表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/116

第二次世界大戦20

 第二次世界大戦20


イギリス 10月27日

英国政府はなかなかドイツ戦線が動かないことに焦りを覚えていた。

イギリスの戦争計画だと速やかに欧州を制圧後イギリスはアメリカ、ソ連は日本帝国を制圧するという戦争計画だった。

だけど、ドイツはいいとしてもドイツを海側から急襲するはずだったのにオランダの驚異的な粘りによってなかなかドイツを腹部から狙えなくなっていた。

さらに、ソ連がいつまでたっても中欧と東欧諸国を落とせていないのでドイツを全方位から攻撃できなかった。

さらに、イタリアがバカしてスイスに攻め込んだせいでイタリア軍にフランス軍の一部までもがスイスにかかりきりになりなかなか進まなかった。

だけどドイツは崩壊始めたことはイギリスも気づいていておそらく2ヶ月でドイツ全土を制圧できると試算されていたしソ連の攻勢もオーストリアではなくポーランドを重視し始めてドイツ攻撃を念頭に入れていた。

イギリス政府はイタリアとフランス、ソ連にこの欧州戦線を任せることにした。

また、アフリカの日本派の国々は植民地軍が侵攻して既に白旗を上げているところが多かった。

唯一、モロッコが組織的抵抗をしていたがスペイン本国軍によって各方向から攻撃されていて降伏も時間の問題だと考えられていた。

アラブでも日本、アラブ諸国連合軍がイギリスとフランスと大規模に衝突していた。

イラクとシリアの英仏植民地は最初に制圧されたがその分アラブ側のエジプト隣接地域はイギリスエジプト軍によって制圧されて勢力が拮抗していた。

トルコとイランも救援を出したかったがソ連軍の小さい侵攻(二つの国からしたら普通の侵攻)によって援軍を遅れなかった。


また、アメリカは無事全土の復帰を行い万全の体制になった。

アメリカはこれから日米独を中心とした反植民地主義同盟の工場として戦争に参加しようとした。

しかし、その計画は早くも破綻する。

英仏連合側のスペインはアメリカがスペインの裏庭のカリブ海に軍隊を派遣して制圧することをひどく恐れていたしアメリカが日米独連合側の工場となればせっかく追い詰めたヨーロッパのドイツが息を吹き替えしてしまうと考えた。

そのため英蛮の合同で海軍による補給路の途絶作戦を実施した。

前大戦でのドイツによる潜水艦作戦みたいなものだ。

北海とドーバー海峡を封鎖して侵入を禁じた。

さらに太平洋からアラブ経由での物資輸出に対抗するためスペイン海軍が東太平洋。イギリス軍とフランスの海軍が大西洋で対米作戦を実施することになった。

イギリス軍の地中海艦隊はイタリア海軍に置き換わりソ連のバルチック艦隊がドイツ海軍を押さえてさらに黒海艦隊がトルコやギリシャを牽制した。

アメリカは分裂してから陸軍と空軍には力を入れていたが日本との蜜月関係で大して太平洋側に戦力を置かなくても済んでいたし大西洋側もそんなに警戒していなかった。

そのため通商破壊作戦が実施されたときにアメリカの船団防御と対潜水艦に対する対応力の弱さが浮き彫りになった。

わずか1ヶ月で75万tの船舶が通商破壊作戦によって破壊された。

アメリカ政府は危機感を募らせた。

日本は一ヶ月で本土の混乱が回復して東南アジア地域の平定に力を入れようとしていた。

そのためアメリカとの戦時貿易が行われた。

そして、そこをスペイン海軍の潜水艦が攻撃した。

太平洋が安全な海ではなくなったのだ。


11月5日にニューヨークがイギリス大西洋艦隊とスペイン、フランスイタリアの連合艦隊によって攻撃された。

空母7隻が参加した大作戦だった。

アメリカ大西洋艦隊はノーフォークを出港して当時連合軍が暗号をわざと漏らして攻撃するとしていたチャールストンに到着していた。

まんまと敵の作戦に乗せられたのだ。

最初に敵を察知したのはニューヨークの北部のレーダーサイトだった。

当時、戦争中の英国領カナダからの攻撃があるかもしれないからニューヨーク近辺にもレーダーサイトが設置されていた。

しかし、攻撃機と戦闘機の大軍を察知したのは洋上だった。

そして、ニューヨークまで20㎞のところだった。

実は当時のアメリカ国民は本土が攻撃されるわけないとたかをくくっていてシェルターどころか防空壕もなかった。

国防総省に敵大編隊現ると連絡が行ったのは敵空襲の10分前だった。

国防総省は大パニックになった。

そして、防空命令を受けたニューヨーク近辺の基地から戦闘機が急いで離陸した上、ニューヨークには空襲警報が鳴り響いた。

民間人は多くが最初なんの警報かわからなかった。

しかし東の空から飛んできた飛行機群を見て理解した。

まさか、ニューヨークが爆撃されるなんてそう思った。

そして、ニューヨークのマンハッタンと付近の軍事基地に飛行機群が殺到する。

マンハッタン区の各地に爆弾が降り注ぎ爆発する。

地上は大騒ぎで市民たちはなんとか地下鉄に避難していた。

また、ニューヨーク近辺の空軍基地と陸軍基地は空軍基地から出た防空隊の必死の防御を尻目に壊滅した。

このニューヨーク爆撃で経済損失は7500万ドルにも及び市民の死者は800人にも及んだ。

これがアメリカの底力を引き出すことになる。




ポイント評価や、感想お待ちしております。

次の投稿日は土曜日の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ