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転生したら(公社)魔法協会附属鍼灸院の院長になった  作者: MC sinq-c
第二章 魔法協会セミナー編
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入会申込書

「サラさん、昨日はご参加ありがとうございます! ボクはアカネ・ミソノと言いますが、ボクは『お兄ちゃん』のモノなので、その辺もよろしくお願いします!!」


 と言いながら俺の腕に抱き着き「うー!」っと唸りだした。

 サラと目を合わすのが怖い。

 この通訳はダメだ。


「じゃ、じゃぁ、ここはシドウ会長に通訳をお願い」

「魔刀使いよ! アンタ、いい度胸しているわね! ……残念ながらこのアタシの直感でアンタの思惑はお見通しなワケ! この冴えない副会長はアタシがフリーライトの実家に帰った時に両親に紹介する方向で話は着いているのよ。フハハハハ、アンタもピリスも可哀そうに」


 こんな超訳あるん?


「なにそれ!? ボク聞いて無い! 今回のフリーライトへの旅行はボクとお兄ちゃんの出会って89日目の記念日旅行なんだから、変なイベント入れないでよ!」

「アタシだって89日目の記念日になるじゃん!!」


 二人のいがみ合いに、サラは目を丸くして驚いている。

 はぁ、身内の恥をお見せするのは居た堪れないぜ。ただ、逆にこれを見て愛想つかしてくれたら、それはそれで結果オーライでもあるが。

 サラがメモ帳を渡してきた。


『五神族のお二方がこんなにも信頼をお寄せになられる異世界人は見たことありません。これも杉山さまのご人徳によるものといたく感銘を受けました。ますます、(公社)ボッカイ魔法協会さまのご活動に興味が湧いてきました!』


 サラの顔を見るとキラキラした瞳でポニーテールを縦に揺らしている。

 ……物事、思い通りにいかないわな。


「ふーん、アンタ、アタシ達に興味あるんだ……だったらさ、入会する?」

「カヤ! サラさんはそもそも、魔法剣士協会の人なんだ、入会するわけないだろ」

「武光に聞いてないし。それに、魔法剣士協会の人が魔法協会に入っちゃいけないなんてアタシは決めてないから」


 俺とカヤのやり取り見て、サラは何か思案しているようだった。

考えているよ、こりゃマズいな。

 テロリストを入会させたなんて、エレメントアーミーにバレたら。


「サラちゃん! ボクもカヤちゃんも魔法協会が大好きなんだよ。だって、こーんなステキなお兄ちゃんが居てくれる場所でもあるからなんだ。きっと、サラちゃんも大好きになってくれると、ボク思うよ」


 表情豊かなアカネにほだされるように、サラは考えるのを止め、メモ帳を向けてきた。


『入会申込書 サラ・ヴァーディ フリーライト合衆国出身 女 18歳 好きな事は修練 好きな食べ物は甘い物 好きな物は師に買ってもらったぬいぐるみ 集めている物は倒した敵の武器』 


 気が早い! 完全に入会希望!

 というか、凛とした見た目なのにカワイイ趣味がギャップだけど、鹵獲品の収集って最後はマジでテロリスト!

 でも、まぁ、カヤとアカネが喜んでいるなら仕方ないが……流石にこの件はエレメントアーミーに隠す必要があるな。住んでいるのはフリーライト合衆国だし、黙っていればなんとかなるか?

 はぁ、胃がキリキリするぜ。


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