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綺麗汚染  作者: 王子
2/3

中学生

俺の名前は佐藤かおり


男なのにかおりだ。

産まれる前事故で死んだ父が女の子だったらつけたかった名前。


産まれて男の子だったのだが、母は父のつけたかった名前を俺につけた。



小さな頃、買い物に行くと近所のおばちゃんがよく女の子と間違えた。


名前もかおりと言うのでかおちゃんと言うあだ名がついた。


幼稚園ではオカマとバカにされたこともある。


それは嫌だったがたまに綺麗なお姉さんにちやほやされるのは悪い気分はしなかった。



小学校の頃は物事のつくのが遅かったから

気づかなかったが告白はよくされていたらしい。


それが中学に上がりはっきりと気づいた。



そう。


モテた。



入学式初日、クラスの女の子3人くらいが寄ってきた。

そして、彼女がいるのか、好きな物はなにか、えらく質問をされた。



適当に質問に答えても黄色い声が色々なところから聞こえた。



一月もすると3年生の彼女ができた。







人の顔の違いはどんなスポーツや知識でも

克服できない。



その競う数字はミリ単位であってこの数ミリの差で褒められ、妬かれる。

埋めることのできない数ミリ。





誰にも越えられない数ミリ。





初めて神様に感謝した。





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