第四章 悪役令嬢の宿命、反乱計画?
小説の第五章で私は反乱を画策し、偽の証拠をでっちあげてルルカを罠にしかける。
「……ならば私も反乱計画のふりをすればいい! でも、誰にも危害は加えない。ただの『ふり』!」
私は、夜の城の地下倉庫に偽の「反乱軍の書簡」を用意した。
「ここに『ルルカを暗殺する』とか『王を倒す』とか、すごーく悪そうな文面を書けば、見つかったときに「悪役だった」と思われるはず! でも実際は誰も傷つけない! 完璧!」
書簡を置き、そっとドアを閉める。
その夜。
「マルガリータ様! 重大なことが発覚しました!」
衛兵が慌てて駆け込んできた。
「地下倉庫から反乱計画の書簡が……! 署名はマルガリータ様のものと一致しています!」
王と王妃が、王太子やルルカと共に登場。
「マルガリータ、これはどういうことだ?」
私はドキドキしながらも、悪役令嬢のふりを続ける。
「ふふ……気づいてしまったのね。そうよ、私はこの国を支配するつもりよ。ルルカなど消えてもらおうと思ってるわ」
──ここまでは台本通り。
だが、次の瞬間。
「……でも、殺すのはちょっと可哀想だから……国外追放でいいかなって思って。牢屋に入れると寒いだろうし、ご飯も美味しくないだろうし……」
場が静まり返る。
王は「……お前、本当に反乱を起こそうとしてるのか?」と疑いの目を向けてきた。
「え、えっと……? 書簡は本物だけど、実行する気は……?」
「つまり、お前は反乱を企てたが、実際には誰も傷つけたくない、と?」
「は、はい……」
王はしばらく考え込むと、ふっと笑った。
「……面白い娘だ。お前は悪役のふりをしているのか?」
私は思わず口を押さえた。
バレてた……?