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38.


 数分休んだら下の階に移動する。

 壁の向こうには今も沢山のゴブリンが騒いでるが関係ない。

 

 どうやって?

 そんなの地面を殴り壊す。

 ってやりたいけど俺のSTR値じゃ厳しい。


 大人しくベランダの避難ハシゴを使う。

 今ゴブリン達は俺達が最上階に居ると思ってるはずだ。

 それに自分達の死体で確認すら出来ない。

 

 

 俺達は急いで降りていく。

 降りた先にゴブリンが居たらユウカじゃ対応出来ないかもしれないから俺が先に下りている。


「うえ!みないでくださいね。」


「うえ?。………………・」


「ちょ!!何堂々とみてるんですか!変態、変出者、痴―――んッ!んん…」


「ちょっとウルサイよ。ゴブリン来たらどうすんの?作戦が台無しになるじゃん。」


 俺は急いでハシゴで下がってきたユウカの口を抑えている。


「何ならここから落とそうか?」


 ユウカが首を振る。

 落ちたくないらしい。


「ぷ、はぁああ、死ぬかとおもいました、色んな意味で・・」

 

 なんだその目は?

 俺に何か言いたいことがあるみたいだな。

 聞いてやるぞ?なんだ。


「なんだよ?」


「べつにぃー、なんでもありません。」


「ならさっさと2階まで行くぞ。」


「え?一階まで行くんじゃ...。…ってまってくださいよ」


 こいつ作戦聞いてなかったな?

 置いていく。






 ユウカは勝手についてきた。

 今は二階に居る。


「お兄さん、シクッ、シク、酷いです。置いていくなんてしかも途中何回も私のパンツ見てくるし。」


「ほぉお?、俺は置いて行っても良かったんだが、ついてくるからちゃんと居るか定期的に確認してただけなのに、そんな言われようか。 残念だ。」


「ぇ、そんなごめんなちゃい。許してくださいよぉ。」


 俺は無視して作業をすすめる。

 2階に爆弾を配置している。


 忘れ去られていたスキル。

 破壊工作。

 このスキルは優秀だった。

 このビルを倒壊させるには爆弾が何個必要でおすすめの設置場所も教えてくれる。


 今はそれにしたがって、爆弾を置いている。


「なにをしてるんですか?お兄ちゃん。」


「黙ってないならついてくるな。」



「良し、これで完了っと。 この建物から離れるぞ。」



 うわぁ。

 一階の建物の周りにもゴブリンがめっちゃ居た。

 祭り会場の人混みぐらいには。


「仕方ない、爆弾起爆っと。」

 ピッ。


 勿論2階の爆弾を爆発させたのではない。

 ユウカの部屋の普通爆弾だ。

 必要な物は全てアイテムボックスの中だし。

 本人に爆破許可はもらっている。



 外に居たゴブリン達は爆発を聞き。

 建物に流れ込んで行く。

 凄い数だ。

 気持ち悪い。




 5分経って、ゴブリンが居なくなった。

 元々下に居た奴らは。

 周りから逆に集まって来たゴブリンは居る。


「ユウカ出番だぞ。」


「はーいッって!え!何をしてるんんですか!?」


 何をってお姫様抱っこです。


「走るから、前に居るゴブリン達を優先的に倒していけ。」


「わぁ、わぁい、はい。」


 言葉がおかしいぞ?

 まぁ良い。

 俺は急いで東に向けて走り出す。


 ゴブリンキングには遭遇したくない。

 てかあいつは出てこない気がする。



 走りながらゴブリンがどんどん死んでいく。

 俺は死体につまずかないように走る。


 ユウカの矢の命中率はレベルが上がるに連れDEXも多少上昇するし。

 本人の慣れにもよる所があるから、かなりの命中率を保っている。

 ゴブリンが見えてはそのゴブリンの眉間には矢が刺さる。

 恐ろしい子になったものだ。

 父さんは嬉しいぞ?


 父さんじゃないが。




「ここまで来たら大丈夫か?」


「なにをするんですか?」


 ピッ!ピピピピピピピピ。

 マンションの2階に仕掛けた爆弾を一斉に爆破する。

 ここまでの数を一斉爆破したのは初めてだ。

 ぴっとなる音が良い響きだ。


「ッドン!!!!」


 凄まじい爆発音がする。

 そしてマンションからは土煙が上がり。

 数秒後には風圧も来た。


 更に10秒数程マンションを見ていると。

 マンションが傾き倒れだした。


「おおおおぉ、これはこれはなかなか爽快だな。」


「あわあわわあわわわわわああぁぁ。大変ですよ、お兄さんがテロリストになっちゃいました。」


 テロリストではありません。

 職業爆弾魔です。


「良し完璧だね。行こうか。」


「えぇぇぇ、軽ッ!!!お兄さん今なかなか凄いことしたのに、大丈夫ですか!?罪の意識とかは・」


「何?文句かい?、罪の意識なんかはしらないよ。とりあえず帰ろうか。」


「はい..。いいのかな。」


 小言で何を言ったか聞こえなかったが、ユウカを抱えたまま全力疾走で走る。

 家までは数キロ。

 自動砲台も抱えているし、早く帰れるだろう。



 その前に体育館の様子を見に行くか…






 



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― 新着の感想 ―
[一言] マンションに他の人間いますよね?絶対。
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