第六話 憧れ女子マネージャーへの道!№2
第六話 憧れ女子マネージャーへの道!№2
私達は二人で男子自転車競技部の部室のドア開けた。
そこは、沢山の男子達が筋トレを行い、
ロードバイクにつきもの三本ローラートレーニングを行っていたり
今、練習から帰ってきました!と威勢の良い声が響き渡る部室だった。
「お、本当に君たち来たんだね。昨日の先輩方々の威圧に負けて
来ないかもしれないな~と内心思っていたんだよ。すごい度胸だね。」
声をかけてくれたのは、生田俊だった。
2年生で唯一のインターハイメンバー…
彼のスプリンターは、誰もが見惚れる速さだ。
それと、鍛え上げられた肉体は努力家で真面目な彼らしいもの。
その男らしい体であるが、優しさは人一倍である。
漫画だと加賀烈吾に、猛烈に憧れていてチャラッとした彼の
真似事をするが、いつもうまくいかないのが、とても可愛い印象だ。
「生田先輩…!私達本気ですから!今日からよろしくお願いします!」
と、ララが口早に話し頭を下げる。
私も慌てて「よろしくお願いします!」と頭を下げた。
「そんな緊張しなくてもいいよ!期待してるよ。無理だけはしないでね。
きっと君たちが思ってるより、マネージャー業も大変な作業だからね」
と、肩を叩かれた。
美形のキン肉マンに優しくされた経験はもちろんないので
叩かれた肩が温かい。
そこへゾロゾロとフルメンバーの登場だ。
竹内勝一郎 鞘師桔平 加賀烈吾 小田好友
「やぁ、しっかりと来たね。今日から、まずは一週間よろしくね、」
と優しく微笑みかけてくれる主将の竹内
「まぁ、初日だから当たりまえだろう」
と、鞘師
「今日から短期一週間でもこのむさ苦しい部室に女子がいるっていうのは嬉しいねぇ」
と、加賀
「まぁ、いいけど、邪魔だけはすんなよ。」
と、小田
しかし、イケメン勢ぞろい強すぎる。
竹内勝一郎 鞘師桔平 加賀烈吾 小田好友 生田俊 と並ばれて
キャラの煌びやかさに圧倒される。
もう一週間だけでもパラダイスやん。と突っ込んでしまいそうだが
あくまでも私達の目標は「嗣永玲」なのだ。
そのために今日から女子マネージャーとしての試験…
頑張らなくてはならない。
目標を能吏によぎらせたら自然と手に力が入った。
「はぁはぁ、遅れてすいませ~ん!」
とドアを開ける音がした。
夏焼輝だ。
「ギリギリセーフってところだよ。でも一年生なら、もう少し早くくるように心かけようか」
と、竹内が夏焼に注意?をしていた。
「すみません…。天気が良かったので1本走ってきちゃいました!今から練習も楽しみにしてます。」
と、竹内に謝りつつ私達の姿に気が付いたのか、夏焼が私達の目の前にやってきた。
「君たちもやっぱり入部したんだ!またサイクリングしようね。」
と、耳打ちしてきた。
とんでもない美形同年代が耳打ちしてくるなんて体験もはじめてなので
耳まで真っ赤になる瞬間が分かってしまった。
こちらな、いろいろ生つばゴックンな状況だが、
そんな事には、誰も気が付いていなく、竹内から今日の課題を発表される。
「よし、上国料さん。二人とも上国料さんだから、失礼だけど下の名前で呼ばせてもらうよ。
キキさんララさん。今日はまず、部員全員の洗濯物を片付けてもらう。そのあと部員たちの
帰宅後の片づけ。洗濯も片付け方も2年に教えるように伝えておく。出来るだけ早く終わらせ
そのあと時間がある限り各自のバイクで三本ローラーに乗ることとする。
乗った時間、メーター数を記録し明日報告すること。」
私達は二人で声をそろえて出来るだけ異性よく「はい!」と声を出した。
そのあと、多くの先輩方や、もちろん夏焼も外へと走りに行ってしまった。
と、いう事で本日洗濯の係だという先輩に洗濯の指示を受ける事ととなった。
A「しかし、君たちもよくやるよね~。運動神経いいなら、他の部に入ればよかったのに。
こんな重労働、進んでやりたいってやついないよな」
B「本当、本当、俺たちだって洗濯機10回以上回す仕事が回ってくる、この洗濯係なんて
毎回やりたくないっていうのに…」
と、案内された洗濯物は本当の山積みだった。
朝練で汗をかいた後に脱いだであろうジャージたち、その汗を拭いたであろうタオルの山だ。
ムシーっとする部屋は汗の匂いだが、あのイケメンキャラ達のものかと思うと思わずにやける。
いけない!ここは集中してサッサッと片付けてしまわないと。
おそらく竹内が見たいのは私達のローラーでのメーター数。早く私達も練習しなければならない。
「キキ…本気を出すわよ」
「ララ…もちろん」
二人で顔を見合わ笑った。
「A先輩B先輩ご指導ありがとうございます!あとは出来きますんで、大丈夫です!」
A「これ重いよ!とても女子が持てるものじゃないって!」
B「そうだよ!普段筋トレしてる俺たちだって、やっと二人がかりで持ってるんだよ」
「力には自信あるんで!大丈夫です!」と私が答えた。
「それに、これは私達への試験です。お手伝いしてもらったら、試験即刻おしまいになってしまいます。
どうぞ、先輩方は練習へ向かってください。」とララが言う。
そうだ。これは竹内が私たちへ与えた最初の試練だ。
力試しというか根性試しをされたのだろう。
普通の女子じゃ確かに出来る量でもないし、重さでもない洗濯物だ。
A「そういうなら今日はまかせるよ。部室で筋トレしてるから、もし無理だったら呼んでね」
「ありがとうございます!」と二人で先輩にお礼を伝え、早速作業にとりかかる。
洗濯機はなんと5台もあった。
順調にいけば、
今日は晴れているので乾かして畳むところまで持っていけそうだ。
ただ、山のような洗濯物を干す作業は骨が折れそうな作業だ…
ふと、そこで思いついた。
「ララ、これ神様からの自然との対話使ったら早いんじゃない?」
と、回したあとの先輩達が二人がかりでもっているという洗濯物をヒョイと持ち上げてみた。
パチパチとララが拍手してくれた。
「キキすごーい!んじゃ、私も…」と、ヒョイと洗濯物をララも持ち上げた。
神様感謝感激です~!!!
ということで…
あっという間に洗濯物作業が終わってしまった。
自然との対話のおかげで乾かすのまで早くいってしまったのだ。
ABに早速、報告すると、それは驚いていた。
そりゃぁそうだ。総勢200人ほどの洗濯物1時間もかからず終わらせてしまった。
これは、ちょっとしたズルだ。
もう先輩達は外の練習だけだというので、機材の後片付けも教わり片付け掃除も早々に終わってしまった。
ABも外の練習といくというので、
私達も三本ローラーに乗れる事になった。
「キキおそらく主将さんの狙いはコレよね。」
「ララ、そうね。どれだけ走れたかで私達の力見たいんでしょうね。」
「まぁ、そうとなればペダルを回すのみよ!キキ」
「うん!」
私達は、一生懸命暑い部室の中でペダルを回した。
2時間は回したところで、私もララもお互い疲れてきた。
「先輩達そろそろ帰ってくるわね。」とララが言う。
「きっと、そうだね。」
「キキ、私にとってはあなたもライバルの一人だからね」とララに優しく微笑みかけられた。
「ララ、あのキャラ拝ませて頂いてなんだけど、私も負けたくないわ!」
二人で顔を合わせて笑いあうと、そこからお互い真剣な目に変え
ペダルを必死に回した。
3時間経過===============
「あぁ~!休憩!」とララが汗だくで言う。
汗をかいたララはすごく色っぽかった。
「先輩達遅いね。というか一日目からハイスピードだったと思うけど」と私もロードを降りた。
ふぅ、と飲み物を飲みながらかいた汗をタオルで拭いていると
先輩方が返ってきた。
同じように皆汗だくだ。
私達は同時に「お疲れ様です!」と頭を下げた。
先輩達や同じ一年も片付けられた洗濯物と部室を見て少し驚いてるように見えた。
まぁ帰ってくるころに終わるような内容だったので無理もない。
竹内勝一郎 鞘師桔平 加賀烈吾 小田好友 生田俊 夏焼輝も同じく驚いてる様子だった。
「もう三本ローラーのってんのかよ!」と小田がメーター数を覗き込み驚いた表情を見せた。
その表情を見て、竹内 鞘師 加賀 生田 も、続いて覗き込んできた。
「おいおいこれは驚いた。赤城山登って帰ってくるメーター数じゃないか。しかも二人共」
と笑う加賀
「お前達何か細工でもしたのか?」と怪しむ鞘師
「先輩!この子たちすごいですよ!うちの2年生メンバーでもこのメーター回せるのは少ないんじゃないでしょうか」と生田
竹内も驚いた表情で私達を見てきた。いつもの笑顔と違う笑顔で…
「こりゃぁ想定外だったな。予想以上だ。
ABにも仕事っぷりは聞いた。女子には無理だと思っていたが…雑務は出来そうだな
君らには、明日から同じメニューをやってもらう。最終日だけ違う科目を与える。そこで決めようじゃないか。」
ララが口を開き
「最終日に科目ってなんですか!?」
「そうだな~。まだ、秘密にしとくかな。ただ君たちが得意なことにするよ」
と竹内は優しい笑顔に戻った。
そして、パンパンと手を叩き全員に声がけをした。
「さて、今日は部は終わりとする。また明日も気合入れてくるように!」
部員全員の「はい!」と大きな声が響き渡る。
「君たちも夜道は危険だから早く帰りなさい。そして、また明日よろしくね。」と竹内に部室を出るように促された。
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ということで、もう6日目になる。
言われた通り洗濯や片付け掃除に三本ローラーを毎日続けている。
正直疲れた。
最後の課題は今日発表予定なのだが、まだ部員誰も知らないようだ。
そこへ、ヒョコっと現れたのが夏焼だ。
「お疲れ様~!」
先輩達より早く走りおえたようである。
漫画と変わらず、彼は早いのであろう。
いや、実際走って早かった。
私達は三本ローラーでペダルを回しながら答える。
「輝君お疲れ様。」
「君たちも今日でこの課題最後だね。ラストは走るんでしょ?羨ましいな~!3年の先輩じきじきの勝負だもんね。ワクワクしちゃうね!」
私達は顔を見合わせた。そんな事は聞いていない。
「ちょっと輝君それ、どこの情報なの?!」とララが慌てる。
「えー!さっき山の休憩所で先輩達が噂していたよ。主将さんが決めたんだって。
でも二人には明日まで内緒なんだって。相手は僕も知らないよ~」
勝負!?
インターハイメンバーと勝負とかありえないんですけど!!!
潰しにかかってきたのか…。
「じゃぁ、もう一本走れそうだから俺は知ってくるね~」と、話の途中で夏焼は言ってしまった。
私達は、顔を見合わせた。
「キキ私達、やっぱりあんまり歓迎されてないのかしらね」
「ララそうかもね」
「でも、メインキャラじきじきに私たちと走るなんて、そうそうないことね。」
「そうだね。これは、輝君がいうように楽しまなきゃだね。」
と、先輩達が お疲れ様~と、ほぼ全員帰宅した。
解散の声がつげられ、いつものように皆が帰宅していく中私達は竹内に呼ばれた。
「キキさんララさん、ちょっといいかな?」
「はい!」と部室へ向かう。
残っていたメンバーは現時点で決まっているインターハイメンバー。
竹内勝一郎 鞘師桔平 加賀烈吾 小田好友 生田俊 だった。
竹内が私達に告げる。
「さて、6日間よくやってくれた。君たちのレベルには正直驚いている。
うちの部でもトップクラスに入るだろう。
もう、現時点で入部許可を与えたいところだが、最後に見ておきたい事がある。
マネージャーとなるものサポート面も出来なくてはならない。
どれだけレースの事を知っているかを見極めて起きたい。
ただレースするだけじゃなく勝つ姿勢もサポートメンバーには必要だ。」
「そこでだ。最終日の明日試合を行ってもらう。2対2で赤城山を登れ。
うちからは、クライマー鞘師とオールラウンダー小田を出す。
勝ち負け関係なく勝負の進行具合でサポートメンバーに相応しいか。
本当にマネージャーに相応しいのか判断する」
「女子相手に勝負というのは気乗りしないのだけれど、普通の女子でも
なさそうだからな~。」と鞘師が口を開いた。
「そもそも鞘師とペアっていうのが気乗りしないぜ」と呟く小田。
「何ぃ!」と、鞘師が小田につっかかっている。
「ハハ。いいじゃないか。こんな機会じゃないと二人だってペア組むことも
少ないんだから。楽しめよ」と竹内は満面の笑みで二人をなだめる。
みんな和やかな空気だけど、すごい威圧感だ。
さすが、インハイメンバー…。
少し怯えると加賀が私達二人の肩を抱き寄せた。
「そんな怯えない怯えない!楽しくいこうよ。結構前向きな試合だと思うよ。この試合!
君たち本当にうちのマネージャーになれちゃうかもね!」
「そうだよ!正直君たちの成績には僕もびっくりしてるよ!」と生田が続く。
「わっわかりました!明日全力で試合に挑まさせて頂きます!」とララが威勢よく言う。
「同じく戦うからには負けたくないです!」と本音が出てしまった。
「負けたくないだと…」小田が絡んできた。
「お、すごい発言したな。」と鞘師。
と、皆がざわつく。
慌ててつくろうが皆が余裕の笑みを浮かべて、かかってこい!という顔でこちらを見ていた。
すごい威圧感だ。
「では、明日だ。明日各自用意してくるように!」と主将が声がけをした。
そして、本日の部活は終わった。
明日、どうなることやら…
とハラハラしている私に変わってララは、とても目をキラキラさせながら夕暮れの空へガッツポーズをしていた。
「明日決めてやるわ!キキ!気合入れるわよ!早く帰宅して明日に備えなきゃ!」
と、はしゃいでいる。
なんだかつられて嬉しくなった。
明日、決戦の時。大丈夫。きっと私たちなら…
と私も夕暮れを見て帰宅へと急いだ。
第六話 憧れ女子マネージャーへの道!№2




