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第二次世界大戦25

 第二次世界大戦25


1939年2月4日

世界大戦は第一次とは違った様相を呈していた。

戦争開始から4ヶ月。

ウラジオストクでは上陸した日本軍13万に対してソ連極東軍10万人が激しい戦闘を繰り広げていた。

1月21日舞鶴艦隊と大湊艦隊がウラジオストク軍港を攻撃。

既にソ連極東艦隊や、英国極東艦隊は壊滅していて港や、街に多数の砲弾が降り注ぎ沿岸で警備していた多くの兵士が負傷した。

アムール川でもあちこちで軍隊が戦っていて森林地帯には多数の機関銃陣地がソ連によって作られていたがそれを日本軍の中戦車がどんどん突破していく。

さらに、ソ連軍の戦闘機では日本軍の戦闘機にはぜんぜん対応できず次々と撃墜されていくため制空権が自国領空なのに無くて、地上掃射によって地上の陣地も破壊されて、救援の戦車もやられてまさに死に体だった。

さらに、シベリア鉄道は各地で攻撃を受けて断線していて救援物資はまったくウラジオストクに届かないのだ。

唯一満州経由で北京政府から物資は届いていたがそれでも破壊されていくインフラどころか兵器の生産も滞り始めていてかなり厳しい戦況だった。

また、ロシアのヨーロッパ側にいる精鋭軍はなかなかオーストリアやイラン、トルコが激しい抵抗をするためなかなか移動できなかった。

彼らが移動したら逆進行してくるかもしれないとスターリンに思わせるぐらいだった。



さらに、朝鮮でも北部朝鮮の山岳地帯出身の現地人で作られた北朝鮮州第一山岳レンジャー旅団がソ連軍を翻弄してさらに北京軍は既に敗走を始めていた。

山間部には軒並みゲリラ兵とブービートラップが各地に配備されて、さらに、機関銃陣地も設置されていた。

さらに、裏道を使った後方撹乱はソ連軍の現地部隊の神経を磨り減らしていた。

そんななか、空爆が実施されて北京軍首脳部が偶然にも全滅的な損害を受けたため、指揮系統が混乱。

さらに、兵士たちの間でこんなところを攻めたくないという厭戦気分が生まれてあっという間にソ連軍を残して撤退してしまったのだ。

さらに、ソ連軍も後方の安全地帯がぼこぼこになってしまったことは聞き及んでいて、足元が揺さぶられているなかで撤退を決意。

撤退作戦はかなり難しかった。

日本軍の後方からの追撃に、上空からの対地掃射によってかなりの数が壊滅した。

それでも2個師団程度はなんとかウラジオストクまで撤退できたが満身創痍で既に戦える状態ではなかった。

そして、ウラジオストクにも海兵隊が上陸。

市街地作戦実施前にウラジオストク市に降伏勧告が行われた。

ウラジオストク市にいるソ連軍の首脳部は徹底抗戦を唱えたが市長や、末端の兵士、海軍司令官は降伏を選んだ。

さらに、ソ連の秘密警察官もこのまま死ぬよりはましだとして抗戦しようとする陸軍首脳部を拘束し、結果としてウラジオストクを含めた極東地域は日本政府に降伏した。

ハバフロスクのソ連軍も同時に降伏したためソ連軍の最前線はバイカル湖まで後退した。

これによりソ連は大きな焦りを生み始めてヨーロッパ戦線でも苦しい戦いが続いていく。



さて、こちらはドイツ。

国土の70%を喪失しながらも未だに降伏しない姿はソ連と戦う東ヨーロッパ諸国やフィンランド、オランダ北部で戦い続ける義勇兵団、スイスのゲリラ兵を勇気づけていた。

さらに、日本が付近の敵を駆逐したため日本軍が続々と日本経済圏加盟国の奪還とドイツ救援を行う可能性が出てきたことや、日本軍のアジアでの勝利は同盟軍にとって大きな追い風となっていた。

さらに、アメリカのラジオはアメリカ中が本気になって軍事用品の生産を始めたことを声高々に伝えていてそれもまだ大丈夫だという彼らの自信に繋がっていた。

また、占領地ではゲリラが各地で発生していてフランスやイギリス、ソ連を困らせた。

いくら、社会主義者でも自国を取られて、侵略されてまでもソ連に協力しようという人はほぼいなかった。

各地で有志連合が立ち上がっていたしソ連支配下のエリアでは、(ウクライナやベラルーシ等)では連合が負けることを見越して独立準備も始まっていた。

こうして、各地で連合軍への反抗は止まっていなかった。



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