プロローグ
この話にでてくるものはフィクションであり、実際の諸々とは関係ございません。
7人の子どもが列を作り笑いながら歩いている。8、9歳前後だろうか、そのぐらい幼く見える。
周りには背の高い草が茂っており、所々に背の高く細い木が立っている。先頭にいる男の子は持っている木の棒で2回3回と草を叩き切りながら道を作っていた。
話したり唄ったり笑ったり。子供たちはとても楽しそうだ。
やがて先頭にいる男の子が草を叩き切るのをやめ、持っている木の棒を剣のように腰にさす。
着いた場所は少し開けた、属に言う『秘密基地』のような場所であった。綺麗に草を刈ってあり、子供が遊ぶにはちょうどいい空間だろう。その空間には木が数本生えており、それにはそれぞれブランコやダーツが掛かっている。所々にある小さな家、椅子、机はどれも作りがあまく強い力を加えれば壊れてしまいそうだ。中心には大きな岩がありまるでスピーチをする場所のようになっていた。
子供たちは基地に着くなり散り散りになって自分の遊びたいものがあるところに走っていった。ダーツをしてはしゃいだり、ブランコに乗って神をなびかせたり、家の中で本を読んだり。中心にある岩に寝転がる子供もいた。先ほど先頭にいた男の子もどこからか沢山の木の棒を持ってきて机の上に広げていた。
やがて時間が立ち日が傾きだすと子供たちは自然と中心にある岩の周りへと集まった。
日が遠くにある山に重なりそうになった瞬間。岩の上に寝転がっていた子供が周りに集まっていた子供に背を向けるように立ちあがった。幼いということを前提においても男女の区別がつかない子供であった。
しばらくして踵を軸として180°周り向き直り、1人1人の顔を確認するように眺めると真正面に向き直り言葉を発した。
「神様選手権は行われる」
その一言を聞くと子供たちは来た道を帰って行った。
前神様選手権が本題に入る前にギャグ路線へ向かい、真面目な感じにできなかったので書き直しました。
前神様選手権は中学生の頃のネタだと言いましたが、この新神様選手権は前神様選手権とこれまた中学生時代に書いていた「昇格」という小説を融合させた、まさに僕の「極・中学生時代妄想物語」であります。