表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者の言う事には  作者: 北見深
各々の回想
15/29

ラルフ 長兄の奮闘 3

母がリサを家の子にしたいとのたまった

「ねぇ、ラルフ。リサ可愛いわよね」

「あ?まあ、可愛いよ?」

「じゃあ、婚約しちゃわない?」

「は??」

あっちもいいっていってるのよ~と浮かれる母さん。

俺は7つも年下の、未だ幼児の少女の婚約者にされかけているのか?

いや、それより相手はリサ。リサと言えば婚約なんかしたらクリスが・・・・。

「俺じゃなくクリスがいいんじゃないか?仲良いし」

「あら、そうよね。わかった!クリスに聞いてみるわ」

母の案外簡単な了承に、俺はほっとした。

良かったなクリス。

って、思ったのはその時だけだった。

何故かクリスは断ったらしい。あれ?


「じゃあ、ヨシュアね」

母が決めたのはヨシュアだった。

アイツも、知り合いだと言うのと、婚約って意味が良く解っていなかったのか了承したらしい。

そのことを食卓で言った母に一瞬凍りついたクリスに気付いたのは俺と、怪訝な顔でクリスを見たアンジェリカだけだったろう

ヨシュアはふてくされながらも了承していたのだ


クリスはその後、王都の学園に行ってしまった。


さびしくはあるが、しょうがない。


帰って来た弟が速攻リサに会いに行ったとは気付かなかった。

数日も経たないうちにリサの婚約者がヨシュアからクリスに替わるとも考えてなかった。


って言うか!!

半年もしない内に簡素な式を挙げて攫う様にリサを連れて行くとも思わなかったぞ!クリス!お兄ちゃんはお前の先行きが心配だ!ちょっとは近況報告しろよ!


リサには悪いけど、俺は弟に幸せになって欲しい。

だから、リサ。

諦めて、クリスの嫁で居てくれ、

とりあえず拝んどく。


合掌


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ