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転生したら(公社)魔法協会附属鍼灸院の院長になった  作者: MC sinq-c
第二章 魔法協会セミナー編
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打ち上げの夜道

 冒険者ギルド酒場へと夜の道を歩く。

 ボッカイの街は昔のように明るい歓楽街とはいかないが、下町の飲み屋街程度に復興し始めている。

 建物の損傷は全体というより一画が全損という状況だったので街としての機能にさほど支障は無かったのだが、人流は大きく減少してしまった。

 元々、魔術使い達はボッカイの街に定住するというより、オオカワの計画の下、カイロン商会のビジネスによって集められ、魔術紋を配布することによって増やしていた経緯があったので、それらが下火になれば容赦なく彼らも去って行った。

 お陰でコス市一の歓楽街から、落ち目気味の下町のような雰囲気になってしまった。

 まぁ、これはこれで俺は好きだが。


 大きなイチョウの木が見えてきた。そろそろ着くか。

 ふらふら歩く酔っ払い二人組を追い抜きながら考える。

『魔刀使いの話は忘れろ』とウダルに釘を刺された。

 どうやら魔刀使いサラ・ヴァーディはエレメントアーミーにとって最重要人物らしく生死を問わず捕まえろとのお達しが出ているそうだ。


 ――魔法剣士が作り上げた魔剣を授かった者を魔剣使いと称する。


 一人の師に一人の弟子。まるで某SF映画の悪役側の設定のような話で、こと一対一の戦いにおいてはエレメントマスターも魔法使いも凌駕するほどの実力があるそうだ。

 その実力をもってして多くの魔物を屠り、世界の安定の為に過去に存在していた職種を滅ぼした経緯もあるらしく、誰もが近寄り難い存在として感じているらしい。

 これはあくまで、EEとしてのウダルの主観だ。エレメントにとっては魔法使い以上に厄介な存在として認識されているのだろう。

 ただ、魔剣使いに対しては即敵対的でないのは、サラと話した当初のウダルの反応で分かる。

 しかし、魔刀使いと分かれば銃口を突き付ける最重要人物ときた。

 理由はなんだ?


 ……まぁ、考えてもしょうがないか、(公社)が対応する類の話しではないし、俺たちはあくまで魔法使いと魔術使いの業界団体で、俺の目的は会員を増やすことだ。

 この世界の問題は、エレメントアーミーさまや冒険者たちが解決すればいいさ。

 ため息を吐きながらウエスタンドアを押し開ける。

 既に浮かれた声が酒場に広がっていた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公は副会長街道を進んでますね!
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