表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら(公社)魔法協会附属鍼灸院の院長になった  作者: MC sinq-c
第二章 魔法協会セミナー編
102/106

亡命

「ほっほほ、職業柄は大事なことじゃよ。それだけ杉山先生には仕事が染みついているという事。それで、ピリスちゃんお気に入りの鍼灸というのを私にも治療してくれるのかな?」

「ばあちゃん!」

「クラ坊、黙っとき」


 孫には厳しい人なんだろうな。

とは言え、お偉いさんなのに気さくだし話していても気遣いを感じる人格者のように思えるが、この孫はなんでこんな捻くれた奴になったのか?


「ええ、良いですよ。えーっと、」

「おー、名乗って無かったなかった。アルヴィザ・シュミットじゃよ、アル婆と呼んでおくれ。孫が色々、ご迷惑をかけたようじゃが、こやつもEEの職業柄を守るのが必至なものでな。よろしく、杉山武光先生」

「はい、杉山武光です、アル婆さん。クラウス『くん』は既に当会の会員ですから、過去の事は水に流していますので。取り敢えずもう少し話を聞いてから治療させていただきますね」


 歯嚙みをしているクラウスを無視して、アル婆の話を聞く。

 アル婆の愁訴と両腕の脈を取り腎の気を補う治療方針に決めた。


「おや? そいつを身体に刺すのかい……の割に先端が尖ってないが?」

「ええ、これはテイ鍼と言いまして、刺さない鍼なんですよ。こうやって、皮膚を擦ったり叩いたりする刺激で気を整えていくのです」


 ふむふむと頷くアル婆に陰陽五行論や補瀉迎随の話をする。


「なるほどのぅ。そのような話を聞きながら治療を受けていると、確かに身体にマナが巡るような気がしてくるの。思ったより鍼は気持ちいいモノじゃな」

「それは良かったです。本来ならお灸もあればより効果的に治療出来るんですがフリーライト合衆国にはあるみたいなので手に入れたらお灸治療もいたしますね」

「……ふむふむ、それでフリーライトへ赴くんじゃな。私はてっきり魔刀使いサラ・ヴァーディと共謀するために(公社)ボッカイ魔法協会に入会させフリーライト合衆国に『亡命』するんだと考えておったが、ピリスちゃんの言う通り、私の見当違いで安心したわい」 


 え……いま、なんて?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ