プロローグ
ーー なんだか笑えてきた
「 何だこれは、」手を体に当ててみる。
手が真っ赤に染まっていた。
「・・・・・」???
何だ、何がどうなっている?意味がわからない。
これは、誰の血だ?いやこれは、自分の血だ。
では、何故こんな事になった?
分からない、分からない、分からない、分からない、分から・・な、い、やばい、意識が無くなってきた。
ああ、もう死ぬのか、つまらない人生だった、しかし、まあ何故こうなったのかは、もう思い出せない。
「ははは」と笑おうとしたがもう、その声さえもでない本格的に死が近づいて来ている事がわかる。
おそらく、もう3分持たないだろう。
残りの3分で自分に何が起きたのか、思い出してみよう。
確か、学校に行って何かがあった、
だか、もう、何があったのかは、思い出せない。
しかし、誰かが俺の名前を呼んでいる気がしたのは、気のせいなのかは、もう誰も分からない。
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そこが何処なのかは、分からない。
ただ聞こえてくるのは、人の声だ。
「本当に殺して良かったんですか?」男は、躊躇いながらもリーダーと思わしき男に話しかけていた。
「ああ、良いんだそれが、彼らの為何だよ。」その男は、慈悲深い声で躊躇いも無く言った。
その仲間は、自分のした罪から逃れたいが為にリーダーの言った事を繰り返し自分に言い聞かせるかの様に男は、何かブツブツ独り言を言っていた。
その男は、完全に頭がおかしくなってしまったようだ。
すると、リーダーは、銃を取りだしたら、バンと音がした。
仲間は、体に赤い血が付いていた。
「何でですか?リーダー」仲間は、驚いた様子で聞いてきた。
「今まで迷惑をかけましたね。今まで、ありがとう」リーダーは、今まで聞いた事がない優しい声で語りかけてきた。
「ははは、」 仲間は、涙を流しながら笑っていた。 「さようなら」リーダーは、そう言って笑った。