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74.


 ステータスを振り終え俺は無気力だった。

 やるべきことはやった。

 そんな感じだ。


 本当は振りを変えたり。

 職業を変え違う戦闘をしたい。

 ゲームだったらな。

 今はリアルだ。

 力が欲しい。


 それも揺るがない安定した力が。


 と言うのは簡単だ。

 爆弾という物を使わないと俺は弱い。

 それに比べユナさんはステータス次第。

 いくらでも近接戦で強くなれる。


 今俺達の集まりでバランスを考えれば。

 近接だろう順に。

 ユナさん。

 リカとアイ。

 モモカとヒヨリ。


 何方かと言うと前衛よりな俺。

 

 武器を持たないハルさん。

 ハルさんは戦う距離が分からない。

 そもそも戦えるのすら分からん。

 そしてマユリにユウカだ。


 バランスとしては良いだろう。

 前衛が崩壊すれば。

 後衛は並ならぬ負荷がかかる。

 ゲームで1人の後衛職が度々苦労する様に。

 リアルでもそれは変わらないと思う。


 リアルは身体がスムーズに動くが。

 人は疲労がある。

 ゲームの様にはいかない。


 移動どおすっかなぁ。

 目的地は新宿らしい。

 だが車での移動は即脱出が難しい。

 

 遠くに行けば行程。

 モンスターの種類が変わるだろう。

 ドラゴンなんて居たら死ねる。

 徒歩だろうが車だろうが。

 

 俺一人なら助かるかもしれん。

 だが流石に責任を放棄し過ぎだそれは。

 1人でってのは考えないようにしよう。


 もしもの時に行動しそうで怖い。

 

 移動は早い方が良い。

 やはりさっき使った自衛隊の車を使おう。

 音は出るがその分、その地域での待機時間が減る。

 徒歩だと移動が遅すぎで敵に囲まれそうだし。


 車かぁ。

 移動中守る手段がほしいな。


 守る‥

 壁。

 

 バリア‥‥

 バラノス。


 ずっと奴らに持っていかれてる。

 鞄ごと。

 だがバラノスが居れば安泰だ。

 簡易的だが壁を出せるのは強い。

 魔法系統はMP依存だろうからLv上げるか。


 バラノスを迎えに行こう。


 布団に埋もれ動かない身体を無理に起こす。

 頑張れ俺。

 

 起き上がりゆっくりとドアの方に向かう。


 そうだ。

 折角だスキルのテストを使用。


 俺は遮断系統のスキルを全て発動させる。

 

 そのままドアから出て。

 階段とは逆の奥の部屋に向かう。

 歩くと足がカーペットに吸われそうそうだ。

 厚みはそんなに無いと思うが。

 丁度良い反発力だと思う。

 ふかふかでも無いが。

 ペタッとしてる訳でも無い。


 高級なカーペットを歩き。

 そのまま最奥の部屋のドアを開けた。

 

 ドアを開け部屋を見ると誰も居なかった。

 風呂場か。

 スキルの検証が出来ないのが残念だが。

 バラノスを回収して戻ろう。


 流石に風呂場に行って除く気は無い。

 ユウカだけなら文句を言わんだろうが。

 他からは説教がヤバそうだ。


 俺はバラノスを探す。

 部屋の角に置かれたかばん。

 スキルが反応してるアレだ。

 こんな所に置くとは可哀想に。

 いや。

 

 自分で持ってなかった。

 そんな言い訳にせよ。

 俺も忘れてたから後で謝っとこう。


 俺はかばんを開け。

 中を確認する。


「よっバラノス元気だったか?」


 何故かばんが開いたのか分かってないバラノス。

 俺が声をかけると少し喜ぶ様に動いていた。


「俺の部屋に行こうか」

 

 かばんを背負う。

 こうする事でかばんも服と同じ扱いだ。

 視覚遮断が発動して他からは見えてない筈だ。


 俺は部屋の角から動きドアに向かう。


ガチャ


 違うドアが開き中から人が出てくる。


「タオルって何処にありますかぁ?」


 出てきたユウカが後ろを振り向きながら大声で話す。

 全裸。

 なんて事は無くて俺は心底安心した。

 だからと言って服を着てる訳でもない。


 下着姿だ。

 傍から見れば小学生が無邪気歩いてる。

 それだけで片付くが。

 ユウカは高校生だ。

 俺は年齢も知ってるし小学生だなんて思えない。

 微妙に身体も発達してる。

 これで子供っぽい下着だったら思う事は無かっただろう。


 しかし付けてる下着にはイラストは無かった。

 下はレースショーツを付けてた。

 細い足に自然と目が向かう。

 くまさんでも良いと思うぞ。


 そして上も同じ様なものを付けていた。

 普通にスポブラで良いだろ。

 と思ったが言ったら流石に怒られそうだから言わん。

 てか今声を発したならヤバい事になる。

 スポブラだからこそ大きさがハッキリと分かってしまう。

 形も強調され。 

 

 ヤバい。  


 普通に考えて風呂場と脱衣場ならわかるが。

 ドアからも見られる場所に下着で出てくるなんて思わんわ。

 俺は悪くないが今はおとなしくしよう。


「確かテレビの近くに有ったと思うけど」


 ッ!

 あんたもか!

 ユナさんが脱衣場から出てきた。

 

 ビキニタイプの軽やかレースショーツを付け。

 花柄のブラジャーを付けたユナさん。

 細いし綺麗。


 身体は細く引き締まり。

 だが露骨に肋骨などの浮き出る訳でもない。

 完璧な肉付きだった。

 痩せてるだけで痩せ過ぎと言われる事は無いだろう。 


 そのため胸は思ってたよりも大きく‥


 ダメだ。 

 

 部屋で下着姿で歩く2人。

 それを部屋の角から俺は見てた。

 今、風呂場に行けば‥


 それは終わる気がする。

 ユナさんとユウカ。

 アイとマユリだけなら考えるが。

 他が居るから絶対にダメだ。

 

 今この部屋に来て俺が見るならセーフだが。

 いやアウトだろうがバレなきゃいい。


「それそれ~」


「全部持っていっちゃいますか。」


 そう言ってタオルを取るユウカ。

 前方はタオルで埋もれ。

 前も見えないだろうまま歩いて戻ろうとしたいた。


「ねぇ、ユウカおぼろは?」


「あれ、部屋の角に置きましたよ」


「無いわよ」


「まさか逃げちゃった!?」


 おい。

 バラノス。

 名前を付けられたのは全然嬉しいが。

 話してた事だし。


 だが今二人の気を惹くのはまずい。

 俺は2人から見えない角度でかばんを置き。

 バラノスを中から出て歩かす。

 

 やがて2人の視線にバラノス、おぼろが入り。


「あっ居た。」


「出ちゃったんですね。」


 そのまま2人は脱衣場に戻っていった。

 俺は急いでかばんに戻し。

 部屋を後にしたのだった。


 この後取りに来た事にしよう。

 そしたら俺が下着姿を見た事はバレない筈だ。


 うん。そうしよ。




 











 









 













 





 





































 






 

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