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夢千夜  作者: 西野了
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図書館から銀河鉄道へ

目が覚めると、そこは図書館のベンチだった。硬い木の感触が背中に残っている。

 円柱型の図書館。僕が眠っていたベンチもバームクーヘンのように半円形だ。

 あたりは真っ暗で棚にある本も見えない。時刻は真夜中近く。

「しまった。図書館の人に迷惑をかけてしまった」

 僕は大きく背伸びをした。先ほどまでの疲労感がなくなっている・

 窓のカーテンがかすかに揺れる。星の明かりがカーテンの後ろにある人影を照らす。

 僕の体には毛布がかけてあった。

「ああ、君だったんだね」

 僕は君に手を差し出した。

「さあ、今から銀河鉄道に乗って行こう」

 君は僕の手をそっと握り返す。

 窓の外には天の川が光っている。

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