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婚約者の言う事には  作者: 北見深
各々の回想
25/29

いつまでも変わらない 1

キリが良い所で切ったので文字数が短いです。

ヨシュアっぽいかなと思います。

※本編最終話より時間がたったある日。

今日はリサとクリスが帰ってくる日だから、


だからさっさとして欲しい


そう思ったのが顔に出ていたらしい。

言い訳するなら、俺だけじゃない筈だ。誰だってそうだろう?久しぶりに家族全員が揃う。早く帰りたい。リサはきっと夕飯を用意する。


昨日叔母さんの店で働いている時に聞いた。

叔母さん達は店を休んで家に来る。


だから、今日はくだらない用件に時間を使いたくない!


「・・・また。聞いてない!」


キンキンする声で言われて腹が立つ。俺が誰それと一緒にいた、浮気だとか。この前の約束は忘れて男友達と遊びに行ったとか。昔の事まで持ち出して。結局謝って欲しいだけじゃないのか?

「・・・聞いてるよ。でも今日はもう帰らないと。知ってるだろ?だから明日にしよう。」

そしたら彼女も冷静になると思うのに、不満そうだ。

付き合ってひと月になる。

「良くない」

今度は嫌な顔をしない様顔面に力を入れた。

「そうか」

「ヨシュアは私と家族とどっちが大事?」

「・・・・。」

なんだそれ?

一応、彼女の言った意味を考えてみる。

家族を恋人と同じに考えるって気持ち悪くないか?

悩んでいたら「もういい」と言われた。

「そうか」

じゃ、明日で。

「もう別れる」

え?そういう流れだったっけ?

「じゃあ!さよなら!!」

走って行った彼女は、少し進んで振り返る。俺がぼーと突っ立ってると息を呑んでショックな顔になった。お前が別れるって言ったんじゃんか!

最後にぎろりと睨んで、今度こそ振り返らずに走り去った。

「また振られたよ」

なんでだろう?よく解らない。


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