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夢千夜  作者: 西野了
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自動販売機にないものはコンビニにない!

午後3時までに職場に着かなければいけないのに、起きたのは午後2時45分だ。僕は焦って飛び起き、自動車を走らせた。同僚のヤマグチさんはすでに職場に着いていることだろう。

 今日から新しいお客さんがもう店に来ているはずだ。

 焦る!

 僕はコンビニに入り健康飲料を探すが、欲しいモノが見つからない。

 コンビニに意地の悪い女店員が僕に向かって言った。

「自動販売機に売ってないものが、この店にあるわけがないでしょ!」

 確かにこの店には自動販売機がない。自動販売機にないものはこの店にないのだ。

 僕は慌てて腕時計を見る。時刻は3時5分前だ。

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