いつもどおり 3
キリが・・以下略。
短っ!と思ってもスルーでお願いします。
俺がいつも通り前みたいにシチューを口に入れるのをリサは真剣な様子で黙って見ていた。
なんかおかしいか?
不思議に思ったけど、腹は減ってたのでそのままがっついた。ああ、そうだこの味。母さんや叔母さんのと似てるようで違う。優しい味。やっぱ、旨いな。
俺の様子に、ほっとしたように息を吐くリサ。
「何?」
目だけ上げて問いかける。肉をどうやって最後まで堪能するかが悩む所だ。
「え?」
リサはきょとんとした。
「あんまり見てるから、何かと思って」
「・・味。どうかなって思って」
なんで今更?
「美味いけど?」
「そう?良かった。最近、クリスの好きな味しか作らないから、どうかなって」
安心してへらって笑ったリサの言葉に、何故か動揺。結果。俯いて肉をぶっすり刺して口に突っ込む。しばらく無言で咀嚼する。ごくりと飲み込んで。
「・・・へえ」
間抜けな相槌しか出てこなかった。
いやいや、こんな返事じゃまたアンが煩い。気を取り直してリサと向き合う。
「特に、変わって無いんじゃないか?ちゃんと、美味いし。前と一緒で美味い」
あ、美味いしか言ってないぞ。
「ヨシュアが言うなら大丈夫か」
どういう意味だ?つーか、味、解んなくなりそうだ。
顔だって特に変わって無い前と同じリサ。俺が食べてる時はあんまり話しかけて来ない彼女は黙ってヨシュアの前に椅子を引いて座る。お互い黙って、無言の空気を変えたくてヨシュアの口が勝手に動く。
「さっきさ、」
「うん」
そうだ、リサはこんな声だった。とか考える。
「別れて来たんだけどさ」
「うん」
幼い頃の様に自然に言葉が零れ落ちる。
「続かないんだよな?」
「うん?・・・デートだったんだよね?」
デートってなんでリサが知ってるのか?十中八九、アンだな。
まあ、今は良い。俯いて肉をつつく俺には、困惑気味のリサの声だけが耳に入る。
「何でだと思う?」
「・・・別れたって、そっち?・・また明日。じゃなく?」
「ああ、そっち」
ちらっと覗くように見ればリサが苦笑した。そんな事聞かれてもって思ってるだろう。言わないだけで。
何を聞いてんだ俺。
リサに解る訳ないだろう、と自分に突っ込みを入れる。
夜中テンション。
ではなく、気付いたら朝。な、テンションで投稿。