【裏話】世界設定
■世界構造&情勢
世界『カナルバカル』
滅びが迫りつつある世界。
魔の領域から『滅びの瘴気』が広がりつつある。
本編スタートより何もしなければだいたい50年後には滅びる。
この世界は、『世界を滅ぼす女神』と『世界を守護する女神』の争いの場。
ひどい言い方をすると神の遊び場がカナルバカル。
その世界の住民はそのことを知らないし、一生懸命生きている人がほとんど。
『何が起こっている』
滅びの女神がカナルバカルに滅びの種を送り、文字通り『滅びの樹』が生まれ、成長を始めている。
守護する女神が異世界転生者を送り込み、世界を守ろうとしている。
ただし、この事実は女神たちのゲームルール上、世界に何が起こっているのかは異世界転生者たちには伏せられている。
それでも異世界転生者たちは世界の危機をなんとか防ぐので世界は滅びずに済んでいる。
■用語
『滅びの瘴気』
滅びの女神の樹という巨木から発生している赤いガスのようなもの。
充満すると大地の力が消え作物が育たず、魔力を持たない生き物に魔力を無理与え、魔物にしてしまう。
ある研究者の話では50年後瘴気が世界を覆いつくし、世界が滅びるといわれているが、いうほど周囲の危機感は低め。
『滅びの女神の樹』
突如、パーシル達の世界に生えた巨大な樹、無限に成長を繰り返している。
成長をするたびに滅びの瘴気を吐きだす。
■カナルバカル地図
★大陸勢力ざっくり
三国が分かれている大陸。
いくつかの河が、大陸を分断するように流れ、その近くに王国ができている。
・ティルスター王国
大陸中央少し北側に属する国。
物語の舞台。
国営の冒険者ギルドがあり、様々な国から一攫千金を求めて、多くの人が流入し成り立っている。
政治形態:君主制
人口:ほどほど
人種:さまざま(少ないながらもエルフ、ドワーフ、リザードマンなどがいる。一番多いのは人間)
主な財源:農業。
転生児の扱い:燃料、有益な知識や戦闘適正がなければ処分。
大雑把な歴史:
魔の瘴気の影響を一番受けており、新発見も多くあるが、人死にも多い。
現王としては土地を増やし、輸入で頼っている部分を自分たちで何とか生産できないかと戦争を狙っているが、帝国はめっちゃ強いし、共和国はめちゃくちゃ人が多いし、だいぶ参っている感じ。
・ムーンレイル帝国
大陸中央西側に属する国。
領土が一番小さく、武力が一番伸びている国。
魔の領域を手中におさめ、国としての拡大を狙っている。
最近、財政が悪化気味になっている。
代表:ライラ
政治形態:君主制
人口:やや少ない
人種:人族中心、基本実力主義なので、得意分野で活躍している種族もいる。
主な財源:鉱山からの鉄鋼の算出、武器の生産
転生児の扱い:戦力
大雑把な歴史:
戦争したがりのティルスター国と、めっちゃ人がいる共和国に挟まれ、独自で軍備を伸ばすしかないと自国の強化をしまくっている国。
過去にティルスター国がちょっかいかけてきたときには軽くひねりつぶして戦争にすらならなかった。
エルフ、ドワーフとわりと仲がいいというよりかは、特性を理解し、ビジネスライクで付き合っている雰囲気。
・サンズライン共和国
大陸中央東側に属する国
人口が最も多く、領土も広い。が、人族が中心で他種族には排他的。
政治体制は首相を決め、大体日本っぽい感じで回している。
代表:フロムロイ(田村隆)
政治形態:民主制(人族限定)
人口:かなり多い。
人種:人族中心、ほかの種族は好んでこの国には入らない。
主な財源:商業。
転生児の扱い:燃料、適材適所により徴用
大雑把な歴史:
元々はエルフが統治し、人族が奴隷として扱われていた国。
しかし、あまりに奴隷の扱いが雑だったため、革命によって当時の王が滅ぼされる。
その後革命をなしたグループのトップ、フロムロイが初代首相として選ばれ、人族の民主制が出来上がった。
・魔の領域
ティルスター王国のさらに北、『滅びの樹』を中心に瘴気が伸びている。
その瘴気が徐々に広がり領域を広げている。
瘴気の中では魔物がうようよしていたが、生物が生きる環境でない都合、今ではほぼ死滅している。
・竜の山
はるか昔、滅びの女神がけしかけた『終焉を告げる竜』の死骸でできた山。
山頂付近には巨大な谷があり、一筋縄では攻略できない。
■呪文
呪文はMPを消費して使用することができる(世界的には非公開情報)
MP以上の呪文も唱えれば使用もできるが、その場合は使用者の寿命が削れ、体力が大幅に失われる。
MPの最大値は種族によって大まかに違い、またその中でも個人差もある。
(人間を1とすると、リザードマンが3、エルフが10、くらいの差がある。また個人差が激しい(±5ほど、ただし0未満になることはない)ので人間、並びリザードマンは呪文を使用できないものもいる)
MPの範囲内なら連発も可能。
現状広まっている魔術はエルフの魔術研究者が「まあ、これぐらいなら教えてもいっかー、お金ないし」と布教したもの。
エルフのMPと寿命を前提にした魔術ばかりで多種族が使うとすぐ息が切れる。
種族に合わせた最適化がされていない。
■呪文種類
『持ち物に炎を付与する呪文』
一般的に松明に炎を灯すときに使われる呪文。
「――灯火よ集え。道迷わぬように、燃して明かりを授けたまえ」
『植物の成長を促進する呪文』
こっそり時間系魔術と、回復魔術の合わせ技。
レインは藤のツタを使い、ロープ替わりになるように使っている。
「――万象の理よ、進め。そして命は紡がれる」
『身体能力を強化する呪文』
魔力を纏い、脳のリミッターを外すことで使用者に限界以上の動きを可能化させる魔法。
研究者の間ではどういう風に改造するかでかなり盛り上がりを見せている。
「――大地を立ち上がる力よ! 理の枷を外し、獣の如き力を与えよ!」
「極光消滅呪文」
強力な光で周囲を飲み込み、対象を消滅させる呪文。
きかない敵はいる。
「――光よ、外法を用いてここに集え!」
「決まりし枠を壊し、われらが望む、すべての敵をうち滅ぼさんと」
「極光は今、爆ぜ狂い、徒花を散らすが散らすがごとく、悪逆を虚へと返せ!!」
■登場する団体、施設名
『冒険者酒場 火ノ車亭』
シアが運営する冒険者ギルドからの仕事を斡旋&食事を提供する場所。
ランクの低い(もしくはギルドで扱ってもらえない個人的な依頼)はここで管理されている。
『冒険者ギルド』
ティルスター王国の困りごと、国営レベルの依頼ごと一切をまとめる機関。
難易度の高い依頼の報酬は各支部で受け取ることになっている。
仕組みとして
王国(公共系の仕事の発注者)
↓
冒険者ギルド(素材収集、未開地の調査、モンスターの討伐などを扱う)
↓
冒険者酒場(冒険者ギルドが募集している仕事の紹介、並びに個人的な依頼の受付紹介)
↑
個 人(人手がほしい系の依頼がほとんど)
となっている。
『アイフィリア教団』
異世界転生者を悪魔憑きとして忌み嫌う教団。
結構信者数は多い。
マリーシャもここに所属する。
あがめているのは滅びの女神に連なる眷属『水と蛇の女神』
ここまで読んでいただきありがとうございます。
おまけですので、完結設定はなしにして放置しておこうと思います。
それではまた別の小説で。