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窓口係の忙しい朝(改編)

目覚まし時計が軽快な音楽を奏でる。しかし、私の心は軽快ではない。朝から忙しい。昨日も残業で帰ってきたのは午前0時を過ぎていた。この世界に来てから一度も笑っていないかもしれない。どうしてこんな事になったのだろう。もう少しちゃんと説明を聞けば良かったな。後悔しても遅いけど。

自己紹介が遅くなりましたが私の名前はしにが みほこ。転生受付窓口で働き始めてあと少しで一年になる。ということは、私が転生受付窓口に転生受付届を提出してからそろそろ丸一年か。一年前、私はあの世を去った。あの世というのはこちら側から見たあの世。つまり人間界。人間界から見たらこの世?!まっ、どっちでもいいか。話を戻して、死んだあとここに連れて来られて、ここで働かないかとスカウトされた。私はどうでもよくなってて、何も考えずにここで働くことにした。そう私はこの世界に転生した。それから毎日毎日沢山の転生受付届の処理をしている。一年も経つと要領が良くなって仕事も楽になるかと思っていたけれど、全然楽にならないし、もしかしたら前よりも忙しくなっているかもしれない。転職って出来るのかな。一度上司に聞いてみよう。このままだと過労死してしまうよ。でもこれも私が犯した罪のせいだろうか。私が犯した罪。それは自分を殺した罪。そう、自殺。人間だった頃、上司のいじめに負け、仕事を辞めるという考えに及ばず自ら命を絶ってしまった。何故辞めなかったのだろう。あの時の私は心が病んでいて何も考えられなかった。仕事なんて他にあっただろうし、誰かに助けを求めれば良かった。そうこうしているうちに就業時間がやってきた。移動はしなくていい。時間になれば窓口の自分の席にいるから不思議。今日も一日頑張ろう。ここはいじめがないしね。

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