表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生後は猫魔道士でした  作者: 高畑まう
4/8

その姿

 恐怖を感じながらも、この状況をどう切り抜けようかと冷静に考える。


 逃げる。いや早く走る事が出来ない。

 助けを求める。この森の中で?

 戦う。どんなやつ相手かも分からずに?


 そうだ。どんな相手かもわからないこの状況では、最善の道だって分かりやしない。

とりあえず相手を確認し、隙を見て逃げれる相手なら逃げ切ろう。

何も分からず死ぬのは御免だ。1度経験したから分かる。死ぬのは苦しくて、痛くて、孤独で、辛い。


 ゆっくりフーっと息を吐き、決心を決める。

 気配はどんどん近づいているようだ。

 時間の猶予もあまり無いだろう。


 バッ。


 一思いに後ろを振り返る。

 その直後私は絶句した。恐怖やあまりにも大きい脅威に対して、では無かった。


 後ろにいたそれは、本物を目にするのは初めてのものの、私も普通に生きてきて存在くらいは知っているようなものだった。


 丸いボディに、表面はなんだか艶やかで光を帯びており、とても柔らかそうで、左右に小刻みに震えていた。


(スライムだ)


 え。なんだこれ。

 こんな物にあれほど恐怖心を抱いていたのか?


 なにかの勘違いかと辺りを見回してみるものの、この青い色のスライムと自分以外、生きた生物は見当たらなかった。


でも、スライムが動いている。


 私のよく知ったスライムとは、洗剤ノリに水やお湯、好きな色の絵の具に、ホウ砂を入れると出来る物質であって、生物では無かったはず。


 さて、これからどうしようかと空を仰ぎ、とりあえず現実逃避をしてみる。

 うーん。世の中は不思議だ。


 4話を最後まで読んでくださってありがとうございます。


 スライムってひんやり、ぷにぷにとしていて気持ちがいいですよね。

 もし生きたスライムに出会えたらペットにしてみたいです。


 どうぞ今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ