95.
【ゴブリンプリーストLv23】
【ゴブリンプリーストLv21】
【ゴブリンプリーストLv21】
【ゴブリンプリーストLv19】
【ゴブリンプリーストLv22】
あいつらがスキルを使ってるな。
それに一体じゃ無くて5匹で守ってるのが厄介だ。
過信して一体とかならユウカの攻撃は恐らく通っただろう。
だが5個も重なり合わされては並の耐久性では無いだろう。
「どうするか。」
今は相手がひたすら矢を放物線に放ち。
一方的にこちらを攻撃しているが。
オボロにも余裕がある為にこのままでは泥沼確定だ。
「ユウカ放物線は無理なのか?」
相手の壁は前面に集中させている。
それなら上から狙えば楽なのだが。
「無理です、お兄さん。私のは軽くて基本真っ直ぐ飛びますし、放てば操作も出来ません。」
俺の考えは実現不可能であった。
「なら誰か良い案をくれ。」
この間にも矢は振り続けている。
トタンに雨が当たる様に音が鳴り響き煩い。
もう少し規則正しく音が鳴るなら良いが。
余りにも不規則で耳障りでしか無かった。
「んんんん。」
「ムムムムっ。」
ユウカとリカが悩んでいるがこの2人には‥
「マユリ、ハルさんどうします?」
「その1、壁解いた瞬間にトキヤが爆弾を投げて無理やり突破する。」
「俺に矢が刺さりそうだな。」
「その2、壁解いて私が火を前面に放出して矢を防げる事を願いながら、トキヤが爆弾を投げる。」
「いやいや、その1の案は最初から要らないやん。」
「私からも、壁を広げて移動して広げ、後方に下がって、敵の放たれてる矢の軌道が修正される前に壁を解いて、トキヤさんが爆弾を投げ、そのまま壊滅させる。」
「ハルさん、それだと皆が物凄い速さで動かないと、ゴブリン達が反応して軌道修正したら当たりますよ?」
「仕方ないとしか‥」
「リカさん私達無視されてません?」
「そうだね、そんな気がするよ。」
唸っている2人が何か言っているが案が無いなら気にしない。
「ならマユリ敵から俺達が見えない様に薄くで良いから、炎の壁作れるか?」
「それなら、大丈夫。」
「ならそれに合わせて、俺達の位置を下げながら俺が奴らに爆弾を投げつけるよ。」
「位置が分からなければ、同じ所を狙ってくれる事にかけるのね?」
「まぁそんな所だ、それに解いた時に俺は出て行くから矢は入って来ても、数本だろう。急所だけ守りながら当たらない事を皆で祈っててくれ。」
「分かりました。」
「うん。」
「他にありませんので仕方ありませんね。」
「私もそれでおけ。」
「なら、マユリ頼む。」
「うん。」
マユリが炎の壁を作り出し。
俺達は後方に下り。
オボロが壁を解いた時に俺だけ横にずれる。
そして炎の壁を貫通させ爆弾を一直線に投げ。
強化済みのインパクト爆弾が衝突と同時に勝手に爆発する。
敵の壁との距離が肉眼で見えないが勝手に爆発するなら問題ない。
そして俺は立て続けにもう一個、更に一個、一個と投げる。
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
≪経験値を獲得しました。≫
経験値のアナウンスが流れた事で壁を突破した事が分かり。
更にインパクト爆弾を投げる。
そして大量の経験値獲得を知らせるアナウンスが鳴った。
「マユリ消して良いぞ。」
マユリが炎の壁を消し奥が見える様になったが。
今度は俺の爆発の煙が広がっており余り見えない。
そして煙が少しずつ流され見えてくる。
ゴブリンが固まって居た中央には死体が無く。
左右に避けられながら重なり無惨な姿で倒れていた。
「ユウカ生き残りが居る、頼む。」
「はい‥‥」
一匹残せばまた増える。
だからこそ徹底的に倒すが怪物とは言え。
相手は二足歩行の生物だ。
ユウカが多少躊躇うがゆっくりと矢を形成し。
的確に放たれる。
「済まないな、俺は纏まって無い敵を殺すのには向いてないとはいえ。」
「いえ、大丈夫です!」
「すまんな。」
肩を軽く叩いたのだが。
「どうせなら頭にしてください。」
「そこかよ。」
まさかの発言に俺は少し笑ってしまった。
「何か大変そうに思えたけど、何だか大丈夫そうですね。」
「そっちも大丈、夫だよな、普通に考えて。」
アイ達が近くに来たので前を見れば。
俺達が殺した後方と同じかそれ以上に悲惨な光景が目に入った。
もうゴブリンの死体捨て場だ。
無造作に投げ捨てられ放置される。
「ねぇトキヤさん、後ろからまた来てない?」
「言わないでくれ。俺は見たくない。」
「でもほらまた弓を持った奴とかが沢山‥」
後方から敵がまた来ているのは知っている。
つまり俺達が途切れたと思った長蛇の列は前衛のゴブリン達で。
今後ろから来てるのが後衛部隊の隊列という事になる。
つまり見ていたゴブリンの数は割合にもよるが。
前衛と後衛が半々だった場合には想定の倍は居る事になる。
「さっ皆、まだまだ戦いは始まったばかりだ、頑張ろう」
95話!後5話で【100!】ワクワク。です(笑)
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