表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/108

60.


 意味がわからない。

 だけど奴はあの時のオークだ。

 間違いない。


 見慣れない顔立ちを見比べるのは難しいが。

 俺を殺しかけた敵を見間違いはしない。

 それだけは断言出来る。


 なら。

 もう一匹の強いオークは何処だ。

 可能性としてはユナさん達の方だ。


 くそっ。

 またミスをしてしまった。

 なんで。

 なんで。

 なんで俺は頭が回らなかったんだ。


 広場の様子を少し見て。

 強いオークが居るか確認しろよ。

 それぐらいならバレる可能性は低いのに。


 あぁ。 

 最悪だ。

 

「殺そう」


 最短最速で目の前の敵を殺す。

 その後急いで向かおう。

 僅かに可能性は有るはずだ。


 そうと決まった俺は。

 オークに向む駆け出す。

 身体を動かし。

 感覚を確認してるが待ってはやらん。

 僅か数歩で距離を詰める。

 

 米粒爆弾を左手一杯に作り出す。

 それを強化し。

 近づき。

 砂で目潰しする様に顔に投げかける。

 

 そして一斉に爆破。

 強化してると言っても米粒爆弾だ。

 威力は爆竹の延長線上だ。

 しかし。

 それが眼球の真ん前で爆発すれば効果はある。


 オークは防げ無かった。

 頭を左右に動かしながら仰け反るオーク。

 そして両手で両目を抑えてる。

 

 目を抑え苦しむオークを横目に。

 俺は後ろに回り込み。

 両手で爆弾を取り出す。


 前方は感で攻撃される危険性があるから回り込んだ。

 てかこのマッチョオーク。

 俺が透明でも攻撃して来たよな?

 やはりあれはこいつの感知系の能力だろうか。


 ゆっくりと少しづく後ずさる。

 やがて。

 目が見えないオークが壁を探す。

 何かを掴みたいんだろうな。

 

 両目が見えない暗闇は恐怖だ。

 体験として両目を瞑って。

 視覚障害者誘導用ブロックだけで歩いた事があるが。

 怖すぎてロクに進めなかったのを覚えてる。


 そしてオークはやっと。

 自身の膝上の高さぐらいの物に手が触れ。

 それの数度触り。

 それで身体を支え始めた。


「ユルザン"。ユルサン。キサマハワタシガゼッタイニコロシテヤル。」


「先に攻撃したのはお前の方だ。文句は受け付けんぞ」


「キサマラ。ニンゲンハ。ムカシワレワレオークヲミルトコウゲキシテクル。ワレワレガニンゲンヲワソワナクテモダ。」


「だからって俺には関係無いな、昔・・・ん?むかし」


 こいつが言う昔ってなんだ。

 オークの感覚では数日前は昔なのか?

 会った時も言ってた言葉。

 魔王。

 そうだよ最初言ってたよな。


 つまりこいつが元居た場所では。

 魔王も居て人も居る。

 そんな世界から来たんだろう。


「オマエダケハ。オマエダケハ。」


 オークが損傷して無いはずの目を無理やり開き出した。

 もし修復でもされたら厄介だ。

 ユナさん達の方にも行かないと行けないし。


「じゃあなオーク」


 俺はその言葉と同時に吹き抜けから飛び降りる。

 3階から1階に着地するのは楽じゃ無いが。

 前は屋上から吹き飛ばされた時よりは遥かにマシだ。

 

 そして全力で広場の方に走り出す。

 

 そして数秒で建物から出る事に成功し。

 俺は覚悟を決める。

 オークが手を着き重心を預けていたのは俺の爆弾だ。

 強化は1だけしたLv6の爆弾。

 それを2つ積み上げた。

 一辺50cmの正方形が高さ1mまで伸びた形になる。

 

「ピピ」


 爆音と共に感じる爆風。

 後ろは3m先には室内に入る入口があり。

 前方数メートル先の出口まで続くトンネル内部に居たが。

 伝わってくる振動と室内から流れ来る爆風によって倒れる。

 

 トンネルから出て使えば良かったと思ったが。

 出口の先に見える外は瓦礫が無数に飛び交っていた。


 これ程かよ。

 強化1に留めたのはMPの関係だが。

 上げなくて良かったかもしれん。

 それに不味いな。

 

 瓦礫だけを食らうなら。

 普通の人間じゃなくユナさん達も大丈夫だろうが。

 戦闘中に運悪く隙きが出来ていたら大変だ。


 俺は身体を起こし。

 広場に向かう。


≪経験値を獲得しました≫

≪必要経験値に達しました・レベルが32に上がります。≫


 あ。

 オークが死んだ。

 ようやくか。


 直撃受けても数秒は生きてたのかよ。

 倒した相手に恐怖する。

 だってあの威力だぞ。


 俺は出口から出て。

 外から南側を見てみる。

 

「うわぁ。」


 南側は外から見ても分かるほど破壊されていた。

 本来有るべき外壁も数十メートルは崩れ。

 壁が無いも同然で外から見える室内は。

 爆発地点から球状に壊れていた。


 直径30m以上を球状に破壊した威力は。

 建物だけじゃなく。

 地面にクレーターを作り。

 その破壊力を示していた。


「やっぱりこれは封印した方がいいかな。」


 次は犠牲が出ないとも限らないし。

 


 身体の向きを直し広場に向けて再び進み出すのだった。

 


 



表現力…が乏しい。

そしてマッチョオークともう少し戦闘させるか悩みましたが結果的にこうなりました。


 ブックマーク・評価★☆★☆★お願いしますm(_ _)m


またこの話について感想があれば是非お願いしますが、最近メンタルが脆いのでお手柔らかにお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] これぐらいのあっさり感が丁度いい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ