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夢千夜  作者: 西野了
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灰色の街をバスで走っていた・・・・・・

僕が乗っている車は最初マイクロバスかと思っていた。しかしマイクロバスよりも幾分サイズが大きい。

 後ろの方でウエダ先生が運転している。ウエダ先生はもう何年も前に亡くなっているはずだ。僕は真ん中の座席からウエダ先生に声をかける。

「先生、運転を代わりましょうか?」

「おお、それはたすかる」

 僕は真ん中の座席で運転をするが、さすがに前方が見えにくい。右側に曲がるときスピードを落とさなかったため、車体を建物で少し擦ってしまった。

(ああ、また事故処理の手続きが面倒くさい・・・・・・)

 僕はうんざりしながら、最前列の運転席に座った。

 ブレーキとアクセルが茶色く錆び付いている。そのほかのには数個の表示用のボタンがあるだけだ。赤いボタンが点滅している。

(最初のお客から6番目まではスムーズに行ったのに)

 僕はぼんやりとそんなことを考えながら、暮れなずむ灰色の京都の街を眺めていた。バスはいつの間にか市内電車に変わっていた。

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