いつまでも変わらない 1
キリが良い所で切ったので文字数が短いです。
ヨシュアっぽいかなと思います。
※本編最終話より時間がたったある日。
今日はリサとクリスが帰ってくる日だから、
だからさっさとして欲しい
そう思ったのが顔に出ていたらしい。
言い訳するなら、俺だけじゃない筈だ。誰だってそうだろう?久しぶりに家族全員が揃う。早く帰りたい。リサはきっと夕飯を用意する。
昨日叔母さんの店で働いている時に聞いた。
叔母さん達は店を休んで家に来る。
だから、今日はくだらない用件に時間を使いたくない!
「・・・また。聞いてない!」
キンキンする声で言われて腹が立つ。俺が誰それと一緒にいた、浮気だとか。この前の約束は忘れて男友達と遊びに行ったとか。昔の事まで持ち出して。結局謝って欲しいだけじゃないのか?
「・・・聞いてるよ。でも今日はもう帰らないと。知ってるだろ?だから明日にしよう。」
そしたら彼女も冷静になると思うのに、不満そうだ。
付き合ってひと月になる。
「良くない」
今度は嫌な顔をしない様顔面に力を入れた。
「そうか」
「ヨシュアは私と家族とどっちが大事?」
「・・・・。」
なんだそれ?
一応、彼女の言った意味を考えてみる。
家族を恋人と同じに考えるって気持ち悪くないか?
悩んでいたら「もういい」と言われた。
「そうか」
じゃ、明日で。
「もう別れる」
え?そういう流れだったっけ?
「じゃあ!さよなら!!」
走って行った彼女は、少し進んで振り返る。俺がぼーと突っ立ってると息を呑んでショックな顔になった。お前が別れるって言ったんじゃんか!
最後にぎろりと睨んで、今度こそ振り返らずに走り去った。
「また振られたよ」
なんでだろう?よく解らない。