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夢千夜  作者: 西野了
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白いドームの部屋で

 シンジは暖簾をぐぐろうとすると、バランスを崩し前のめりに倒れてしまった。

 食器の割る音が響く。

 僕は慌てて覗いてみると、壊れたグラスが散らばっている。

 シンジはいつもそうなんだ。

 僕たちは慌てて壊れたグラスの破片を集めていると、仲居さんが「そんなことをしなくてもいいですよ」と笑顔で言ってくれた。

 僕は急いで次の場所に移動した。円形でドーム型の屋根のある白い建物は集会場でもあるし喫茶店でもあるし飲み屋でもある。

 ここで市会議員や町会議員が集まって会合をするのだ。1市2町の会議だが、ナスカの地上図のような座席の配置が印象的だ。僕の後輩のオノさんが硬い表情で座っている。彼女は知らない人ばかりで緊張しているのだ。それは僕も同じだ。

「オキタさんじゃありませんか?」

 頭が薄毛の元気のいいおじさんが僕に声をかけてくれた。

 ここには僕を知っている人がいる。しかも旧性まで。

 僕はやっと落ち着くことができた。

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