うなれ、獅子流星拳！
ママト vs ゴブリンドラグーン
シシハだよ。今ママに抱っこされてるの。
見上げると、緑のドラゴン。キモい！
お空の雲に緑のお肉をくっつけた、キモドラゴンなの。
（ゴブ竜、大袈裟にニヤニヤしてみせる）
（ママト、無視。シシハを見つめている）
（ゴブ竜、口元を『イー』って下げる）ウゥゥ
（ママト、無視。目を細める）
（シシハ、目がキラキラ星）
シシハ：「ママ、かっこいい✨」
（シシハの胸が熱くなる。キラキラした感情が満ちる）
ママト：「シシハちゃん、ほら、ボケっとしないでパンチするのよ」
シシハ：「ほえ？」
ママト：「ママに任せっきりにしない」
シシハ：「ハッ！！」
そうよ！ 腹パンしてやるんだから！
ママト：「ほら、しゅっしゅ（素振り）」
シシハ：「しゅっしゅ（ママトのまね）」
ゴブ竜：「ん？ なんだぁ」
あ、なんだか楽しくなってきた。
ゴブ竜：「なめやがって。親子まとめて血の池ハンバーグにしてやる。
（しっぽをゆっくり振り上げて……振り下ろす！）
ゴブ竜：「【ドラゴンテール】！」
（巨大な影がせまる！）
シシハ：「ひゃあぁーーー！？」
ぎゃあああああああ
（目を閉じてママに抱きつく）
ママト：「はぁぁぁぁ！！！」ムキムキ！
（マッチョになる）
シシハ：「！？！！？」
（お口ポカーン、おめ目パチクリ）
なにこのカチカチな胸？
でも強そう。
ママト：「アチョー！（裏声）」
（アッパー）
<15968016>
ゴブ竜：「うお？」
（振動！！ しっぽから、脳天まで）
ママト：「あたたたたーーー！！」
<15808335>
<16127696>
<15808337>
…
（計72発）
（超高速移動しながら全身を殴る）
ゴブ竜：「おごごごぼーーー」
HP 230万/11.5億（残0.2%）
ゴブ竜：「ず、ずるいぞ、何回も攻撃しやがって、うっぷ」プルプル
ひらり（ママト、ゴブリンドラグーンの頭へと着地）
ママト：「てやっ」（チョップ）
ゴブ竜：「うっ」（気絶）
HP １/11.5億 （残0.000000…%）
（ゴブ竜、墜落、自由落下）
シシハ：「……ほえー」ポカーン
シシハ：「ママすごいすごい」
ドラゴンを倒しちゃった
ママト：「まだよ」ポイ（シシハをドラゴンの方向へ投げる）
ひゅーん！？
シシハ：「いぃぃぃやぁぁぁぁああああ！！？！？」
なんで
どおして
なぁんで
うわあああ
おちるーーーーー
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
シシハ
↓
↓
ゴブ竜
ぎゃーーーーー緑のキモドラゴンが、目の前に緑のボコボコがーうわー
ママト：「さあパンチをキメるのよ！」
いーーやーーーもうヤケクソーーーーー
シシハ：「おがああああ！」ぶんぶんぶん
ぺちっ<１>
ママト：「はいよくできました」
（一瞬で、お姫様だっこ）
シシハ：「あ、う、うわぁぁぁぁぁん！」
▼
ゴブリンドラグーン
HP ０/11.5億（戦闘不能）
▼
シシハ：「うえーん」ぎゅっ
ママト：「よーしよし」ナデナデ
（ゴブリンドラグーン、全身から煙がたつ）
（鮮やかな緑）
ゴブ竜：「ガ、ガガガガガ」ギロリ
（首がしなる。攻撃の予備動作だ！）
（シシハ、ママトの胸にうもれている）
「ンガァァァァ！（【ドラゴンヘッド】）」
（ずつき！）
シシハ：「ひぃぃ」
ママト：「おっと」ブゥン
（ママト、腹部へ高速移動。）
ママト：「あたぁ！」
（天高くアッパー）
ドォォォォォォォン
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【獅子流星拳】
獅子星拳、一ノ段
相手を宇宙へ打ち上げて流れ星にしてしまう。一撃必殺の拳であるッ！
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ゴブ竜：「ぬ、ぬわーーーーっ！？」
（まず腹が打ち上げられて、時間差で頭と尾がついて行く）
ひゅーくるくる（きりもみ）
✨キラン
ボン
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☪️宇宙
キラキラ海に、ほうき星。
緑の尾をひきゴウゴウ燃えて、真黒の闇をまっしぐら。
シュン♪
火星人：「おいなんだアレ」
火星人：「こわ、UFOか？」
火星人：「動画とろうぜ」スッ
（スマホで撮影中）
すると突然
ボン！
緑の流星が、最後の輝きを放ったのだ。
火星人：「ほわっやべえ。謎の飛行物体、と……うわバズった！」
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>>>ゴブリンドラグーンをやっつけた！！
✨経験値✨
レベル二乗→144万
ボス補正 →10倍
大物殺し →2倍
人数分配 →0.5倍
トータルEXP：1440万！
テレッテッテ〜♪
シシハ：レベル５→243
HP：590490
MP：0
テレッテッテ〜♪
ママト：レベル999→1003
HP：804807（病気で0.1倍）
MP：0 （病気で0倍）
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☪️サバサバタウン・跡地
シシハ：「終わったの？」
ママト：「そうよ。危機は去ったのよ〜♪」
シシハ：「ママ、ママ、すごいすごい、カッコいい！」
ママト：「いやん、ありがとうね〜♪」
（親子そろってしっぽブンブン）
シシハ：「でもこわかったーーーーー」
ママト：「そうよね〜ごめんね〜」
（親子そろってしっぽブンブン）
シシハ：「ぎゃーぎゃー」
ママト：「うふうふ」
シシハ：「キャッキャ」
ママト：「うふふ」
ママト：「ぐふっ」（吐血）
シシハ：「ママッ！？」
（ママトの筋肉がしぼんでいく……）
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◯？？？
（闇の中、目だけが黄色に光る）
？：「ゴブリンドラグーンがやられたようだな」
？：「ククク、ゴブリンはモンスターの中で最弱」
？：「獣人ごときに負けるとは、魔族の面汚しよ」
？：「奴のデータによって【全竜計画】もまた一歩、前身した」
？：「復讐の日も近い。今度こそ奴らを根絶やしにしてやる」
？：「フフフ、クククク、アーッハッハッハ」
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☀️サバサバタウン・跡地
（地平線から太陽が、ゆっくりと、のぼる）
（ヤギー司教、岩に腰かける）
ヤギー：「サバンナの朝がきました、眩しい朝です。メー」
（更地）
（辺り一面カピカピの土）
司祭：「ヤギー様、どうするメー」
司祭：「教会建て直すメー？」
シシハ：「先生先生、ママ大丈夫なの？」
ヘビー：「あー、残念、寿命が一年削れてるわ」
シシハ：「うわーんママー」
（ママの胸に顔面ダイブ）（むにっ）
ママト：「うーん、よしよし」ナデナデ
ヘビー：「おう、お目覚めかい」
ママト：「あら、おはよう」
ヘビー：「早速だが、『寿命をMPに変換した』で合ってるよな」
ママト：「ええ。そうよ」
シシハ：「ママ〜」うるうる
ママト：「よしよし」
ヘビー：「寿命による筋肉強化……無茶しやがって。もし今日みたいなのがあと９回来たら終わる」
シシハ：「ぎゃー！？」
ママト：「あらあらヘビー先生、直球すぎるわよ〜」
ヘビー：「お、おう、すまぬ。でも今回ので驚きのアイディアを閃いた！」
シシハ：「アイディア。……ママ治るの？」
ヘビー：「そりゃぁ、やってみないと分かんないさ。でも期待しときな」
シシハ：「うん！」
▼
☀️同・跡地
シシハたちと少し離れた場所
ざわざわ ざわざわ
ヤギー：「危機は去った。我々は眠れる獅子に救われたのだ」
カラスケ：「俺たちは弱かった。でも生かされてる」
ウシオ：「もっと強くならなければ」
ヤギー：「みなさんいい人です。（人間なら『どうしてもっと早く来なかった』等と言うかもしれませんねぇ）」
（目を閉じる。背景フェードアウト。クレーマーの女性が叫ぶシーン、指をさしてツバを飛ばす）
ウシオ：「おい」
（回想中止）
ヤギー：「ああすみません。それよりどうします？」
ガゼルド：「とりあえずレベルアップだろ」
カラスケ：「同感、レベル1000は欲しいな」
ヤギー：「待ってくださいサバンナが砂漠化してしまいますよ」
ウシオ：「不毛の地は困る」
カラスケ：「じゃあどーすんのさ。カァー」
ヘビー：「私にいい考えがある！」
（ムキムキの女医、上腕二頭筋を見せつける）
ヘビー：「マソプロテインを作成する。」
ヤギー：「なんと」
カラスケ：「筋トレか！」
ガゼルド：「いいね」
ヘビー：「筋トレとプロテインによって、大気中の【マソ】を筋肉へと送り込むのさ」
カラスケ：「天才か！」
ガゼルド：「よしやろう、今すぐやろう！ 出せ！」
ヘビー：「言うと思ったさ！ ほら」
（500cc入る容器、水を200cc、粉末21g、フタ、シャカシャカ）
ヘビー：「バナナ味プロテイン、ほら」
ガゼルド：「うめぇ」
カラスケ：「オレにも！」
（次々と大人たちが寄ってくる、プロテイン試食会が始まる）
ヘビー：「オラオラ、飲むだけじゃ筋肉つかないよー」
カラスケ：「そうか、おいガゼルド」
（ドゴォ）
ガゼルド：「ぐお、やったな」
（ドゴォ）
（こうしてみんな笑いながら、大乱闘が始まった）
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シシハ：「プロテイン……」
ママト：「そしてダンベル」
シシハ：「ママみたいになれる？」
ママト：「ええ。長い道のりよ」
シシハ：「……」
（目をカッと開く）（目がダンベル）
（目を閉じて、また開く）
シシハ：「うん。決めた！ あたし、ママの代わりに戦う！」
ママト：「あらあら〜？」
シシハ：「ママはアタシが１６歳になるまで余生を過ごすの。寿命なんて削らせないんだから！」
ママト：「あらあら、でも痛いのよ。シシハに筋繊維が切れるかしら？」
シシハ：「うるちゃい。やってやるの！」ガシッ
（ダンベルカール）
ママト：「じゃあママも付き合ってあげるわ〜♪」
（ダンベルカール）
こうしてアタシの目標が決まったの！
ママの負担を減らすため、筋トレするよ！！
あれ、聖女……どうしよう？
