スライム討伐
スライムはやはりスライムだったようだ。
ゲームでも初期に出てくるだけある。
自分の力で簡単に倒せる事が分かった所で、ほかのスライム達に目をやる。
怯んで逃げるような素振りもなく、私に向かっての進行を止める様子は見られなかった。
(理性とか、感情とかないのか?)
何も感じず、ただ目の前の敵に向かっていく。
そんな印象を受け、同時に知性がないのだとしたら1匹1匹の個体を倒すのを苦もなくこなせると確信した。
倒せると分かれば怖くはない。
順番に目に入ったスライムを片っ端から倒していき、一息ついて休もうとした時には辺りは不気味な色の水たまりでいっぱいになっていた。
木にもたれかかって今後の事を決めてみる。
森の中にずっといるのはやっぱり危険と思う。敵がスライムだけとは限らないし、夜は視界も悪くなり敵の姿に気付かないかも。
だが、スライムと戯れているうちに日はどんどん傾いて行ったようで、明らかに最初確認した時より薄暗くなってしまっている。
下手に行動するのは危ないだろう。
とりあえず水辺を探すのがいいのかもしれない。
そう思い、慣れないからだを持ち上げる。
(ん?なんだあれ?)
森の所々に落ちている小さな石のような物が見に入る。
(石。だよね?)
恐る恐る近ずいて確認してみると、黒のような、紺のような光沢のある石だった。
よく観察しているとある事に気付く。
それは私が倒した、スライムという生物がいた場所だった。
7話を最後まで読んでくださってありがとうございます。
見事に風邪を引いてしまいました。
みなさんもエアコンの付けっぱなしにはお気をつけくださいね。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。