩らないと誓って力をむやみに振るうようなことはしない。

 それは潔癖なほど重視して、例え罪人であろうと丁重に扱う。


 そんな純真かつ純粋だからこそ、彼女は白く可憐な死神に至ったが、逆にいえばそれは危うさでもあった。



 穢れのない無垢な心を宿し、狩る魂に敬意を忘れず払う。

 狩った魂に繋がるものらの悲しみを見て重く受け取り、同時に大切な繋がりがあるからこそ人は悲しむことを知る。

 繋がりが深ければ深いほど、より人は悲しむ。


 その事を知って、どうにかしてあげたいと、自身が命を奪う者と理解した上で必死に考え命を刈り取った後もその者の周りを観察して、無垢さゆえにとある結論へとたどり着いた。

 いいや、この場合はたどり着いてしまったとうべきなのだろう。


 知り合い、理解を深め、関係性を築き上げる。

 これこそが繋がりを創る原則で、自分とは異なる他者との経験から繋がりはできる。

 ならば、そんな繋がり無かったことにしてしまえばいいのではないかと。


 手段は簡単だった。

 彼女の死神としての役目は、元より人の魂を回収しそれを力として解き放ち自然へと返すこと。

 返し、世界に魂が溢れないように消費して秩序を保つ。

 一種の世界のバランサー。

 彼女の世界ではそれが必要で、その役目を担ったのが死神。

 そして回収する魂というのはいわば人の記録だった。


 記録、言うなればこれこそが人の記憶で、記憶(魂)を扱う死神であった彼女にとっては操作し他者との記憶を消去することなど容易だったのだ。


 思い立った方法はすぐに実行に移した。


 そうして、命を狩った者に繋がる人の全ての過去は全て消し去って、そうすることで誰も悲しくなくなった。


 無論、やっていることの重大さは理解していたし、人の記憶を奪うなど道徳的に正しいと言えるかといえば、きっとそうではない。

 けれども、そうしなければ耐えられなかった。やりきれなかった。



 繋がりの大切さ思っているけれども、同時に悲しむくらいならと、けしてけしてけして続けて――


 そうして、次第に彼女自身もその消したという悲しみを忘れるために、過去など全て消して、今だけを楽しむことにした。 

 それこそが彼女が死神でいる意味となった。


 それから彼女は現在でも今を楽しんでいる。

 悲しい記憶などいらない。

 覚えていなければみんな幸せだし、悲しい思いなどしない。

 そう祈り続けて。 


「――ああ、寝ていたのね」


 浅い眠りから浮上し目が覚めたカレンは静かに顔を上げて、血のように紅い夜空一杯の降って落ちてきそうな巨体な月の光に眩しく思い目を細める。

 街の大きな広場、その中央にある砕け枯れた噴水の端に座り膝を抱えうずくまるように彼女は眠っていた。


 あれからさほど時間は経っていないのだろう。そう思いながら立ち上がって、同時に眠りに入る前の荒れた感情はきれいさっぱり記憶ごと消え去って、今は穏やかに静まり返っている。


 ああ、別にまだ怒りが収まらないと言えば、自覚はしていないがウソになるだろう。

 消したといっても状況を解せ無くなるようなことにはならない程度のごく一部。

 それに、元来自分は感情を抑えられるほど心ができている訳ではないし、だから現に常に今を楽しんでいるから笑みは絶えない。

 引き広がる口元はこれから来る獲物への悪意の嘲笑か。それとも、怒りで自覚もなく愚かにも自分に酔っているのか。

 それは分からない。

 ただ、楽しんでいる。

 無論のこと心からだ。いつ何たる時も変わらず、何が理由など関係ない。


 カレンはただ楽しければ良いのだと。


 天の仏も引くほどに、現世にありながら極上の愉悦を、さも天国にいるかのように振る舞う。


「さあ、来なさい」


 ロプトル、アナタが来るのは分かっている。

 アナタはカレンとの繋がりがある以上、ここへまた来ようとしない訳がない。例え覚えていなくとも、魂が無意識下でそう自分へ命じる。

 カレンを許すな、絶対に許してはならない。殺せと。憎悪を抱くに決まっている。

 それが、魂というもので、カレンとあの子の繋がり。

 それに、お嬢様が出てきた以上その感情もより強いものになっているはず。

 それゆえに多少厄介になっていると言えば厄介なのかもしれない。呪いの総量のケタは間違いなく跳ねあがっているであろうし、いくらカレンであろうとも一筋縄ではいかないかもしれない。


 けれども、引くことはできない。

 試練という大前提があろうと、なかろうと。アレの相手はカレンがしないといけない。

 それほどまでに――


「この記憶(繋がり)は軽くはないの。軽くは……」


 だからそれに終止符を。カレンは今がいいの。今が楽しければそれがいい。

 そこに、過去の亡霊の入るスキなどない。

 

 ゆえ忘却(殺す)。

 カレンに過去は必要ない。


 静かに、広場の入口にたどり着いた怨敵へ愉快な笑みを向けて、記憶(魂)を刈り取る死の鎌をここに顕現させる。




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