表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/116

第二次世界大戦30

 第二次世界大戦30


スペイン海軍の戦艦はフェリペ二世とマゼラン、コロンブスの三隻の41cm級主砲を持っている艦艇が多くさらに、マラガ級高速戦艦(35cm級主砲)が4隻いた。

対してアメリカ軍は新造のコロラド、メリーランドに旧式のニューメキシコ、ネバダ、オクラホマ、テネシーの6隻だった。

本当はアメリカ本土には石油も一杯あるのでまだサンディエゴには動かせる戦艦がまだ4隻いたのだが第一次世界大戦期より前に作られた旧式戦艦だった。

はっきりいってこれはまったく使い物にならないし砲は35.6cmだけど速度がゴミだった。

さらに、スペインの最新型の戦艦に対してどれだけ対応できるかは未知数ではっきりいって撃沈されるぐらいなら出さない方がいいという結論だった。



そして、二つの艦隊は激突した。

先手を仕掛けたのはスペイン艦隊だった。

スペイン艦隊の最新戦艦が主砲を一気に撃った。

まぁ当時の艦艇で初発からすぐ当てるなんて無理だし、夜戦だったためさらに、命中率は低かった。

そのため、どんどん距離は縮まっていった。

両艦隊ともに近づかなくては相手を倒せないと判断していた。

そして、距離が3000程度まで近づいた。

この辺から両艦隊ともに命中弾が出始める。

だけど、出始めたのは味方のためにライトを敵艦隊に向けての照らしている艦を中心だった。

重巡洋艦が主にこの役職を行っていたため必然的に被害は大きくなっていった。

そして、味方が倒れていくなかでもどんどん至近弾を当てていく両艦隊の戦艦。

そして、最初に轟沈したのはマラガ級のセビージャだった。

弾薬庫を撃ち抜いた弾丸によって多数の爆薬が誘爆した。

さすがの戦艦でも内部がやられたら一気に飛び火して艦各地から爆発が起こった。

そして、それを見てもう助からないと思ったスペイン艦隊は猛烈な射撃を浴びせた。

そして、それで艦橋と機関庫を貫かれたネバダとオクラホマが激しい音をたてて沈んでいった。

さらに、フェリペ二世とコロラドが相討ちの形で両艦ともに弾薬庫を撃ち抜かれ、撃ち抜いて2艦とも爆発。

すごい勢いで艦内に浸水して一気に沈んだ。

さらに、メリーランドもマゼラン相手に戦い抜いた。

マゼランは大破して撤退した。

マゼランを追おうとしたメリーランドだったが浸水がひどく艦長の権限で撤退した。

そして、その他多数の戦艦の被害が出た。

ほとんどの艦は至近戦で命中弾が多く出て多かれ少なかれ大破やら小破になっていて両艦隊ともに損害はとてつもなく大きかった。

さらに、ライトを照らしていた重巡洋艦は2分の1が未帰還でとてつもない損害だった。

そして、この被害に頭を抱えていた国があった。



スペインだ。

スペインはフランスや、英国の呼び声によって連合国川で参戦した。

しかし、もともと乗り気ではなかったし想像以上にドイツが粘っているせいで欧州各国がなかなか対米戦線に戦力を投入できないのだ。

それは、同盟軍の早い逆侵攻が始まったせいであった。

イギリス陸軍はカナダ防衛とアラビア防衛に兵力の多くをとられていて海軍はアメリカと戦っているのだ。

どこに、ドイツに陸軍を派遣するほどの余裕があるのかという話だ。

うちら、スペインもまた、南米防衛と海軍はアメリカと戦っているので余裕はない。

イタリアは旧日本経済圏加盟国のケニアを日本が解放したせいでアフリカ戦線から陸軍を不用意に戻せなくなった。

さらに、ソ連は意味がわからない。

突然侵攻ペースを緩め始めた。

フランスはスイスとドイツ、オランダにスカンディナビアと各地に戦線を持っていて戦力が分散していてどこも決定打に欠けるのだ。

特にオランダとスイスの占領地域ではレジスタンスが行われているため状況は厳しい。

ドイツは国内の山岳地帯や、街の地下に多くの残存兵力を忍び込ませてフランス軍を街から離れさせないようにしている。

さらに、スカンディナビアとポーランド経由でドイツに入る日本製の戦車は難敵だった。

スペインはそんなにこの戦争に勝ち目がないことに気づき始めていた。

当初の目的では既に戦争は終わっていたのだから。

そして、スペインは徐々に同盟側と交渉を始めていくことになる。



ソ連は極東を失い、中国での優位を失った。

さらに、新中華はソ連の影響域の中央アジアに侵攻を始めた。

さらに、日本によるシベリアからバイカル湖への戦略爆撃も始まって、厳しい戦況が続いていた。

さらに、日本軍の応援を得たトルコがバク-油田に攻撃を仕掛け来ていた。

ソ連は日本の諜報機関による内乱工作で軍内部や反社会主義派で内部もガバガバでいつスターリンに対する革命が起こってもおかしくはないという状況になっていた。


1942年、戦況は大きく動くことになる。


感想、ブックマーク、ポイント評価お待ちしております。

次の投稿日は水曜日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ