第1章 鬼頭 悠斗 ①
➖8:30➖
学校の授業をあくびが出る程に退屈だ。
だからと言って学校をさぼることはできない。
なぜならノートを友達に借りて写したり聞き逃した授業を勉強してクラスに追いつかないといけないから。
後が面倒くさい。
やはり、ある程度肩の力を抜きながらも問題も起こさずに、普通の高校生活送るのが一番楽だ。
真面目に勉強しても良い大学に行くことは、できない。
良い大学に行く人間は、元が違う幾ら勉強しても彼らに追いつく事は、できない。
仮に良い大学に行けたとしても良い仕事に就けるかどうかも分からない。
こんな、世界で何をやっても無駄だ。
この、世界は、無駄で溢れている。
人間は、無駄だと分かっていてもやりたい事があると無駄でも、目標を達成しようと頑張ってしまうものだ。
そうゆう人間は、嫌いでは、無い。
しかし、自分がそうゆう事をしろと言われても無理だ。
俺は、無駄だと分かっていることは、しない、良く言えば効率的、悪く言えば、ダメ人間だ。
まあ、普通が一番楽だ。
今日もいつもと変わらない無駄な1日が始まった。
今日は、異常に眠い、だから少し寝よう。
頭を机に伏せる。
だんだん意識が無くなってきた。
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➖11:26➖
起きて見ると変わらない日常がある。
・・・・はずだった。
周りが妙に騒がしい。
まだ授業中のはずだ、どうなっている?
「おいどうしたんだ?」近くに居た友人の有希に話しかける。
「悠斗、アレを見ていないのか?」有希は、あり得ないものを見るような目でこちらを見ていた。
「ほら黒板を見てみろ」言われた通りに見てみる。
「!」そこには、あり得ない事が書いていた。
【イマカラ、コロシアッテクダサイ。ショウサイハ、プリントニカイテイマス。ナオ、プリントハ、11:30二クバリマス。】
一瞬、何が書いてあるか分からなかった。
それは、カタカナの所為では、あるが、それ以前に体がその、文字を見ることを否定した。
「お、おい何だよこれは、」一体何の冗談だ?意味不明だ訳が分からない。
時間を見ると11:29ちょうどだ、あと、1分机に座って待つとしよう。
気ずくとプリントが配られていた。
いや、配られていたとゆう言い方は、正しく無い。
気ずくと置いてあったと言った方が正しい。
不気味な出来事にクラスは、静まり返る。
誰が言った。
「何だよ。これは、」
クラスの誰もが思ってる事だろう。
何だこれは?