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65.トキヤさんは良い人!?


「ねぇマユリ、トキヤさんって昔からあんな人なの?」


 最上階から確認する事が決まり。

 私達は階段を上っていた。

 口は動かせるので疑問を口にしたのだった。


「う~ん、あんまり分かんない。それ程関わってた訳じゃないから」


「でも少しぐらいは聞くでしょ、噂とか女たらしとかさ」


「聞いた事無かったと思うよ、学校休みがちだったけど誰とも接してたし、男女から嫌われては無かったと思うよ。」


「私はそれより、2人が昨夜何かあったのかが気になりますけどねぇ。」


「ハルっち、それがさ何にも無かったの。私マユリと一緒にトキヤさんの両側で寝たんだけどさ」


「まぁあ!」


「何も無かったてばっ。」


「マユリが焦るって珍しいね」


「モモカまでそんな事言うの、ダメだよ。」


「2人に手を出さないとはやはり、ユナさんが強敵なようですな」


「そうなんだよぉ、ヒヨリん、押しが足りなかったかな?」


「私に聞かれてもな助言は何も出来んぞ、聞くならハルだと思うが。」


「ここで振りますか‥ならいっそお二人から襲ってみては?少しは状況が変わると思いますよ。」


「てか、何でアイも皆もそんなに変えようとしてるの。」


「マユリは今のままで良いんだ」


「うん。今のままで良い。」


「そっか。」


「結局トキヤさんが良い人か分かんないね」


「リリカその話を返さないでよぉ、そのまま流して良かったのに、それに私達を今走らせてるから良い人とは言い難い!」


「それもそうですね。まさか―」


「ハル何か思い当たる節でもあるの?」


「いえ、確証はありませんし憶測はダメですからね。大丈夫です」


「良い人かどうかは置いといて、あの人時間になったら絶対ここ爆発させるよ?だからとりあえず急ごう。」


「モモカの感は当たるから言わないで欲しかった」


「最上階からは二手に別れて左右の端から見ていきましょう」


「りょうかい」

「うん」

「わかった」

「おけ」

「心得た」


「おぉヒヨリんカッコいい、私も心得た!」


「アイが言っても似合わないから止めな。」

「「「そうそう」」


「酷い、良いじゃん。こら無視するなぁぁあああ」



 私達はどうにか最上階に辿り着いた。

 既に3分は経ち。

 慣れない階段の上りで足に疲労もあるが急がねば。

 トキヤさんは容赦なく爆発させるだろうから。


 私達は別れ。 

 今は私とリッちゃんとハルさんの三人だ。

 私とマユリがLvが高いので別れたら必然的にこうなった。


「すいませ~ん!!誰か居ますかもうすぐでこの建物は倒壊します、居たら急いで出てきてください。」


 部屋のドアを開けながら叫ぶ私。

 しまっているドアがあれば蹴り開ける。 

 

「誰かあ居ませんかぁ」


 次々に開け確認して行く。

 1つの階で1分も使えないのだ。

 急がねば。

 本当は別れて1人一つのフロアを担当させた方が効率は良い。

 しかし敵が居た場合や対処が難しい状況。

 それらを想定すればそれは出来なかった。


「やはり誰も居ないのかも知れませんね。」


「居たら大変じゃ済まないから探してるんだよ」


「そうですわね。」


 端からどんどん部屋を開け呼びかける。

 正直怯えられたら終わりだが。

 部屋の中に入ってる時間は流石に無い。


 今ですら一部屋に数秒もかけてられないのだ。


 気づけば上がって来た中央階段に着き。

 反対側を見るとマユリ達も来たようだ。


 そしてまた一つの下の階に下り。

 同じ作業を繰り返す。


 何度も繰り返す。


 繰り返す。


「半分見たけど誰も居ないね。」


「時間無いけどここで止めてもう下りる?」


「ダメよ、トキヤさんを信じましょ」


「でもここを倒壊させてオークを減らさないと市役所の方が危なくて、それは、つまり、ユナさん達が危なくて、トキヤさんなら向こうを優先するんじゃ。」


「大丈夫!ここには女性が6人も居るのよ!男性なら譲歩するはず。多分。」


「まさか何か約束とか言ったんじゃ無いでしょうね」


「言ってない言ってない。それよりもホラ急いで」


 上り初めて11分で半分は見たが。

 それでも時間が足りない。

 トキヤさんお願いよ。

 早まらないで。

  

 居ない。


 この階も居ない。


 また居ない。


 急げ私。

 でも見落としはダメだ。

 部屋のドアを開けて違和感を感じろ。

 人が居る可能性を考慮しろ。


「今何階ッ?」

「4階!急いでもう15分過ぎてる」


「分かった」


 端まで全力ダッシュする。

 そして部屋を開け中を見る。

 もう途中から同時に3部屋は見るようにしてる。


 流石にドア開けて。

 トラブルに見舞われる事は無いだろうと判断したからだ。

 これはマユリの提案だが。

 流石だとも思ったが。


 やはりハルさんが心配だ。

 私達の中で一番戦闘力が無い。

 彼女1人ではゴブリンですら危うい。 


 それを本人も思ったのか。

 大丈夫と言い。

 全員で実行されたのだった。


「居なかった。」


「次は3階!」


 私達は急ぐ。

 もういつ爆発してもおかしくない。


「アレって」


「気にしたらダメ急ぐのよ」


 リカが柱の隅に置かれた小さな小さな正方形を指差した。

 誰もが分かっている。

 アレが爆弾だ。

 つまり今爆発すれば。

 倒壊に巻き込まれるだけじゃなく。

 爆発にも巻き込まれ深手を追うのは確定だ。


 死にたくない。

 だけど此処まで来て。

 低層に人が居て巻き込まれたら目覚めが悪いじゃ済まない。

 最後まで確認してやる。










 最初に紹介を省いた。

去年の私が悪いのですが少しマユリ達の空気感を無くしたいのが、今の私の思いなのでアイ視点で少し書いてみました。


いつも読んで下さり本当にありがとうございます。

常日頃より、ブックマークが増えたり評価を頂けて嬉しいです。


 先日より一日2話執筆を開始しましたので、更に安定して投稿も出来ると思います。

それにより投稿前から先々の話と組み合わせながら修正出来るので、より良くなると思ってますので、これからもどうかよろしくお願いしますm(_ _)m


評価★★★★☆お願いします。

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