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彼は私の×××   作者: 夢呂
【第一章】夏海ゆりの恋
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女の僻み?

「昨日のイケメン、何!?」

朝、給湯室で自分が飲むお茶を淹れていると、5つ年上で入社が二年先輩の江崎美鈴さんが、すごい勢いでやってきた。


「………。」

(何と言われても…ーーー。ただの、後輩です…)

私はこの、江崎さんが苦手だ。入社以来何かと当たりがきついからだ。


「昨日?何見たんですか?」


江崎さんの後からやってきた陽子が黙っていた私の代わりに話し出す。

昨日残業していた陽子は、私が吹成と帰ったところを見ていなかった。ついでに話もろくに聞こえてなかったのに、首を突っ込んだらしい。


「会社の前に爽やかなイケメンが居たら、誰だって見るでしょう?」

江崎さんは、なぜかイラついた様子で陽子に言い返す。


「………。」


「会社の前に?え!誰来たの?例の後輩?」

陽子は誰に何を言われても気にしない、物怖じしない性格。

そして、空気を読まない…ーーー、このように。


「後輩?彼氏ではないのね?」

陽子の言葉に、江崎さんの機嫌は少し直ったようだ。


「高校の時の後輩ですよ、彼氏ではないです」

私の口からもきちんと否定する。


「彼氏じゃないのに待たせるなんて、さすがね夏海さん。さすが総務部の“小悪魔美女”だわ」

江崎さんはそう言うと、給湯室から出ていった。


「………。」

(なんだ、アレ…ーーー)


「僻みしかないわね」

私が唖然としていると、陽子がポンと肩を叩きながら同情の笑みを浮かべる。


「…小悪魔って」

(私、そんなんじゃないのにーーーーー…。)


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