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32.


さて、急いで帰ろう。

 

 俺は階段を下りている。


「まぁ、居るよね..。」


 階段を下り始めて直ぐにゴブリン2匹と遭遇した。

 さっきの爆発音が原因だろう。


 それに早くこの建物を出ないといけない。

 キングゴブリンの指示を聞いたゴブリン達もやって来てしまう。


 ここで音を出して戦ってはどんどん来てします。

 嫌だが…

 素手で殺そう。

 

 俺は階段を飛ばし下りゴブリンに向かってジャンプする。

 5段とかじゃない。

 踊り場から半階分だ。


 ゴブリンに急接近。

 ゴブリンは焦って手に持っている棍棒を振り上げる。

 それを振り下ろそうとするが間に合わず。

 俺はゴブリンの首を掴み持ち上げる。

 そのまま力で握り潰す。


 骨が折れる音がした。

 首がすわらなくなった。


≪経験値を獲得しました。≫


「……」


 近接戦は神経が図太くないとキツイな。

 気が滅入る。



 手に持っているのを落とし。

 もう一匹の首を掴み絞め殺す。


≪経験値を獲得しました。≫


 早く脱出しよう。

 

 ッ!!?


 後ろにゴブリン!?

 まだ居たのか。

 俺は振り向きながらゴブリンの首を掴むように手の位置を低くする。


 そして振り向いて首を掴み持ち上げて首をおr――



 持ち上げて月明かりで多少見えるようになったその姿はゴブリンでは無かった。

 

「女の子?」


「コッく‥.る.しい、です。」


 俺は慌てて手を離す。


「イッ、たィ..でぅす。」


 いきなり離したから女の子はお尻から地面に落ちた。

 椅子から落ちても痛いもんな。

 分かるよ。

 ……犯人オレか。


 

「君、ごめんね。ついゴブリンだと思ってたから、それじゃ僕はもう行くね。」


「ままってください!、わたしも連れていってください。」


 凄く嫌だ。

 最近タダ働きが増えてる。

 これではオレは社畜に向かって一直線だ。

 なんで引きこもってニートしてたのかが分からなくなってしまう。


「………」


「なんでそんなに嫌そうな顔するんですか。わたし可愛いですよ?ほらほら」


 この子変だ。

 見た目に反して頭がおかしいみたいだ。

 少ししか見えてないが。

 フレアスカートを軽く掴み少し上に上げたり。

 身体を動かしスカートふわッと動かして強調してる。

 

 何故スカートなんだよ。

 モンスターが沢山いる世界だぞ。


「お兄さん、パンツが見たいんですか? それな――」


「違うわ!、もういい置いていく。」


「ダメです~、もう食料もなくて隠れられないんです、置いていかないでください。」

 

 しがみついて来た。

 本当に小さい。

 俺も160ぐらいと小さいが。

 この子は130ぐらいだろうか。


 ゴブリンと比べたら大きいが。

 小学生、中学生?

 どっちだろうか。


「君、小学生?中学生?」


「……高校生です。」


 俺の耳は壊れました。

 この見た目で高校生???

 色々大丈夫?

 でも高校生なら自分でどうにかしなさい。


「高校生なんだ――へぇ~、ならバイバイ後は頑張ってね。」


「イヤですぅ、おいていかないでください。外には沢山ゴブリンが居て私じゃロクに行動できませんから」


「しらん!。高校生なら自分でどうにかしろ。」


「嘘です、わたし中学生です、だから助けてくださいぃぃ。」


 こいつ嘘だな。

 絶対ウソだ。


「ほぅ?、なら助けてやるが後で嘘と分かったらどうなるか分かってるんだろな?」


「あの…その・・・、はい。私は中学生なので問題ありません。違ったら煮るなり焼くなり私をどう扱ってもらっても構いません。」


「よし、なら違ったらゴブリンの集団の中に投げ込んでやる。それで良いな?」


 嘘ついたならもうちょっと頑張れよ。

 顔が真っ青になってガクガク震えてるぞ。


「それだけは…・・、他の事なら何でもうけいれますから、おねがいしますぅ。」


 ならオークに上げるか。

 でも食料としての肉が全然無いな。


「ゴブリン以外なら良いんだな?」


「・・・モンスター以外でお願いします!。」


 土下座してるよ。

 てか嘘ついてないなら全く問題ないよね?

 その行動がもう嘘ついてますって言ってるようなものだぞ。

 はぁ。


「「「「「「ギィ!!!!!」」」」」」」」



「お前のせいで来たじゃねぇか!」

「え!?何のことですか!」


「ゴブリンキングの指示を聞いたゴブリンだよ!」


 あれ、ゴブリンキングだっけ?

 キングゴブリンだったような…

 まぁいいや。


「ナンデスかそのやばそうなモンスターは!どうするんですか、」


「よし、君をゴブリン達に差し出そう。うん。」


 女の子は顔を高速で左右に振っていた。


「やめてくだりゃさい。」


 なんて?

 発音が。


「はぁぁ、君はどうやって今まで隠れてたの?」


「それは、私、隠れ蓑というスキルを持っていまして。クローゼットなど小さい所で発動出来て、その中にある物や私の存在を見えなく出来ます。」


 ほほぉ~、なかなかいいスキルじゃないか。

 姿が見えなくなるのか。

 それにその話だと俺もいけるよね?


「良し、今すぐ君が居た場所に行こう。」


「えぇ!!、わたしの部屋にですか!?」


 君は部屋に居たのね。


「なら君はゴブリンに掴まる方がいいの?」


 首を左右に振っている。


「なら早く、もうあいつら階段上がってきてるよ?」


「は、はい。」


 

 俺は女の子についていった。

 そして階段から一番奥の室が女の子の家だった。


 そこに入り。

 さらにキッチンを過ぎたりして、ようやく女の子の部屋についた。


 そしてクローゼットに一緒に入り。

 俺は潜伏などの遮断系のスキルを使った。

 気休め程度だけどやらないよりはマシだろ。



 そして何より狭い。

 そして真っ暗だ!何も見えん。

 夜目のスキルは明かりが少しでもあれば別だがここは暗闇だ。

 それに俺は悪くない。

 こいつが話かけて来なければ逃げれてたのだから。


「なんでこうなるんだよ。」










 




 




 

 

  

 

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