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第一話 少年は選択し、少女は微睡み、そして舞台の幕は上がる

 どうも、斎藤一樹&雨月獄の飴は途中から噛んで食べるほう、イツキです。ちなみに、私の相方の雨月は最初から噛んで食べます。ソフトキャンディーじゃない固いやつも、バリバリと。顎が鍛えられそうですね ←


 さて、リレー小説を投稿する、というのは私としても初めての試みです。ここはこうしたほうがいい、といった意見などがございましたら、どしどし送ってください。参考にさせていただきます。


 そこは、ただただ白い空間だった。


 目の前には、二つの箱。右の箱には、鈍く銀に光る大振りのナイフが一本と、それを入れるためのホルスターが。左の箱には、ツヤを消した黒い拳銃―――銃に関してはさほど詳しくないのでグロックやらベレッタやらといったことは分からないが、リボルバーのタイプではないことは確かだ―――と、その予備弾倉がいくつかとホルスターが。それぞれ入れてあった。


 選べ。どこからか、声がする。


 その声につられるかのように、俺は右の箱……つまりナイフへと手を伸ばしていた。ナイフは近付かなければ使えないが、弾が尽きてしまえばどうしようもない拳銃よりはマシに思えたのだ。


 ここはどこだ? 俺は誰だ?

……まあ、どうでもいい。きっと、どうでもいいことなのだ。


 声は、何処からとも知れず、聞こえ続ける。


 選べ。戦え。未来を――――掴め。


 気が付けば、いつの間にか後ろにドアがあった。


 ナイフを収めたホルスターをズボンのベルトに括り付け、俺はドアを開けた。その先に、きっと何かがあるから。



  †‡†



同じ時間ここではない場所で。


少女は一人部屋の中央にうずくまっていた。胎児のようにカラダを丸め、一丁の拳銃を御守りのように胸に抱きしめ……。声が頭に響く。


選択シロ。殺セ。未来ヲ――――壊セ。


「何を選ぶの?殺すのは痛いからイヤだよ?未来は壊せるの?独りは寂しいよ?」

少女のコトバは虚しく部屋に木霊する……。

「ここは何?わたしは誰?」

少女は誰に話しかけるわけでもなく、コトバを紡ぐ。

「まあ、そんなコトはどうでもいいや。とりあえず、もう少し寝ていよう……」


少女は再びまぶたを閉じた。

いつしか少女の背後には一つの扉があった。しかし、少女はそれに気付く事は無く、寝息だけが部屋を満たしていた。


―――役者ハ在《そろ》ッタ。舞台モ整ッタ。サア、慟哭うたエ!おどれ!未来ヲ賭テ!




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