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第二次世界大戦29

 第二次世界大戦29


ヨーロッパ諸国の海軍が大打撃を受けたことで対独戦線は膠着を余儀なくされた。

なぜなら海軍の損害がかなり大きかったのだ。

特にイギリスとスペインが大きな損害を受けた。

その二ヶ国のリースはすべて対米戦線に向かってしまい結果、フランスとイタリアとソ連でドイツとオーストリアなどの相手をすることになったのだ。

ソ連は既に極東が陥落。

さらに、最初に戦線を広げすぎたつけが出始めていた。

さらに、中国北部に残されたソ連軍の残存部隊18万は兵器弾薬の不足により満州に侵攻した日本軍によって降伏させられた。

さらに、中国でも北京政府が1940年の8月7日に中国連邦政府に降伏した。

中華とシベリアの大地での戦いは終わった。

既に戦線は東南アジア、インドを越えてアラビア半島にまでイギリス軍を押し返していた。



日本政府は既にこの戦争の終わらせ方と戦後の始末の対策会議を始めていたし日本軍も緊急戦時体制を解いて経済活動を正常に戻して軍隊も海軍の予算は旧式艦をスクラップにして国内の鉄を使う産業に与えたり、欧州戦線でこんなに使わないだろうと思われる旧式戦艦と戦時急造して作った駆逐艦にとって代わられた1930年代型駆逐艦は48隻が新しく作られた沿岸警備隊に卸されて他の艦艇は1920年型を中心にスクラップか、東南アジアに新しくできた臨時政府に与えたりしたのだった。

日本国民も新聞やラジオから得られる情報から大戦が既にアジアや太平洋から離れて欧州と大西洋とアラブで行われていることは知っていた。

そして、国民の間では戦後の新しい経済システムを見据えて新たな産業を始める人やこの大戦を利用してイギリスやフランスやソ連やスペインが持っていたアジア権益の90%以上を日本が得ていた。

日本政府は一部を臨時政府に返して国内の安定を図らせると共に、港湾、飛行場、鉱山、油田などは確保していた。

さらに旧イギリス領セイロン島は日本政府直轄になっていた。



欧州戦線は去年の夏ぐらいから膠着状態だった。

ソ連は極東とシベリアの一部の喪失で兵力が50万人程度消えたのと戦線拡大によってフィンランドや、イラン、カスカス山脈に合わせて150万人の兵力を動員していた。

しかし、兵器の補給が滞り始めていた。

さらに、英国のリソースがソ連から対米に移るとバルト海を危険をおかして輸送したり黒海経由のでの輸送が時折止まっていた。

フランスはドイツの強固な防衛線をまったく破ることができず、軍事物資も北欧諸国から運ばれてくるのでまったくダメだった。

さらに、イタリアではイタリア王室が戦争への懐疑を打ち出して国民の間に厭戦気分が出始めていた。

さらに、スペインはアメリカ陸軍の南進開始により防衛線の救援で忙しかった。

アメリカ海兵隊は1939年11月からカリブ海諸島への強襲上陸とメキシコ侵攻とさらに、中米諸国への侵攻を始めた。

それらは1940年7月には制圧し終えてそのままスペイン植民地領コロンビアに接近していた。

さらに、ブラジルがポルトガルから離脱して1940年11月に日米独の同盟側として参戦した。

アルゼンチンでもスペインからの離脱を発表。

スペイン海軍はアルゼンチン政府に対しての威圧と撤回させるためにスペイン第一艦隊をアルゼンチンのブエノスアイレスに派遣したがアメリカの第三艦隊がサンディエゴから来ていてその艦隊と衝突。

激しい夜間戦闘になった。

発見したのは両艦隊の先遣隊だった。

アメリカ第三艦隊はブラジル救援のためにサンパウロに向かっていたもので会敵するのは不本意だったがキング艦隊司令官はここでスペイン海軍を叩くことを決心して空母を除く全兵力をもってスペイン海軍を叩くために接近した。

しかし、スペイン側も最近負けてばかりだったのでここで勝ちたいという気持ちが強かった。


実は去年の海戦から既に四度の海戦が行われていた。

しかし、英国もスペインもフランスもどの国もアメリカに押し負けていた。

確かに損害は与えていたがアメリカの底力は強かった。

戦艦はほぼ新式だし魚雷の欠点も改善されてさらに、全艦艇にレーダー等の新式電波兵器も配備されていた。

さらに、巡洋艦、駆逐艦の数も桁違い。

戦時急造型の軽空母の数も異常だった。

まぁそんな風にここ一年の大西洋情勢を説明したところで、

スペインとアメリカのウルグアイ沖での戦いは痛み分けのような形で終わった。

これは、空母がまったく役にたたなかったので、戦艦や駆逐艦の練度を競う戦いになったからだ。

確かにアメリカの戦力は大きかったけど元の戦力は日本並みだったし、サンディエゴは念のため置いている程度だったためそんなに海兵の連度も高くなかった。

それに比べてスペイン第一艦隊は常にアメリカに第一次大西洋海戦の借りを返そうとしていたし連度も高かった。

また、常に対米最前線で戦いを続けていたことも練度が日本の第一艦隊並みになっていたことも強さの要因だった。

そして、先に戦い始めた駆逐艦同士の雷撃戦はスペインの圧勝だった。

アメリカ側の駆逐艦が5隻沈没もしくは、大破したのに対してスペイン側は二隻が大破しただけだった。

そして、前哨戦は終わって戦艦同士の戦いが始まりそうになっていた。


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