男子たちの決意
「アカネ、パシー、よく聞いてくれ俺の指示をだす場所に魔法と魔術を使ってほしい。パシーは、木の魔術を五芒星の上の方と土の魔術を右下に、アカネは水の魔法を左上の辺り、火の魔法を右上の方に放ってくれ、あとはピリスが」
「まって、待って! タケちゃんに何か考えがあるのは知っているけど、私、木の魔術は使えないキャパオーバーよ」
「お兄ちゃん……ボクも水の魔法だけなんだ、ごめんなさい」
「え!? ま、マジ? それじゃ」
終わった……五行全てを補う必要があるのに。
「ただ、使える奴ならいる――ンドル、いつまで隠れているつもり!? そろそろドライブして欲しいんだけど」
ンドル? そういえばいつの間にか姿が見えなかった。
パシーの声に反応するかのように、折れた木の陰から泣いているンドルが姿を現した。
「――スンマセン!! パシーさん、ミソノさま……アニキ。オレっち怖くて全然動けなくて、だから」
「ンドル……俺も怖いよ。でも残ってくれてありがとう」
「……ンドルさん、一緒に戦おう」
「ディスアグリーだけど今からコミットするなら借金少し負けてあげるわよ」
俺たちの言葉にンドルは顔を上げる。
戸惑った表情を浮かべるが、唇を嚙みしめて頷いた。
「黄龍さまに逆らうなんて……めちゃくちゃ怖ぇけど、オレっちに出来ることあれば言ってくだせぇ!」
「よっし、ンドルは木の魔術を五芒星の上の方に放ってくれ」
あとは火の魔術だ。
周囲を見渡すが、魔術師たちは既にどこかに逃げてしまっている。
こうなったら燃えている木片とかを使って……
「……カイルさん! カヤちゃんを一緒に助けよう」
アカネの言葉に誰よりもカイルが驚いている。
「くっくく、ミソノくんの甘さは筋金入りとはわかっていたが。こうも道理を知らんと甘いというより知能の発達に問題があると言えよう……カイル、キサマはやるべきことをさっさとするのだ!」
カイルは目を閉じた。




