表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/116

第二次世界大戦16

 第二次世界大戦16


スンダ海峡からシンガポール海域

現在、この海域には複数の日本海軍の潜水艦と英蘭仏蛮の潜水艦が多数いて危険地域だった。

10月5日は南シナ海を含めて東南アジア全域が大雨だったので天候は最悪、よって両軍は衝突しなかった。

事態が動いたのは10月6日。

この日は晴天で雲一つないぐらいの青空が広がっていた。

10月6日の午前10時23分に英海軍の航空機が日本艦隊を補足したことから戦闘が始まった。

英国海軍の戦闘機と爆撃機、雷撃機合わせて70機程度とオランダ極東軍とスペイン極東軍のそれぞれの空軍が40機ずつ出して全150機が捕捉された第六艦隊に向かった。

英国艦隊を中心とする連合艦隊はぶっちゃけ航空戦力による完全に警戒している敵への攻撃による損害は少ないと考えていてやはり、海戦を決定付けるのは戦艦による砲撃戦だと考えていたので複数の戦艦が着いてきていた。

第六艦隊には既に日本としてもイギリスと同じぐらいの電探を持っていてさらには航空用の電探も第六艦隊をはじめとする主力艦隊には配備されていた。

まぁ当時なのでそんなに遠くまでは捕捉できないのだがそれでも艦隊襲撃の十数分前には既に発見されて日本の少ない空母から戦闘機が離陸していた。

日本海軍の戦闘機は空母安芸から96式の艦上戦闘機36機と翔鷹から同型12機が離陸した。

実際、まだ艦には艦上攻撃機や、艦上爆撃機もスタンバイしていたがそれはすぐに格納庫に入れられてしっかりと固定された。

また各艦の防空火器はいつでも弾幕を晴れるように準備していた。

10時57分頃に日本の迎撃機と英国海軍の航空機や、極東軍の空軍機が激突した。

激しい空中戦になった。

96式艦上戦闘機は日本国内では一世代前の戦闘機だった。

(ちなみにイギリス極東艦隊の戦闘機も一世代前。)

しかし敵空軍機はスピットファイアでなかなか苦戦を強いられた。

零戦が間に合えばよかったのだが零戦は有力な部隊から順に配備されていたため第六艦隊はまだだった。

それでも迎撃隊はなんとか迎撃したが損耗率80%の損害を受けて艦隊ではなくカリマンタン島の空軍基地に撤退した。

そもそも艦隊の方に逃げても追い付かれて終わりだからだ。

敵連合軍は150機の内戦闘機を中心に50機の損害が出ていた。

それでも各国の戦闘機部隊の踏ん張りで中央にいた爆撃機と雷撃機は80%が守られた。

彼らはそのままほとんど空母直衛隊のいない艦隊に殺到した。

彼らの第一目標は戦艦と空母だった。

第六艦隊には空母は安芸、翔鷹。

戦艦は金剛型の二番艦の比叡とシドニー型のメルボルンが配備されていた。

そもそも第六艦隊の敵はオランダやスペイン、フランスの植民地駐屯艦隊への対応だったため空母や戦艦は少なからず持っていたがイギリスの大平洋艦隊に対抗する気はなかった。

イギリスインド艦隊よ本部はムンバイにあったためアラブ側の艦隊が対応するはずだったのだ。

しかし海軍の予想とは裏腹に政府がインドを独立させてしまったため英国との関係は最悪になりさらにイギリス大平洋艦隊が来てしまったのだ。

このため防空火器を持つ巡洋艦や駆逐艦も練度が低くあまり当たらなかった。

そのため空母安芸に500ポンド級爆弾が複数当たり甲板を貫通。

艦内で爆発した。

また、航空機燃料にも引火して大変なことになった。

艦内の格納庫を中心に火災が発生。

わずが10分で轟沈した。

翔鷹もまた攻撃された。

しかしこれは歴戦の防空巡洋艦である筑摩が体を張って守った。

それでも翔鷹にはそこそこ最近の戦艦型の船体構造だったためイギリス軍が空母に対して行った急降下爆撃は被害が少なかった。

また、雷撃は主に護衛艦艇に行われたため横から攻撃を受けず大破したもののなんとか撤退することができた。

しかし筑摩は雷撃機からの魚雷7本を受けて沈没した。

駆逐艦や、巡洋艦の被害も甚大でなんとかブルネイを避けてトラック方面に逃れたときには瀕死の翔鷹を含めて駆逐艦他に3隻と壊滅的状態だった。

それに比べて比叡は奮闘した。

比叡は戦闘開始からすぐにきとんとした防空弾幕を張ったため爆弾2発と魚雷1発で済んだ。

また、メルボルンも最新型戦艦であり当時としては最高峰の防空システムが搭載されていた。

特にジェラートン社と呼ばれるフランス系日本人が作った会社の44ミリ防空機関銃は敵機を次々に撃ち落とした。

当時の戦艦は確かに艦隊決戦用の兵器だったが空母護衛用にも使えていた。

ちなみに今回は敵機が多すぎたため個艦防衛で精一杯だった。

ほとんど被害を受けなかった戦艦二隻は鳳翔を中心とした部隊と合流してスンダ海峡をちょうど出てさらに我々に勝って油断している敵海軍を夜襲することに決めた。

鳳翔は駆逐艦を何隻かつけてブルネイに撤退させた。

さらに隠密兼速やかな行動をしたかったので旧式で遅い巡洋艦も撤退させて高速戦艦の比叡とメルボルン、さらに重巡洋艦の滝川、軽巡洋艦の川内、那珂、駆逐艦の島風に8号型(1700t級)高速戦闘艦艇4隻が随行した。たった10隻で52隻からなる英蘭蛮連合艦隊に攻撃しようとする無謀な作戦だった。

しかし彼らには別の秘策もあった。

次は今週の土曜日から月曜日のどこかで更新します。

日曜の入間航空祭楽しみ!

みなさんも行きますか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ