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転生したら(公社)魔法協会附属鍼灸院の院長になった  作者: MC sinq-c
第一章 しがらみ編
38/106

エレメントエンジニア

 コス市というのはボッカイの街を含めたそれなりに大きな市になる、そこの駐在武官という役所なら一つの市を守れるほどの軍隊を手中に収められるのであろうか。

 念のため、オブザーバーで確認しよう。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:クラウス・シュミット 年齢:20歳 

性別:男 ランク:B 職業:魔補士

HP:B

MP:C

魔力:C

魔防:B

筋力:C

体力:C

速度:C

エレメントギア作製:A

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 平均値よりほどほど高い能力だが、エレメントギア作製Aか。

 EEというのは、エレメントマスターの補助だけでなくエレメントギアの作製もできる職種なのか。


「今すぐ、ンドルを解放しろ!」

「おやおやおや、良いのでしょうか? 杉山氏を殺そうとした張本人ですよ?」

「……そうだったかもしれない、けど、今はボッカイ魔法協会の会員だ。副会長として会員を守るのは当然のことだ!」

「アニキぃ……っく」 


 涙ぐむンドルの背中でクラウスは冷たい眼差しをこちらに向けている。


「んー、何でしょうか、魔法使いでも無く、異世界から来た無能者の分際で、亜人どもにチヤホヤされて舞い上がっている勘違い野郎……正直、私は、嫌いなタイプです」 


 クラウスは真顔で俺に言い放った。

 何だコイツは? 一体なんの目的があるのかさっぱり分からない。

 俺を殺すためにここにやってきたとでも言うのか?

 ……まさか、このゴブリン野営地討伐ミッションも。


「ああ、そうです、貴方にはそちらの顔の方がお似合いと感じますよ」

「……お前が仕掛けたのかこの討伐ミッション」

「なんですって! ……つまり、コイツもゴブリンってこと!?」


 会長……今、結構、緊張感あるところなんですが……。


「残念ながらカヤ嬢、私はゴブリンではありませんが、ゴブリン以上にゴブリンを理解している程度はそちらの副会長さんと同じくらいは頭が働くのですよ。最も、上の者がゴブリン程度の知能では、あの野営地のような運命が待ち受けているでしょうが」 


 ニヤニヤとした薄ら笑いを浮かべている。

 これはかなり強烈な皮肉だな、流石のカヤも怒り心頭で止められないかもしれ……


「まぁねぇ!」 


 何故か、チョロい感じになってる!

 褒められてないから、ゴブリン会長!

 銃を持った兵士に囲まれ、会員も捕らえられている状況なのに……やれやれ、相変わらずのマイペースだな。


「へぇ……またムカつく顔になりましたね。イライラさせてくれますね、貴方は。そうやってあの御方から特別なお慈悲を頂いたのだとすれば……間違いが起きる前に、この手で始末すべきでしたね」


 クラウスが合図を送るように右手を上げると、EEたちの銃が黄色いオーラに包まれ、飛行艇の砲台がウウーッと唸りを上げ、こちらに照準を合わせ始めた。

 このままじゃやばい、少しでも時間を稼がないと!


「もう一つ、教えろ! 朱雀もお前たちの仕業か?」

「スザク? 魔法使いが崇める異形の神ですか。申し訳ないが信心深くないもので」 


 朱雀のことは知らないのか? 

 つまり、朱雀出現はコイツらが仕掛けた罠でなく、たまたま現れたというのか?


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― 新着の感想 ―
[良い点] 謎が深まる感じのよいヒキだと思いました。
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