世界渡りの覇王 第五章 果てなき想いの答え2
俺――一琉影治が指定した場所は、公園だった。
公園に入り、俺達を倒せたら勝ちというゲーム。
誘いにのった殺し屋は意外に多かった。
だが、それでも、俺のところにさえたどり着けない殺し屋が多く、たどり着いても数人程度だ。
俺は炎の王国で公園を囲んでいた。
この技で出した炎は、固体であると同時に俺の自由に動かせて、炎の周りの様子がわかる。
ほとんどの挑戦者は、その第一関門でやられる。
第二関門、いや第一関門と合わせた関門だろうか?
それは六堂絆の銃擊だ。
俺の炎で倒せない連中は六堂絆が銃擊しやすい位置まで誘い込まれる。
というか、炎の本来の目的はそれだ。
それにもし、炎で倒すのが目的なら、炎の剣舞を使う。
だが、その目的を果たす前に、炎で倒せるので、方針を変更して、炎で倒すのも考慮に入れたらこんな状況になった。
だが、仕方ないかもしれない。
今、神器形成までできる殺し屋は、ほとんどいない。
良くて、異能の技を使える程度だ。
まあ、殺し屋が現れるようになって、そんなに時間が経っていない。
俺達の状況がおかしいだけだ。
それに神器形成を無しで異能の力を使えば、力をかなり使う。
生き残っても神器形成を使えなければ、時間の問題だ。
だが、それでも俺のところまでたどり着く殺し屋もいる。
早速、五人のグループが来た。
「一琉影治に対しては二人以上で相手をしろ! 二魂剣でやられるぞ!」
「「「了解」」」
相手が作戦を立てる。
だが、それは俺が一人の時しか通用しない。
「七瀬! 頼む!」
俺はそう言いながら、後ろにさがる。
ただし、一旦、さがっただけだ。
「はいはい」
そう言って、剣を振り上げる。
「じゃあ、俺と爪牙で数を減らす!」
「頼んだよ! ダニエルくん!」
ダニエルくんは自分の神器である獣の爪牙に一人を襲わせ、自分はもう一人と戦う。
俺には二人が向かってくる。
残りの一人は七瀬に向かう。
俺のニ魂剣は平たくいえば、一人で二人分の剣技を発揮するものだ。
だから、たしかにこのままだと俺の二魂剣が活かしきれない。
だが――
「「別れる(ディバイディ)道」」
七瀬の斬撃が進む。
それは俺に向かってきた二人の間を通過する。
外したわけではない。
その後、その二人は、せっかく二人で向かってきたのに一人ずつ戦おうと一人が待っている。
相手の共闘しようとする想いを殺したのだ。
「バカ! 何やってる!?」
相手のリーダーらしき人が声をかけるがもう遅い。
俺はすぐに二魂剣で一人を倒し、もう一人に斬りかかる。
こうなれば、もう流れはこっちのものだ。
この城はいまだ破られていない。




