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彼は私の×××   作者: 夢呂
【第七章】遠距離中の近距離
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分からないその理由

「い、泉…?」

帰ってきた泉を玄関先まで出迎えに行ったら、なぜか泉に抱き締められた。


「すみません、すこし身体が冷えてしまって、つい」

(それ、私で暖を取ってるってこと?)



「あらあら吹成くんたら、見せ付けてくれるのねー」

先にリビングに向かった陽子の声が、私の背後から聞こえてきた。


「やめてよ陽子、もうっ!」


私は見られたのが恥ずかしくて、悪ノリして囃し立てる陽子にそう言いながら泉の腕の中から逃げようとした。

――――…だけど、泉の腕の力は強くて…抱き締められたまま動けない。


(ちょっと…、泉?)


「見せ付けるだなんて」

泉の声が、泉の胸の音と一緒に押し当てられた耳に響く。



「陽子、ここにいても面白くないから、俺帰るわ」

春田くんが、私と泉の横をすり抜けて玄関から出ていく。


「え?ちょっと春田っ」

陽子の焦る声がしたその時、泉は腕に込めていた力を緩めた。


「…泉?」

「ゆりさんは家にいてください」

顔を上げて泉を見ると、泉はそう言って、春田くんの後を追ってか家を出た。


(どこ行くの…泉…?)



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