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転生後は猫魔道士でした  作者: 高畑まう
8/8

光る石

 光沢のある石。

 残念な事に私は前世で鉱石、あるいは鉱物と言われる物たちを詳しくは知らない。

 というより興味がない。


 だからこれが何でできているとか想像もつかないし、かといって放置して行くほど愚か者でもなかった。


 きっとスライムの中から出てきたのであろうその物体が、何かしら意味のある物なのは直感で感じた。五感にビビビッときた。気がする。


 でも持ち運ぶにも猫のこの姿では掴むことも、何かに包んで運ぶということもできない。


 どうしようかとは悩まなかった。


 結論から言うと、私はこの石を食べた。


 普通に考えたら頭がおかしいとしか思えないかもしれないけど、先程からこの石を見つめているとどうにも胃が刺激されて仕方がなかった。


 見た目は全く美味しそうではないのに、なぜか急激に空腹感に駆られ、口の中がヨダレでいっぱいになった頃には気が付くと謎の鉱石に食らいついていた。


(うまい!!!)


 味や食感がいい訳では無い。


 けれどなんだか身体が熱くなるような、興奮と幸せに包まれるような不思議な感覚。


 前世で極寒の中温かい飲み物を身体に入れると、じんわりと染み渡ってくるようなあの感覚に近からずも遠からずといった感じだ。


 夢中で次々と口に運んで、お腹が満たされた頃にはあったはずの石は全て私の胃袋の中へと落ち着いていた。


(石食べてるとか普通じゃないな私)


 なんて、満たされたお腹を撫でながら思ったが、よく考えたらスライムがいたり、気が付いたら猫になっている時点で普通ではないので気にしない事にする。


 まだ夜になっていないことを再確認した私は、今度こそ水辺を探そうと今度こそ足を動かした。

 8話を最後まで読んでくださってありがとうございます。


 最近どんどん寒くなりますね。

 雨が降るならせっかくなら雪がいいなぁなんて思いながら日々過ごしております。


 どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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