県民性
今まで全国を渡り歩いて来て、暖かい県民性を感じたのは鹿児島県だ。
「独り暮しだとお節食べれないでしょう?」と正月に他人の私を招待してくれた。
久しぶりに触れる人の暖かさに思わず泣いてしまった。
鹿児島は第二の人生を送りたいならお勧めだ。
ムカデが天井裏から落ちてきたり、ゴキブリが特大だったり・・・という事に耐えられるなら是非一考していただきたい。
だが、田舎だから「人が暖かい」というのは間違いだ。
どことは言わないが、祭が盛んな地域で「余所者は祭に参加させないけど、ここに住みたいなら一口4000円払え」と言われた事もある。
今、私が住んでいるところも大概田舎だが、公道の真ん中に杭を立てて「ここから先は住人以外の車の通り抜けは出来ない」という道路交通法違反丸出しの地域もある。
何故警察に捕まらないかと言えば、警察も地方議員もグルだからだ。
田舎ほど排他的な側面はある。
田舎でスローライフを送ろうと思った人は、その地域の県民性を調べておく事をお勧めする。
神奈川県にも住んでいたが「神奈川はだいぶマシ」だと思っていた。
神奈川県のイヤなところは「やたらブランドに拘る」ところくらいだ。
湘南の西に「西湘バイパス」がある西湘がある。
だが、そのさらに西の厚木の山奥の連中が「湘南サウンド」を歌っている。
聞いた事もあるかも知れないが「TUBE」という連中だ。
つまり西湘の西にも湘南がある。
オセロならば湘南に挟まれた西湘は湘南になってしまう。
その理屈は冗談ではない。
オセロルールは実際適用されている。
西湘にあるサッカーチームは『湘南ベルマーレ』と名乗っている。
それ以外、神奈川県に文句はなかった。
最近『崎陽軒はシューマイじゃない、シウマイだ』と言うアホな神奈川県民がいたという話を聞いた。
字画の問題、商品登録の問題などで実際の読みと登録された名前が違う事はけっこうある。
経理の仕事をしていた時、先輩社員に「名前を間違えないように」釘を刺されたものだ。
愛知県で言えば「シャチハタ」がそうだ。
登録上の名前は「シヤチハタ」だ。
だからと言って「名前を間違えるのは失礼です。お客様は王様です。ですが、首を切られた王様も沢山います。百億年後のお越しをお待ちしています。」と『王様のレストラン』ばりに追い出されたりしない。
「シャチハタ・・・あぁ『シヤチハタ』の事だな」と普通に対応される。
私が神奈川県の人と話す時、『崎陽軒のシウマイ』なんて言わない。
通じないからだ。
『崎陽軒のシューマイ』で充分通じる。
大体発音する時は普通に『シューマイ』だ。
崎陽軒のCMは昔、「シューマイもうおシューマイ(おしまい)?」という激寒のダジャレで〆られていた。
いつからそんな神奈川県民は心が狭くなったんだ?
「シウマイじゃなきゃダメだ」頭おかしいんじゃないか?